ハテナマークだらけに、ブルハチ 技術に裏打ちされた悪ふざけ
INTERVIEW

ハテナマークだらけに、ブルハチ 技術に裏打ちされた悪ふざけ


記者:村上順一

撮影:

掲載:18年05月17日

読了時間:約17分

技術があるからこそやって許される悪ふざけ

IKUO【撮影=(c)maru】

――「とりあえず生」はポップでラウドでまたハッピーな曲が生まれましたね。最初はアイドルに提供する予定だった楽曲だったみたいですね。

IKUO そうです。今までの流れで同じようにメジャーデビューするよりも、せっかくメジャーなので何か違う曲を、面白いことをと考えていたときに、パッとこの曲を思い出して。ここまでポップなのは僕らにはなかったから、みんなに聴かせたら面白いかなと。それで淳士君が凄い詞を乗せてきたので、それは正直言うと「えっ!」と思ったんですけど、結果良かったです。

――この個性的な歌詞はどこからインスパイアを得たのでしょうか?

淳士 IKUO君っていつもデモでは無国籍語で歌っているんですけど、今回は珍しく「ラララ」で。その「ラララ」で歌われたその雰囲気と譜割が「生ください!」とハマったんです。

――そういえば淳士さんはお酒飲まないんですよね? MVでは何を飲んでいたのですか?

淳士 ノンアルコールビールです。お酒は2、3口飲むともう…。ビールは特にダメですね。基本的にはお酒はなくても大丈夫です(笑)。

――歌詞を見てヴォーカリストとしてどう感じました?

栄二郎 淳兄が書く歌詞って毎回驚かされる面白い歌詞が多くて、いつもはそんなにびっくりはしないんですけど、いきなり「とりあえず生」って来られたのでちょっとびっくりしました(笑)。笑顔で<とりあえず生っ!>と歌っている後に「オオオ!」って言っている訳じゃないですか? 情緒不安定に思われないかなって思いましたけど(笑)。

淳士 みんな思ってるよ。

栄二郎 思ってるのかよ(笑)。

――ある意味、情緒不安定なバンドではありますよね。楽曲の展開もありえない感じがあったりと。

IKUO もともと、凄いラウドなものと凄いポップなものをどう組み合わせるかというところが、どんどんエスカレートしていきまして。「WINK」という曲は正にそうですけど、違う曲同士をくっつけちゃうというところが基本的にあってそこが狙いです。

――ただテクニカルなだけでもなく、ポップとラウドという相反するものを融合させたバランス感覚がすごいですよね。

淳士 そこは僕凄く好きなんですよ。技術があるからこそやって許される悪ふざけってあると思っていて。このタイミングでこの曲は素晴らしいと。ここで演奏力をひけらかすような、組曲みたいなのが出来てきたとしても良かったかもしれないけど、結果的に「とりあえず生」で本当に良かったと思っています。

IKUO ハッピーとラウドという言葉は一緒になりえないものだったりするけど、そういった相反する2つをくっつけるということが好きで、そのバランスをとるのが楽しいです。天秤座ということもあって昔から僕はそういう性格かもしれないですね(笑)。

――みなさんの星座や血液型などは制作に反映していると思いますか?

IKUO あると思います。このバンドは血液型が全員バラバラなんです。sebastianはAB型で素顔とステージの差があるし、淳士君はB型で自分のペース、主張があってという感じがしません?

sebastian ギタリストは意外とAB型が多いですよね。MIYAVIさんとかHIDEさんとかCharさんとか。

――全員が違う血液型というのも面白いですね。バンドを長く続ける秘訣のひとつだったり?

IKUO 色んな意味で諦めがつくじゃないですか(笑)。「血液型が違うし」みたいな。組み合わせとしては面白いと思います。

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