色んな層に刺さる歌詞
――れんれん(根岸可蓮)の好きな歌詞も、教えてください。
根岸可蓮 私は、2曲あるんです。一つが「Whoop It Up!」の2番の歌詞が全般的に好きなんですよ。中でも<声上げろ 波に飲まれるな 妥協してんじゃねえ がっついて 噛みついて そして 自分の道作れ>の歌詞が大好きで。人にどうこう言われて自分の道を決めるんじゃなくて、たとえ選んだ道が思い通りにいかなかったとしても、それでも選ばずに後悔するよりも、自分で選んだ道を思いきり進む気持ちにしてくれる。そこが好きなんです。
もう一つが、「レインボーロード~駆け出した靴~」の中の<桜の花のアーチを抜けて 青空渚まで イチョウ並木 ラ・ラ・ラ スキップ 吹雪でも行進だ>の歌詞。この二行の歌詞だけで、春夏秋冬の言葉を使わずに四季を表していて、その表現がすごいお洒落だなぁと思って。
堀くるみ あっ、確かに。そこは、一年間駆け抜けてく想いが書かれてるもんね。
――れんれんと言えば、やはりラップですよね。
根岸可蓮 えっ、そうですか!? 自分では、そこまで得意だとは思っていなかったんですけど。でも、ありがとうございます!
彩木咲良 「Whoop It Up!」のラップは全部れんれんだからね。
春名真依 よく「歌を聞いて誰が歌ってるのかわかる」と言われるように、たこやきレインボーって、メンバーそれぞれの歌声が特徴的なんですよ。お互いに、それぞれの個性をつぶさないようにと心がけながら、それぞれが自分の個性を最大限に出して歌っている。しかも、サビのユニゾンで一つになったとき、本当に力強い歌声になる。そこが魅力的だなぁと、自分たちでも感じてます。
――くーちゃん(堀くるみ)はいかがですか?
堀くるみ 「これ、どういう意味なんだろう?」と不思議な歌詞として受け止めているのが、「ネンジルノ」の落ちサビの<サヨナラと好きでした ふたこと>の部分です。片想いの歌なんですけど、私はこの歌詞に、片想いしている女の子の狂気的な感情も見え隠れしている印象を持っていて。
この歌では、あえて無機質な声で歌ってるんですけど、その歌声には、どこか恨み節的な要素もあるように私は感じてます。それこそ<サヨナラと好きでした ふたこと>だけで終わるような恋愛ではなく、きっといろんな感情が渦巻きながらも、あえてそれらの感情を抑え、簡単な二言だけで想いを封じ込めているのかなぁと想像を膨らませたら、「ちょっと怖いな」と思いました。
春名真依 「ネンジルノ」は、曲調もミステリアスな昭和風ナンバーですよね。歌詞も、叶わない恋をしている女の子の片想いの歌のように、ひとつ一つの言葉に深みや奥行きを感じます。
――改めて『ダブルレインボー』は、メンバーと同じ世代が強く共感を覚える歌から、大人世代が納得する歌まで、いろんな層の人たちに刺さる楽曲を詰め込んだ作品ですね。
春名真依 そうなんです。「輝け!おっサンシャイン!」とか、家族で聞いて欲しいなぁと思ってます。うちらの両親世代など、日々働きながら頑張っている人たちにとっては応援歌になるし。子供たちからしたら、「自分の親はこんなにも頑張ってるんや」というのを理解出来る歌。ぜひ、家族に捧げたいです。
彩木咲良 お父さんに聞かせたら、「こういう歌があって嬉しい」と言っていました。
春名真依 歌詞の中で<1人の命やあらへんねん>や<今は 守るべきもんがある>とあるように、そういう気持ちがあるからこそ、人は頑張れるんやなとも感じました。
――世代を超えてという面では「RAINBOW~私は私やねんから~」にもそういう言葉がたくさんありますね。
堀くるみ そうなんです。歌詞に<自分の色で 輝いていたい>と書いているように、私たち自身、他のアイドルさんたちとの違いを比べられることはよくあります。それは、みんなにもあることです。何かにつけて他の人と比べられたり、自分の個性が認められるのか心配やったり。そういうのって、世代に関係なく誰にでもある悩みだと思います。自分の個性って変えられへんもの。その大切さを、うちらが親しみやすい関西弁を持って「RAINBOW~私は私やねんから~」の中で歌いました。
春名真依 私たち自身も、「自分らしさって何だろう?」と思い悩んだ時期もありました。でも、悩むたびに思うのが、「応援してくれる人たちは、今の、有りのままのたこ虹が好きでいてくれてるからなんや」ということ。そう思うたびに、「私は私らしいままでいこう」という気持ちになれますし、その想いのままに自分を貫きながら、今も進み続けています。













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