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FAKYのHinaが、Huluオリジナル『未来世紀SHIBUYA』でヒロインのアコを演じている。デジタル社会が進んだ近未来を舞台に、脳内チップ、脳内記憶操作、空飛ぶクルマなどが暮らしに浸透した社会で巻き起こるトラブルをリアルに描く。Hinaは、カリスマWeTuberのキリタ(藤森慎吾)の妹で同じくWeTuberとしても人気を誇るアコを演じた。Hinaは、FAKYとしての活動だけでなくドラマなどにも出演するなど活躍の幅を広げている。本作へはどのように臨んだのか? その舞台裏を、動画インタビューを交え聞く。【取材・撮影=木村武雄】
自然体な芝居を意識
物語の舞台は2036年のシブヤ。高層ビルが立ち並ぶ表の顔に対し、スラム化した裏シブヤをホームグラウンドに活動するWeTuber「正義マン」。ミツル(金子大地)、カケル(醍醐虎汰朗)、カメラマンの田中(篠原悠伸)による配信ユニットで、視聴者から寄せられる相談に全力で解決していこうとするが、いつしか不可解な事件に巻き込まれていく。そんな彼らが憧れを抱いているのが、脳内チップを搭載済みのハイスペック&大人気カリスマWeTuber・キリタ(藤森慎吾)とその妹・アコ(Hina)だ。
――出演が決まった時の心境
私はもともと、過去や未来のことに興味を持っていました。アコという可愛らしく、そしてかっこいいキャラクターを通して未来の世界を体感できることが嬉しいと思いました。ただ、歌とダンスに比べたら、まだまだお芝居は経験が少ないので緊張しました。しかも自分が体験したことのない未来の設定なのでどう演じたらいいのかという不安も。でも実際に撮影が始まったらその緊張や不安は消えました。キャストも個性的で役との向き合い方を間近で見ることができ勉強になりましたし、普段の音楽活動とは違う空気感で刺激にもなりました。
――台本を読んだ印象は?
読んでいて楽しくて、ワクワクしました。CGで合成するとも聞いていたので、裏シブヤはどういうふうになるのか、撮影現場はどのような感じになるだろうという期待も大きくて。衣装もフィッティングの時に見させていただきましたが尖った洋服も多くてそれも楽しみでした。
――アコはどういうキャラクターですか?
アコは、犯罪者と出くわしても恐れずに立ち向かっていく勇気を持っています。そういうカッコよさがある一方で、恥ずかしがらずにくさいセリフもさらっと言えるチャーミングさもあります。
――そのアコをどう作り上げていきましたか?
監督と細かく話していきました。カラーコンタクトを入れて目の色を変えたら未来っぽくなるのではないかとか、目の下のラインストーンもそうです。髪型も含めて監督とメイクさんと話し合いました。性格の部分はアコと似ているところが多くて演じやすかったです。ただ、カリスマWeTuberは憧れを持たれる存在なので立ち振る舞いを探りながら演じました。
――自然体な芝居が印象的です。
自然体でいることを強く意識しました。お兄ちゃん役の藤森さんもカメラがまわっていないところでも気さくに話してくれて、自然と兄妹の関係性ができました。
“家族”の笑顔を見たい
――音楽の現場との違いは?
真逆です。歌とダンスは自己表現ですが、お芝居は自分にないものを作り、表現していきます。自分にないものを、役を通して経験することで自分自身の価値観にもいい影響を与えてくれていて。そういう意味でもお芝居は普段やっていることにも繋がっていくと実感していて、もっとたくさん勉強して経験を積んでいきたいです。
――メンバーの反応は? 仲のいい印象がありますが。
音楽と芝居とでスケジュールが詰まっているとケアしてくれるんです。サポートしてもらっていますし、話も聞いてくれて。「きょうどうだった?」とか「ドラマの撮影はどんな感じだった?」とか。翌日に響くからと無理せずに早く帰らせてくれるように気を使ってくれたり、体調も気遣ってくれます。友達のような家族のような存在です!
――活動をする上での原動力は?
ファンの方が喜んでくれることが前提にあって、そのうえで家族に喜んでほしいというのがあります。両親は活動を始めた当初はすごく心配していて、反対する気持ちもあったみたいなんですけど、今はこの仕事での活躍を楽しみにしてくれています。なのでファンの方、そして家族が喜んでいる顔を見たいというのが原動力になっています。
(おわり)
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