SIAM SHADE、20周年イヤー最終は武道館 栄喜「俺達の聖地」
熱唱する栄喜(C)TANABE KEIKO
メジャーデビュー20周年を迎え再結成したロックバンドのSIAM SHADEが6日、Zepp Tokyoで全国ツアーのファイナルを迎えた。SIAM SHADEは20周年イヤーの最終公演として今後、10月10日・グランキューブ大阪、15日・仙台サンプラザホール、そして20日・日本武道館で行なう。
20周年イヤーで再結成
1995年10月21日にシングル「RAIN」でメジャーデビューし。1997年発売の「1/3の純情な感情」をはじめとしたヒット曲を生み出した。メロディックな楽曲と卓越した演奏テクニックで90年代後半のロックシーンにその名を刻み、2002年に解散。しかし、2015年10月にメジャーデビュー20周年を迎え再結成した。
この再結成期間を「20th Anniversary year 2015-2016」とし、昨年10月18日に「The Abiding Belief」と銘を打ちさいたまスーパーアリーナで、デビュー日となる21日には「The Rain Lets Up」というタイトルでZepp Tokyoでそれぞれライブを開催した。
そして、今年2月には「The Ultimate Fight Series」として全国Zepp TOURが各地完売。3月5日と6日の2日間にわたってZepp Tokyoで追加公演を行った。
ツアーファイナル
3月6日、ツアーもついにファイナル。開演時間となり栄喜、KAZUMA、DAITA、NATCHIN、淳士がステージに現れると地鳴りのような拍手と声援が彼らを迎えた。それに応えるかのようにオープニングナンバーの「JUMPING JUNKIE」から熱いステージパフォーマンスを展開し、一気にテンションを上げ、会場をさらに熱くする。ツアータイトルにもなっている“Ultimate”という言葉は“最後の”そして“究極の”という意味。
「1999」や「BLACK」「PASSION」と言ったシングル曲を軸にして、中盤では「if〜ひとりごと〜」をじっくりと聴かせたり、淳士のドラムソロを含むインストゥルメンタルナンバーを盛り込むなど、ツアータイトル通り、究極のSIAM SHADEの魅力を余すところなく堪能できるセットリストが組まれている。
後半も大ブレイクのきっかけとなった「1/3の純情な感情」やデビュー曲「RAIN」を投入し、息もつかせないぐらいの勢いで攻めていく。曲によってはコール&レスポンスを取り入れ、みんなで大合唱し、オーディエンス参加型が強固な一体感を作り上げた。
アンコールでは「Dear…」や2013年9月に配信リリースされた「Still We Go」、そして今回のツアーではラストナンバーとして演奏されてきた「Don’t tell lies」でこの日も締めくくった。…はずだったが、アンコールの声が止まず、「一緒に歌いたいってことでいいか?」とダブルアンコールとして「Dreams」を披露し、メンバー5人と6人目のメンバー(ファン)との絆を確かめるように大合唱となった。
歌い終わった後、栄喜が「この20周年イヤーの最後を俺達の聖地、日本武道館で締めたいと思います。10月にまた会いましょう!」と、まさにビッグなサプライズを届けてくれた。
20周年イヤーの最終公演として10月10日=大阪・グランキューブ大阪、15日=宮城・仙台サンプラザホール、そして20日=東京・日本武道館。最終公演のツアータイトルに込められた彼等の想いはきっと6人目のメンバーに伝わっているだろう。(文・田中隆信)
セットリスト
JUMPING JUNKIE
No! Marionette
LOVESICK~You Don't Know~
1999
ブランコ
BLACK
PASSION
BLOODY TRAIN
if 〜ひとりごと〜
IMITATION LOVE
(TUFS1)
アドレナリン
PRIDE
FLY HIGH
1/3の純情な感情
RAIN
D.Z.I
GET A LIFE
(アンコール1)
Dear…
Still We Go
SHAKE ME DOWN
Don’t tell lies
(アンコール2)
Dreams
ライブ情報
▽最終公演「FINAL ROAD LAST SANCTUARY」
10月10日(月・祝)グランキューブ大阪 (問)キョードーインフォメーション TEL 0570-200-888
10月15日(土)仙台サンプラザ (問)キョードー東北 TEL 022-217-7788
10月20日(木)日本武道館 (問)キョードー東京 TEL 0570-550-799
チケットは8月27日(土)に全国一斉発売