NHK Eテレ(NHK教育テレビ)の音楽教養番組『Eダンスアカデミー』が、3月26日の放送をもって9年間の放送に幕を下ろすことが発表された。

 本番組は2011年より学習指導要領で必修となったダンスを、子どもたちに理解しやすいように指導する番組として2013年にスタート。番組名のEは「Eテレ」と「EXILE」の頭文字から取られ「Eアカ」と呼ばれ親しまれてきた。

 内容は、講師を務めるEXILE USA(Uはウムラウト付き)とEXILE TETSUYA、シーズン8からは小森隼(GENERATIONS from EXILE TRIBE)とともに、キッズたちがダンスの楽しさを学んでいくというもの。キレのある動きを見せる講師たちだけでなく、EXILEの代表的な楽曲である「Choo Choo TRAIN」や「Rising Sun」、「I Wish For You」、「VICTORY」などに合わせたダンスに取り組み、着実に成長していくEダンスキッズたちの姿も見どころとなっていた。

 EXILE USAは出演に際して、一番意識していたこととして「Eダンスキッズや番組を観てくれている子どもたちに、ダンスって楽しいなって感じでもらえるような内容にすることです。”ダンス体操”から始まり、”ダンスしりとり”や”ダンスジャンケン”など、様々な遊びとダンスを融合して工夫していました」とコメント。実際、USAが「今の時代にダンスの要素を取り入れたらもっと楽しくなるんじゃないか?」と考案し、気軽に基礎に触れることができる「EXダンス体操」は番組の人気コンテンツに。EXILEやLDH所属のアーティストも登場して一緒に踊るなど、多くの視聴者に愛され、YouTubeの公式動画では約500万回の再生数を記録。同番組は、着実に日本のダンス人口を増やしてきた。

 EXPG高等学院の学長も務めるEXILE TETSUYAは、同番組について「世界中においても、ストリートダンスの子どもを対象にした教育番組はとても珍しいケースだということを知りました。そしてそれが終わってしまうことは、とても残念なことだと思います。さらに、ダンスやエンタテインメントにおける夢の持つ力は、子どもたちにとってとても良い教育になることをこの番組や普段の活動から感じています」と語るとともに、「番組は終わってしまいますが、自分はこれからもさらにダンスの持つ可能性を広げていけるように頑張りたいと思います」と、今後もダンス教育に携わることを表明している。

 同番組に出演するEダンスキッズたちは、シーズン毎にオーディションで選出されていたのもポイントだ。シーズン8から講師になった小森隼は、自身も小学生の頃からEXPG STUDIOにてダンス教育を受けてきたことに触れて、「僕は約3年間、講師としてこの番組関わらせて頂きました。自分がEダンスキッズと同じ年齢の時にEXILE USAさんに憧れ、EXILE TETSUYAさんにダンスを教えて頂き、時を経てお2人と一緒にキッズにダンスを教える立場になりました……。キッズ達を見ているとあの頃の自分を思い出してとても懐かしく、『まだまだ頑張ろう!』と何度もエネルギーを貰いました」とコメント。本番組によって踊る楽しさに目覚めた才能が、この先も現れるに違いない。

 9年の集大成に注目となる最終回は3月26日。キッズたちが卒業発表会でどんなダンスを繰り広げるのか。

この記事の写真

記事タグ 


コメントを書く(ユーザー登録不要)