次世代ガールズ・ユニオンFAKYが8月26日、配信シングル「ダーリン(Prod. GeG)」をリリースし、LINE MUSICソング TOP100 ウィークリーチャートで初の4位にランクイン。今楽曲をプロデュースしたGeG(ジージ) は、ジャンルレス・ユニット変態紳士クラブのメンバー兼プロデューサーであり、ソロプロジェクトも行っているマルチな音楽プロデューサーとしてシーンを牽引するアーティストの一人。今作は夏の終わりの寂しさに寄り添ったエモチル系ラブソングで、レゲェ・HIPHOPの掛け合わせでFAKYの新しい一面を覗かせた。インタビューではこの半年間に考えていたことや、今作の制作背景など5人に話を聞いた。【取材=村上順一】
それぞれの半年間
――前作「half-moon」から半年、コロナ禍でライブが中止になったりと、予想だにしないことがおきましたが、自粛期間中に皆さんはどんなことを考えていましたか。
Mikako 自分の好きなアーティストのMVを観たり、曲を聴いたりしながら過ごしていて、私自身すごく助けられた部分もあったので、わたしたちもアーティストとして同じような気持ちを感じてもらえるように頑張ろうという思いがもっと強くなりました。
――どんな音楽を聴いていたんですか。
Mikako 新しい音楽と言うよりも、昔聴いていた音楽を掘り返していました。なぜ、私はそのアーティストが好きだったんだろうとか、もっと曲に対して考えるようになって。他にも父や母が聴いていたドリカム(DREAMS COME TRUE)さんや松田聖子さん、J-POPを聴くようになりました。そこで、J-POPの奥深さを感じることができましたし、それは音楽を通じて自分と向き合う期間でもありました。
――Akinaさんはどんなことを考えていました?
Akina 自粛期間に入るまではお仕事で忙しくさせていただいていた分、一人の時間は気持ちが滅入ってしまうこともあったんですが、これではダメだなと思って、強い気持ちを持とうと気持ちを切り替えました。今は自分と向き合う時間を大切にすることでも強くなれたと思います。
――頼もしいですね。音楽も聴いてましたか。
Akina はい。以前からチル系の音楽が好きだったこともあり、自粛期間中も良く聴いていて、ゆっくりとリラックスすることができました。
――Lil' Fangさんはいかがでしたか。
Lil' Fang 自分がFAKYの中で何ができるのか、というのはよく考えていました。ファンのみんなと会えない、コミュニケーションが取れない中でどれだけ私たちを届けられるのかという。ワンマンが中止になったり、ネガティブなこともありましたけど、割と早く切り替えが出来て、今できることをやろうと。メンバーと会っている時間は短くなりましたけど、より一層絆は深まったと思っています。あと、作詞をしていたんですけど、この時期だからこそ出てきた言葉もあって、曲のストックはめちゃくちゃ出来ました。
――会えない時間が愛を育むともいいますよね。
Lil' Fang 本当にそうでした。でも、これは実際に体感してみないとわからなかったことでしたし、歌詞を書く時も、本当にそうだなと本気で思いながら書くことができたので。
――歌詞の説得力が変わってきますよね。続いてHinaさんはいかがでしたか。
Hina アーティストの活動として一番メインにしているのはライブなんですけど、それが突然できなくなってしまったので、私はSNSと向き合う時間が多くなりましたね。与えられていることをやっているだけだと、今まで主軸でやってきたものができなくなった時に、何もできなくなってしまうということを実感しました。自分たちでどうやって発信していけばいいのかとか、同じように活動している方々がどういうやり方をしているのか、というのを模索していました。自分たちでクリエイティブを発信していくことを考えられた時間でした。
――ライブというところで、8月29日に「a-nation online 2020」に出演されましたが、手応えはいかがでしたか。
Hina ライブが出来なくなったからこそ、ライブの楽しさとか大切さを改めて知ることが出来ました。大きな会場でパフォーマンスするのはすごい久しぶりだったので、すごく楽しかったですし、ライブをやっている時が一番FAKYらしさが出ているなと改めて思えました。次、お客さんと一緒にライブができるようになった時は、スゴいことになるんじゃないかなと。
――以前のように同じ空間を共有できる日が楽しみですよね。さて、Takiさんはどんなことを考えていましたか。
Taki 私はこの期間に自分のウィークネスを克服したいと思いました。その一つに日本語があるのですが、FAKYの曲は日本語も入っているので、もっと上手く歌えるようになりたいと思いました。なので、テレビを観て勉強したり、常に日本語で喋る習慣をつけたりしていました。
――テレビはどんな番組を観て勉強していたんですか。
Taki 「スッキリ」(日本テレビ)とか「しゃべくり007」(日本テレビ)をよく観てました。「しゃべくり007」はすごく大好きな番組なんです。内容はまだなんとなくしかわからないんですけど、みんなが笑っているところで私も笑ってます(笑)。
Lil' Fang それ楽しいの?(笑)。
Taki みんなが笑うタイミングが何となくわかるから、楽しい(笑)。
