オスカー初の男劇団「青山表参道X」結成、西銘駿らが決意示す
オスカープロモーション初の男性エンターテインメント集団「男劇団 青山表参道X」のお披露目記者会見が14日、都内でおこなわれた。同社所属の男性俳優やモデルなど30人で構成。リーダーの栗山航(くりやま・わたる)は「爽やかな風を吹かせていきたい」と意気込みを語った。この日は同じ事務所の村上弘明、前田美波里、剛力彩芽、岡田結実が応援に駆け付け、彼らにエールを送った。
オスカー、男性も注力へ
「男劇団 青山表参道X」は、米倉涼子、上戸彩、武井咲、剛力彩らが所属し、「全日本国民的美少女コンテスト」などでも知られる、オスカープロモーションが手掛けるグループ。同社はこれまで、後藤久美子や米倉涼子、上戸彩などに代表されるように“女性”のイメージが強かったが、村上弘明、陣内孝則、萩原健一といった男性俳優も名を揃えており、“男性”への更なる強化を図るため、同グループを結成した。
この日、会見に出席した同社・石川薫副社長は「オスカー美女軍団と呼ばれるほど、女性のオスカープロモーションというイメージが定着している。(同社)47年の歴史のなかでベテランの男優が沢山所属するようになり、若手も男性モデルや俳優も増えてきた。今回、所属している若手の俳優や多数の男性モデルの中から30名は選抜してエンターテインメント集団を結成することになった。今後は女性だけでなく男性にも力を入れてあらゆる方面で活躍できるスターの育成に努めたい」と語った。
「男劇団 青山表参道X」のメンバーは、「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でグランプリに輝き『面ライダー』の主役を演じた西銘駿や飯島寛騎、『牙狼<GARO>』の主役を演じ『ジャパンアクションアワード2016』ベストアクション男優賞優秀賞を受賞した栗山航、『ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』審査員特別賞を受賞し、スーパー戦隊シリーズ『獣電戦隊キョウリュウジャー』のグリーンを演じた塩野瑛久などで構成。
このうち、リーダーは栗山、副リーダーは塩野がそれぞれ務める。今後の活動については、12月25日に初のファンイベントとなるクリスマスイベントを開催、来年1月に公式ファンクラブを開設し、同年6月には旗揚げ公演を開催する。
会見に出席した同社の鈴木誠司副社長は「6月の旗揚げ公演以降は舞台公演を中心に定期的におこなっていく予定」と説明。更にメンバー構成について「ファンの人気や反響などによって多種多様な組み合わせをもって様々な活動をおこなっていく。30名となっているが、今日から一般公募して人数をどんどん増やしていく予定。また、本人たちが切磋琢磨して勝ち抜いた者たちが残っていく。将来的には40人・50人にもなる可能性もあるし、減っていくこともある」とし、男性メンバー発掘に力を入れていく考えを示した。
個々の力を集団で高める
この日は、メンバー30人全員がステージに登場。リーダーの栗山は「ひとり一人が才能に溢れていて色んな方面で活躍しています。役者やモデルをメインでやっていますが、これからは様々なジャンルに挑戦し、常に皆様が求めるものを追求していきたい。今までは一人だった力に、劇団という大きな力を借りて、オスカープロモーションらしい爽やかな風を吹かせていきたい。一人ひとりがライバルですので切磋琢磨して魅力ある唯一無二の存在になりたい」と所信を語った。
また、副リーダーの塩野は「オスカープロモーションが男性に力を入れていくということはとても嬉しく、またチャンスであるとも思っています。皆が積み上げてきた個の力が集団になることによって、10倍にも20倍にも力を増して皆さんの元に届けられると思う」とし、結成当初から応援してくれる人々が将来、自慢できるようなグループになりたいとの趣旨を交え「温かく見守って、応援してください」との思いを明かした。また、事務所の先輩・米倉涼子がドラマ『ドクターX ~外科医・大門未知子~』で使う名セリフにかけて「僕ら失敗しないので!」と意気込みを語った。
先輩、若手がエール
この日は事務所の先輩と若手を代表して、村上弘明、前田美波里、剛力彩芽、岡田結実が特別ゲストとして登場。それぞれ、メンバーに花束を送り、以下の趣旨でエールした。
村上弘明「見てください。この30人の精鋭たち。30人の男たち。30人のオスたち。これがまさにオスカーです。我々も含めてこのメンバーでオスカーを背負っていきます。そういう気概で取り組んで欲しいと思う。きょうは11月14日、語呂合わせで言うと“良い日”、“Good day”です。この日を境に皆さんには良い旅たちをしてほしい。そして、全国に、全世界に人々に知れ渡ることを願いたい」。
前田美波里「30人が揃っていると私の年齢ですとドキドキしますね。本当に良い感じです。これから皆さんは沢山の困難にぶつかると思いますが、お一人お一人、ご自身の個性を忘れずに、そして夢を忘れずに、最後まで頑張って頂きたい。お若いので最後の一言。“無理して頑張れ!”。ぜひご一緒する舞台が出来ることを心から夢見ています」。
剛力彩芽「私は皆さんと世代が近くて。今まで個々で頑張ってきた方たちがグループとして一つになってやっていくことは難しさもあるかと思います。一人ひとりが個性をもって、夢や目標を持ち頑張ってどんどん大きなグループになって欲しいと思います。皆さんとご一緒できる日を楽しみしています。私もお芝居やダンスなどを頑張りたい」。
岡田結実「皆さんに頑張ってくださいと言える立場ではないのですが、私も負けたくないなという気持ちです。“頑張れ!”と心から思っていますが、同時に“絶対に負けない”という気持ちもあります。オスカーという素晴らしい会社の名を一緒に背負えることを嬉しく思う。芸能界という世界は…“わおう!”と驚くほどびっくりすることが沢山あって、今ここに立てていることすらも私でいいのかと思いますが、一緒に頑張っていきたい」。
それぞれの個性
会見中はメンバーが今後の展望や現状、夢について語った。
飯島「切磋琢磨して高みを目指したい」、西銘「(結成すると聞いた時)素直に嬉しかった。良い所を発信していきたい。(男性ばかりなので)楽屋では男子校かと思うぐらいにはしゃいでいる。活動の中でメンバーの仲は深まっていくと思う」。
立花裕大「バラエティなどにも挑戦していきたい。DIYが好きなので組み込んでいきたい。やるなら家まるごとリフォームも」、中村惟人「海外でもできるように皆で頑張っていきたい」、水江建太「色んな事に挑戦したい。音楽活動にも」、小沼将太「海外でも役者をやりたい。まずはこの劇団のなかでテッペンをとりたい」。
村上由歩「ミュージカルにも挑みたい。いずれはブロードウェイに立てたら」、仲田博喜「私は2.5次元の活動をしているが、ドラマやモデルなどで活躍している人もいるので、皆でエンターテインメントを目指したい。舞台で一風を吹かせるように頑張りたい」。
このほか、冒頭では30人全員がそれぞれの出身地と座右の銘などで短く自己紹介した。座右の銘だけをとっても様々で、いろいろな個性がうかがえた。多くの期待と希望を浴び、様々な可能性を秘めた彼らはこの日、決意を新たに大海原へ船出した。【取材・撮影=木村陽仁】