ダンスボーカルユニットのLeadが26日、東京・池袋サンシャインシティ噴水広場で、「Bumblebee」の発売を記念したフリーライブをおこなった。ミニライブではバックダンサーを入れた総勢15人での豪華パフォーマンスなど、全3曲で観客を魅了。その後の握手会に先駆けておこなわれた、報道陣向けの囲み取材では、15年の活動でターニングポイントとなったメンバー脱退を回想。古屋敬多が「日本全国、アジアからも沢山のファンが応援に駆け付けてくれました。それが勇気になりました」と感慨深げに話した。

1年ぶりの噴水広場

池袋サンシャインシティ噴水広場でフリーライブをおこなう、Lead

 このイベントは同日発売となったシングル「Bumblebee」の発売に伴った、ミニライブと握手会。同作品はLeadにとって通算29枚目のシングルとなる。「真夏のMagic」(2002年)でのデビューから15周年を迎える彼ら。2018年第1弾となる楽曲にも、ファンからの期待が集まっていた。

 会場には女性を中心とした沢山のファンが集結。イベントはメンバーの谷内伸也、古屋敬多、鍵本輝の3人がステージに登場して始まった。1曲目は「トーキョーフィーバー」。スクラッチ音から楽曲がスタート。谷内が先行して、3人のマイクリレーが繰り広げられる。アッパーな曲調のなか、ファンとのコールアンドレスポンスも。切れ味鋭いダンスも見どころであった。終盤に4人のダンサーも合流しエンディングに華を添える。

 この噴水広場のステージはシングル「トーキョーフィーバー」以来約1年ぶりだという3人。続いてはバックダンサー12人を加えて「Bumblebee」を披露した。ファンキーなグルーヴに乗って、歌い踊る。総勢15人でのダンスは圧巻だった。曲の盛り上がりとともに噴水が上がる演出も。

 最後の曲は「Beautiful Day」。古屋が伸びやかに独唱して始まった。鍵本のファルセットも伸びやかに響く。ファン達も合いの手や手を振りながら一緒にステージを盛り上げていった。3曲でミニライブは終了し、Leadはステージを後にした。その後、握手会の前にメンバー3人が囲み取材に応じた。

ターニングポイントは3人になった時

1年ぶりに池袋サンシャインシティ噴水広場でフリーライブをおこなった、Lead

 新曲「Bumblebee」について改めて問われると、鍵本が「暖かい時期にぴったりな、男女の爽やかな曲になっています。恋を花と蜂になぞらえて書きました」と答えた。続いて古屋が「春ですし、恋も全国的に芽生え始めている時期だと思うので。そういう学生への応援ソングだと思っています」と重ねる。谷内は「僕はラップ部分を作詞しました。歌詞は遊び心のあるものになってます。でも裏腹にサウンドはクールでファンキー。そのバランス感が今のLeadらしいと思います」とコメント。

 総勢15人の豪華パフォーマンスについては、谷内が「僕らはなにかと繋げるのが好きなので」と、デビューが15周年と掛けたものである事を明かした。古屋も「スタッフ一同一生懸命考えたネタがこれでした」と笑顔を交えた。グループとしてもこの大人数でパフォーマンスしたのは久々だったという。

 デビューしてからの15年を問われると、鍵本が「あっという間だなと。でも思い出を考えるとひとつひとつが濃かった」、古屋が「デビュー当時は14、15歳の子どもでした。10年経って、やっと周りのスタッフやファンへの感謝が大きくなっていった」、谷内が「若い時にリリースした作品との比較ができるのが面白い。体や声の成長や、色々な方との出会い。変わらず活動出来ているのも有難い」とそれぞれ回想した。

 さらに古屋が「今年30歳なんですけど、当時はもっと大人のベテランかと思っていました。今の自分がまだ子どもだと感じます」と発言。それに対し鍵本が「だからこそもっと成長したいと思いますし、吸収する事もたくさんあるなと感じます」とコメントしていた。

 3人は、この15年間のターニングポイントとして、2013年にメンバーが4人から3人になった事を挙げた。古屋は「3人になった時のライブがすごい不安でした。受け入れてもえるかなと。でも日本全国、アジアからも沢山のファンが応援に駆け付けてくれました。それが勇気になりました」と話す。鍵本は「15年活動してると、だからこその求められる高いハードルがあります。それを楽しみながらこれからも活動したいですね」と述べた。

 グループの今後については、鍵本が「『Bumblebee』の様に、皆さんがワクワクする報告をしていきたいです。新たな作品も作っています」と力強く語る。古屋は「30周年、45歳まで頑張っていきたい」とした。谷内は「リリースイベントやフェスで各地を回りますので、Leadの良さを見せていきたい」と意気込んでいた。【取材=小池直也】

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