Lil' Fang Takiの成長がすごくてびっくりしましたから。日本語の発音もそうですし、歌の技術も。もともと持っていたものだとは思うのですが、それを前に出せるようになっていると思いました。
――それぞれのお話を聞いて、皆さん本当に良い時間を過ごしていたんだなと思いました。
Lil' Fang みんなと久しぶりに集まった時、色々とネガティヴな気持ちになってしまった部分もあるんじゃないかなと思っていたんですけど、そんなこと全然なくて各自それぞれ切磋琢磨していたんだと感じました。
コロナ禍でより強い決意が生まれた
――さて、新曲「ダーリン(Prod. GeG)」が配信されましたが、どのような意識をもってこの楽曲に臨みましたか。
Mikako 曲や歌詞、ミュージックビデオも含めて真正面から恋愛にフォーカスしたのは、FAKYにとって初めてのことでした。恋愛経験はあまり多くない方なんですけど、その中でも一番印象に残っている初恋をイメージしてレコーディングに臨みました。それもあってこの曲は自分のリアルな部分を引き出さなければいけないという挑戦でもありましたし、歌い方はもちろんMVでは、表情だったり、しぐさ、目の動き方だったり初恋の人が目の前にいるようなイメージで撮りました。
Akina そんなに恋愛の経験が多い方ではないので、家族のことをイメージしながら歌うことにしました。アメリカに住んでいる姉が恋愛経験が豊富で、その姉から良く話を聞くんですけど、その中には辛い経験もあって。その姉の気持ちになって歌ってみようと思いました。
――自身の経験ではなく、お姉さんになって歌ってみたというのは面白いですね。
Akina たぶん全部話してくれているので、もう姉のことは自分のことのようなんです(笑)。
――さて、Lil' Fangさんはいかがでしたか。
Lil' Fang 今回、聴いていただくとわかると思うんですけど、「あれっ? Lil' Fangいた?」と、今までとは歌い方が違うんです。FAKYとしてプロデュースをしていただくのが初めてだったんですけど、していただくからには全てを委ねてみようと思いました。なので、完全にGeGさんに身を任せた歌い方になりました。
――その中で発見もあったんじゃないですか。
Lil' Fang 自分のキャラではないものが出せたなって。それでも良いものが歌えた、と思わせていただけたのは、大きな発見でした。
――Hinaさんはいかがでした?
Hina GeGさんの曲が好きで、よく聴いていました。今回の曲も語るようなパートが入っていたり、今までのFAKYにはない雰囲気の曲で、この経験を大事にしたいなと思ったので、レコーディングはその瞬間を楽しみながらやっていました。今回初の試みとして、全員イスに座って歌ったんです。その中で私は明かりを落として雰囲気作りをして、今までやったことがなかったやり方でレコーディングしました。完成するまでが特別な経験になったなと思います。
――新しい手法でのレコーディングだったんですね。Takiさんはどうでしたか。
Taki まだ、日本語の理解力がそこまで高くないので、Lil’にひとつずつ説明してもらいながらのレコーディングでした。それで、恋愛の曲だということがわかって、どうしようかと悩みました。私は恋愛経験があまり多くないので、どうやったら自分がこの曲にコネクト出来るかを考えました。そこで思いついたのが、5歳の時から仲が良かった幼なじみを思い出して歌おうと思いました。その子とは13歳の時に、泣きながら別れたんですけど、その時のことを思い出しながら歌いました。
――恋愛ではなく大切な人を思い浮かべてのレコーディングだったんですね。さて、最後にこれからのFAKYの意気込みをお願いします。
Lil' Fang 今作でも新しい私たちを見せることが出来たと思います。新しい私たち、というのは毎回インタビューなどで言っているんですけど、コピー&ペーストで言っているわけではなく、毎回私たちがやりたいこと、やったことがないことに挑戦していくということは、8年間変わらずにやってきたことなんです。それが今回もできたなと自負していますし、これからも更新し続けたいと思っています。
今こんなにも世界中が一つのことに対して向き合っているというのは、自分たちが生きていく中でも1回あるかないかの出来事だと思っていて、FAKYにはAkinaやTakiのように外国から集まったメンバーがいるというのは、改めて強みだなと思います。どんな国、人種、ジェンダーでも聴いてもらえる、皆さんの支えになれるようなグループになっていこうと、コロナ禍でより強い決意が生まれました。今はその精度を高めていけたらと思っているので、これからも応援宜しくお願いします。
(おわり)
▼「ダーリン(Prod. GeG)」ミュージックビデオ
▼「ダーリン(Prod. GeG)」ストリーミング&ダウンロード
https://avex.lnk.to/darlingPR
▼FAKY 公式 HP
https://faky.jp/
▼FAKY公式YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/c/FAKYjp
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— MusicVoice - ミュージックヴォイス (@musicvoicejp) September 17, 2020
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