RYUCHELL、デビューソングの狙い ブレない軸「80、90年代」
INTERVIEW

RYUCHELL、デビューソングの狙い ブレない軸「80、90年代」


記者:木村武雄

撮影:

掲載:18年04月16日

読了時間:約12分

本当に頑張っていこう

RYUCHELL

RYUCHELL

――子供ができて気持ちが変わったことはありますか?

 それこそ1年前から動いていた話なので、本当に準備期間中に妊娠したとわかって「わ~!」ってなって、でも結婚する前に歌をやるって決めていて、ぺこりんに一番最初に言って、正直この仕事で問題なく過ごせているのに、仕事の量を減らしてまで新しい仕事に挑戦するって、奥さんからしたら不安だったりすると思うんですけど、ぺこりんは一切そういうことは言わず、僕がやりたいという気持ちを側でいつも感じていたからか、凄く応援してくれて。

 子供ができたとわかったときは、ぺこりんのことも生まれてくる赤ちゃんのことも守っていくという部分で、本当に頑張っていこうと、より思えたというのはあります。

――音楽について見方が変わったということはありますか?

 子供が生まれてきたら赤ちゃんは成長するから、自分がやりたいと思っている仕事をやっているパパの姿というのを見せたいというのもありました。目の奥が笑っていない大人ってたくさんいて、「この仕事を本当はやりたくないんだな」とか。19歳でバラエティの世界にポンと入ったので、色んな大人が見れたというか。だからこそ「そういう大人にはならない、自分はしたいことを絶対にする」って決めたんです。

 子供ってやっぱり気付くから、僕がキラキラしてやりたいことをやっている姿、しっかり自分の個性を曲げずに表現し続けるパパの姿とうのは見せたいので。子供ができたから「アーティストはやめよう」というよりも「いいアーティストでより頑張っていこう」と思えるようにはなりましたね。

やりたいことだらけ

RYUCHELL

RYUCHELL

――今後音楽でどういうものを表現していきたいですか?

 ぶっちゃけ、やりたいことだらけなんですよ。僕達は時代的にも歌を何で知るかといったらYouTubeやケータイだったんです。そういう時代なので、みんなに知ってもらうきっかけ作りはYouTubeだろうなと思ってMVに力を入れたし、そういうのは変わらないと思うんですよ。だからこれからもカワイイMVを作り続けていきたいです。でも軸はズレたくないので、どんなにMVの数が増えても「全部りゅうちぇるらしい」と思ってもらえてようやく成功だと思うので。

 タレントという仕事は、やっぱりTVの向こうなので実は距離があったり。どんなにSNSとかをしていても直接会える機会がないので。歌の魅力って、みんなと会えそうな感じがするので、そういうのも超楽しみですね。

――今後はライブ活動も?

 はい! していきたいなと思っています。人前で歌ったことがまだ1回もないので、どういう感覚か正直わからないというのが本音ですが。それこそ大歓声にも種類があって、出て浴びるのか、歌って浴びるのか…。そこは立ってみないと本当にわからないです。僕もパッと出たら切り替えちゃうかもしれないし。本番で結果を出すタイプなんです。自分で言うのも何ですけど(笑)。人前で歌うとなったときに、どういう自分が出てくるのか自分でもわからないので、自分で楽しみです。どんな自分をみんなに表現できるのかと。

 タレントのりゅうちぇるのイメージが強い人も聴いたら「ほ~」となると思うんですけど、そこも楽しみです。どういう感覚になるのか。自分の中では1年間もかけてみなさんと準備をしてやってきたかもしれないけど、判断されるのは3分なので。だから、そういうところが不安でもあるし、ドキドキワクワクでもあるし。歌というお仕事はそれが普通なので、出てみないとわからないなというのはあります。

――また感性が磨かれるということもありますね。

 そうですね。「こういうのが好きなんだ。ということはこういうのは…」とか。やっぱりみんなに楽しんで欲しいというのがあるので、早く聴いて欲しいなと。そうじゃなきゃ動きにくい。

――最後に、この作品への思いをお願いします。

 曲もMVも何回も直したんです。作って頂いて「これも嫌です」「これも嫌です」ってずっと繰り返しで。それを何で判断したかというと、正直「パッと聴いたときのニュアンス」。何回も聴いて「やっぱり駄目」とかではなく、1回パッと聴いて気になる所を直すとか。パッと入ってくるのを大事にしてたので、そういう部分ではただただ何も考えずに最初は世界観も可愛くしているので、フワっと聴いて欲しいのと、気になったら歌詞を見て頂いたりとか、MVを観て頂いたりしてくれたら嬉しいと思いますね。正直まだ1曲目なので、2曲目3曲目という風に、違うRYUCHELLを表現していけたらと思うので、逆に1曲目で僕を決めつけないでもらって、これだけではなく、今後のRYUCHELLにも期待して欲しいなと思います。

デビューソング

「Hands up!! If you’re Awesome」
配信中
iTunes http://po.st/it_ryu_hia
レコチョク http://po.st/reco_ryu_hia
配信詳 https://umj.lnk.to/ryu_hiaPR

 ◆RYUCHELL(りゅうちぇる) 1995年9月29日、沖縄生まれ。「普通」の男の子像からはみ出している自分に、生きづらさを感じていた学生時代。その状況を変えたいという気持ちからTwitterを始め、偽りない自分を発信し始める。高校卒業後、どんな個性も受け止めてくれる街「原宿」に上京し、ありのままの自分を表現していくことを決意。オリジナリティあふれるファッションセンスで、ショップ店員をするかたわら読者モデルとして活躍。その後、テレビのバラエティ番組出演をきっかけに、奔放なキャラクターで全国区のタレントとなる。討論番組へ出演した際に、自分の意見への共感が励みとなり、それ以来メッセージを詞にして書き溜めるように。そして2018年、その想いをより広く伝えるために音楽活動を本格始動。2月14日にデビューシングル「Hands up!! If you’re Awesome」をVirgin Musicより配信リリース。

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