俳優の山崎賢人と広瀬アリスが10月31日、都内で映画『氷菓』(11月3日公開)の公開を記念したイベント「『氷菓』公開直前! ハロウィンナイト!」に登場。ミステリーの本作にちなみ、イベントでは「最高級飛騨牛10万円分」をめぐり、2人の謎解き対決も。勝利した広瀬だが「飛騨牛をめぐって本気出したことが、急に恥ずかしくなってきて(笑)」と汗を舞台裏で拭う場面も見られた。

 『氷菓』は累計230万部を売り上げる小説家・米澤穂信氏の同名ミステリー小説の実写化。「やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことなら、手短に」をモットーにする“省エネ主義”の折木奉太郎が入部した廃部寸前の古典部に、“一身上の都合”で入部してきた令嬢の千反田える。折木は好奇心のかたまりの様な彼女に巻き込まれ、眠っていた推理力で学園に潜む謎を次々と明かしていく。安里麻里監督がメガホンを取り、折木を山崎が、えるを広瀬がそれぞれ演じる。

ステージ裏で汗をぬぐい、戻る広瀬アリス

 この日はハロウィンにちなみ、2人はオレンジのアイテムを身に着けた衣装現れ、バケツに入った菓子を観客に配りながら登場。観客の持つオレンジのペンライトで彩られた会場中に響く、大きな歓声と拍手に迎えられた。

 衣装について、山崎は「カボチャの感じで…ハロウィンの。ハッピーハロウィン!」とオレンジ色のTシャツをアピール。

 広瀬は「ワンピースが落ち着いた色なので、小物で遊んでみました」とオレンジ色のリストバンドや、帽子などの小物でハロウィン感を演出。観客からも「かわいいー!」と声が上がった。

 プライベートでは仮装などしたことはないという2人。広瀬は「海外の方がやっている様な本気のゾンビとかやりたいです。白いカラーコンタクトレンズを付けたりして。すごく楽しそう!」とクオリティーの高い仮装への願望を明かした。

 どんな仮装をしたいか問われ、悩む山崎は観客から「カボチャ」という声に対し、「いや、カボチャはちょっと…もう少し人間らしいもの」と言い、「ヴァンパイアやって」という声に同調し、「ヴァンパイア、やりたいです」とコメント。

 『氷菓』のエピソードは、えるの思い出したい言葉を探すところから始まる。2人にとって“忘れられない言葉”について、山崎は「僕は古着が好きで、着ているのですが、天音や菅田くんや、お母さんに『古着が似合わないね』とよく言われるんですよ。それですかね」とプライベートでも仲の良いという俳優・岡山天音や菅田将暉、そして母親の忘れられない言葉を苦々しく語る。

 比較的良いエピソードを期待していた会場の雰囲気を察し、広瀬は「若干、変化球ぎみできましたよね(笑)」と山崎に突っ込み、会場の笑いを誘った。

 一方、広瀬はドラマで共演したという俳優・西田敏行に「(演技の際)その場で出た言葉、行動を大事にするといいよ。自分たちが楽しかったら、観てる人にも伝わるから」と、それまで台本に縛られ過ぎていたという広瀬に対するアドバイスが忘れられないと話す。広瀬は「全く読まないわけではないのですが、臨機応変に対応できるように台本の読み方が変わったのは西田さんのおかげです」と改めて振り返った。

 また、イベントでは映画にちなみ、2人で謎解き対決をおこなった。勝者となった広瀬は、映画のロケ地である飛騨高山の名産品「最高級飛騨牛10万円分」をプレゼントされた。広瀬は「すずと食べたいです!」と妹想いな一言。

 イベントの最後には、山崎がコメント中に広瀬を見て「汗だく!」と彼女の変化に気づき、広瀬は「飛騨牛をめぐって本気出したことが、急に恥ずかしくなってきて(笑)。冷や汗が止まらなくて…汗びちょびちょなんです、私!」と赤面。スタッフにティッシュを貰い、ステージ裏で汗をぬぐうという事態に。

 観客に「がんばれー!」と声を掛けられ、山崎は気を取り直し「結構むずかしい内容だったりするのですが、楽しんで観て下さい」と呼びかけた。【取材・撮影=松尾模糊】

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