強い想いが後世に、DANCE EARTH PARTY 出会いから生まれるもの
INTERVIEW

強い想いが後世に、DANCE EARTH PARTY 出会いから生まれるもの


記者:村上順一

撮影:

掲載:18年03月14日

読了時間:約15分

 『DANCE EARTH』とはEXILE USAが「世界中をダンスで繋ぎたい」という想いからスタートし、「ダンスで地球をハッピーにしたい」というテーマのもと発足されたプロジェクトで、世界各国を旅しダンスの楽しさを伝えているUSAのライフワーク・プロジェクトだ。その活動の軸となるDANCE EARTH PARTYは2015年に現在のメンバーでもあるEXILE TETSUYAとDream Shizukaが正式メンバーとなり新たな音楽の旅をスタートさせた。DEPが14日に、通算7枚目となるシングル「Anuenue」をリリース。

 ハワイ語で「虹」の意味を持つ「Anuenue」は昨年開催された『DANCE EARTH FESTIVAL 2017』で雨に降られたことで生まれた楽曲。インタビューではミュージックビデオで訪れたハワイでの撮影秘話や、楽曲に込められた想い、フラダンスの歴史など多岐にわたり3人に話を聞いた。【取材=村上順一/撮影=冨田味我】(USAのUは実際にはウムラウト記号付き)

どんな時でも楽しまなければダメだ

――昨年を振り返ってみると、どのような1年でしたか。

EXILE USA

Shizuka 自分の中で一番大きかったのはE-girlsを卒業して、DEPに専念するという選択をさせていただきました。この選択自体は以前から少しずつ考えていたことでもあり、ついにその時がついに来たのかなと。シングルやアルバムリリース、そして、『DANCE EARTH FESTIVAL 2017』があってと様々な活動させていただいていく中で、自分のやるべきことが自然と見つかりました。その道を選択しイチからのスタートとなった2017年で、ターニングポイントなる1年でした。

――DEPとしての昨年を漢字一文字で表すと何になると思いますか。

TETSUYA 雨だと思います。フェスの雨があったからこそ「Anuenue」が生まれましたから。雨はネガティブな印象もありますけど、今回の雨からこの楽曲が生まれたことも考えると、すごくポジティブなんです。1年に一回のフェス『DANCE EARTH FESTIVAL』をすごく大事にしている場所なので、その日に起こることはターニングポイントになり得るんだと感じました。

 昨年は夏フェスにもたくさん出演させてもらいました。というのも名刺がわりの1stアルバム『I』(ワン)が出来たことで、次の展開として、DEPの活動を幅広くしていこうとなりました。出演させていただいた夏フェスがほとんど晴れていたんですけど、このままいけるかと思いきや、僕ら主催のフェスだけ雨が降ってしまいまして(笑)。お客さんが楽しんでいただけるか心配ではあったのですが、雨が降ったことで記憶に残るライブになりました。「雨」というキーワードが次へのステップを踏んでくれたように思います。

USA 2016年に開催した『DANCE EARTH FESTIVAL』は信じられないくらい晴れて、満月も出て「これは神様からのプレゼントだ! きっと地球も喜んでくれてる!」ぐらいポジティブな空間で。それで調子に乗ってしまったわけです(笑)。

Shizuka 調子に乗ってしまったって(笑)。

USA 昨年は雨でも楽しんでくれているみんなの姿に心が救われて、「どんな時でも楽しまなければダメだ」と思えるフェスになりました。そこでこれを作品にしようと思ったんです。

――ただでは転ばないですね。

USA 転ばないですよ! 昨年の12月頃には「Anuenue」は出来つつありました。人生を旅だとするとそのなかで起きたことや、大切なこと、気づいたことを作品にしていきます。そのなかで2017年のインパクトが強かった出来事がフェスだったんです。

――Shizukaさんは「Anuenue」を最初聞いた時は、どういった印象を持たれましたか。

Shizuka まずは歌詞がすごく素敵だなと思いました。自分自身も昨年のフェスの雨を経験して、USAさんから「NO RAIN, NO RAINBOW 」という言葉が出て、SUNNY BOYさんとUSAさんが共作で歌詞を書いてくださって。自分の中から出て来た「何事も楽しむことが大切」というメッセージは辛いことや苦しいこと、傷つくことがあると忘れてしまいがちなのですが、人生をより楽しむためにには凄く大切なことだということを、改めてこの曲を聴いた時に感じました。なにより自分自身がこの「Anuenue」に最初に救われた人かなと思います。

TETSUYA USAさんが始めた『DANCE EARTH』という世界を旅してインプットしたものをアウトプットするというシンプルなサイクルが、DEPらしいなと感じ、去年いろんな可能性を広げられた僕らだからこそ、『DANCE EARTH』というものを濃く抽出したいと思った時に、この曲はストーリーが完璧に『DANCE EARTH』なんです。

 「雨がなければ虹は見えないよね」といったストーリーのテーマ、それをハワイでMVの撮影ができるという完璧とも言える流れがあって、初めてDANCE EARTHに触れた初心を今一度、この曲でチューニング出来るかもしれないと思いながら制作させてもらいました。

この記事の写真

記事タグ 

コメントを書く(ユーザー登録不要)

関連する記事