6人組ダンス&ボーカルユニットのLa PomPonが、ちょうどデビュー3周年となる1月28日に、東京・duo MUSIC EXCHANGEで『La PomPon 2ndワンマンライブ〜the 3rd Anniversary〜』を開催した。シングル曲を中心にライブで人気の「ろっぽんぎシリーズ」や、1stアルバム『BEST OF La PomPon』に収録の新曲、さらにライブで初披露の曲を歌うなど、アンコールを含めて全19曲を披露。6人の個性を発揮しながら、デビューから3年を支えてくれたファンへの感謝の気持ちを、全力の歌とダンスで表した。【取材=榑林史章】

華麗でパワフルなダンスで魅了

La PomPon(撮影=達川範一)

 ファンの叫ぶカウントダウンの声で始まったライブは、1曲目の「Mr.Lonely Boy」で幕を開け、終始アイドルとは一線を画す華麗でパワフルなダンスで観客を魅了した。「come on NOW」では間奏でソロダンスを披露し、HINAが志村けんの“アイーン”を交えて笑いを取るなど、個性豊かなダンスが観客を盛り上げる。また、最初のMCでは、みんなが意気込みを語るなか、「みなさ〜ん! あ、どうしよう」と、話すことを忘れて一同ズルッとコケるという天然ぶりを発揮するなど、この日のHINAは絶好調。「あいうえお四コマ作文」対決をした時にも独特の感性を発揮し、観客の拍手で優勝を決めていた。

 「La PomPon Music 〜ロッポンギマーチ〜」は、La PomPonのテーマソングのような楽曲で、敬礼するようなポーズがあったり、お腹をポンポンとする振り付けがあったりとユーモアもたっぷり。メドレーのなかの1曲として披露した「ふれんず」では、KARENの「みんなで一緒に声をあげていきましょう」という声に、観客が一緒に歌って笑顔が広がった。KARENは、MC担当としてがんばる姿が印象的だった。「運命のルーレット廻して」を歌う際には、「アニメ『名探偵コナン』の曲を歌うのが夢でした。それが3rdシングルから2作連続で叶い、私たちのターニングポイントになりました」と説明するなど、終始トークを引っ張っていた。

 「Step by Step 〜ろっぽんぎで頑張るワタシタチ〜」では、YUKINOのエモーショナルなフェイクで始まり、体を揺らしながら順番に歌い繋ぎ、時にはハーモニーも聴かせた。ここでは、ダンスはいったんお休みして、箱に座ってゆったりとした雰囲気で聴かせる。また「ろっぽんぎのうた♪」では、YUKINOが「私たちにとって大切な曲です」と紹介して歌い、観客もメンバーの名前を叫んで楽しんだ。どの場面でもYUKINOのソウルフルな歌声は、楽曲に説得力を持たせ、魅力的なものに仕立て上げていたと思う。

 「Step by Step 〜ろっぽんぎで頑張るワタシタチ〜」ではラップも聴かせて、大きな歓声を浴びたRIMA。La PomPonのダンスは、アイドル風からストリートダンスやジャズダンスなどさまざまなダンスが融合されているが、「Feel fine!」などのダンスチューンでは、RIMAが激しいダンスを披露して会場を盛り上げた。笑顔で客席とアイコンタクトを取りながらのキレのあるダンスは、さすがといった感じだ。

 金髪のロングヘアがK-POPのダンサーを思わせる雰囲気のMISAKIも、ダンスで魅せた。「恋のB・G・M 〜イマハ、カタオモイ〜」では、MISAKIが「みんなクラップ!」と呼びかけるなど、会場の観客に声をかけて、楽しみ方をみんなに伝えていた様子が見られた。MISAKIの呼びかけで、最初は後ろのほうでモジモジしていた観客も、最後には一緒に声を出して、体を動かしてライブを楽しんだ。

La PomPon史上最高の日です

La PomPon(撮影=達川範一)

 バラードの「サヨナラは始まりの言葉」では、<ありがとう>という歌詞が胸に響いた。観客はジッと静かに聴き入り、ちょっと涙ぐむメンバーもいて、その後のMCでもKIRIが「この時期にぴったりの曲だね」、KARENが「いろいろ思い出して、ウルッときちゃった」とコメントするなど、感動が止まらないといった様子。さらに「Winter Magic」では、雪のように映るミラーボールの光が切なさのあるメロディと相まって、美しく幻想的な情景を映しだし、KIRIの少し大人っぽく成長した歌声も曲とマッチしていた。

 ライブ初披露となった「キャットフード」では、KIRIの少しハスキーな歌声がより大人っぽく響いて、楽曲をセクシーで大人かっこいいものにした。振り付けでは、猫のポーズをみんなで楽しむ。さらに「ろっぽんぎ体操 〜愛コトバはジャンパラポン!〜」では、ラジオ体操のような振り付けをみんなで踊って一体になり、かめはめ波みたいな振り付けでは、観客がウワ〜と叫んで倒れるという、お約束のやりとりでも楽しませた。

 YUKINO「あっと言う間の3年でした。こういう大きな会場でライブができる何て、感謝の気持ちでいっぱいです」

 HINA「前からのファンも新しくファンになってくれた方もいて。実感がないまま始まった今日のライブだけど、みんなの笑顔が私の力になりました」

 MISAKI「今日がぴったり3周年の日で、練習生時代とかを含め大変なこともあったけど、みんながいたから乗り越えられました。La PomPonは私の宝物、私の分身です!」

 KIRI「自分がLa PomPonにとって必要なのかとか、どういう存在なのかとか、すごくいろいろ考えました。でも、無事3周年を6人で迎えられ、今日は宝物のような時間でした。La PomPonに出会ってくれたみなさんに感謝します!」

 KAREN「3年変わらずこの6人で、いろいろなことを考えながらやってきて、毎日が宝物のような時間でした。記録更新しました。La PomPon史上最高の日です!」

 RIMA「去年の7月のワンマンで、18歳のうちに2ndワンマンをやりたいと言っていて、それが叶いました。すごくうれしいです!」

 アンコールでは夕焼けのようなオレンジのペンライトで染まる会場で、「Sunset Dream」を歌ったほか、最後にはデビュー曲である「BUMP!!」を披露して、観客も一緒に<BUMP!! BUMP!!>と叫びながら一緒に踊り、完全燃焼といった感じでステージを終えた。

 最後に手を繋いで「今日はありがとうございました」と声をあげた6人。長い長いお辞儀のあと、思わず泣いて抱き合ったメンバー。3年という短くも大切な青春時代をLa PomPonに捧げた6人が、3周年の締めくくりを有終の美で飾った。

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