自分の弱さに向き合えた、伊藤千晃 妊娠・出産を経て今思うこと
INTERVIEW

自分の弱さに向き合えた、伊藤千晃 妊娠・出産を経て今思うこと


記者:木村武雄

撮影:

掲載:17年10月07日

読了時間:約11分

 モデルでタレントの伊藤千晃(30)が6日、出産後初の作品となるフォトブック『CHEERS』(主婦と生活社)を発売した。今年7月に第一子を出産。妊娠初期から臨月までの姿をとらえた今回の写真集は、自身の内面を赤裸々に語ったインタビューなども収められ、まさに“彼女の素顔”を映し出した作品といえる。幼少期、言葉を使って自分の心を表現するのが苦手だった彼女は10代で芸能界入り。「格好良い自分でありたい」と強がってきたが、妊娠・出産を経て「自分の弱さ」を認めるようになったという。今回の写真集では、そうした心の変化も表情に表れた。いま彼女は何を思うのか、インタビューを通じて“素顔”に迫った。

素顔の秘密、一人という不安

「CHEERS」に収められた一部カット(写真提供=主婦と生活社)

――ブログで沐浴に慣れてきた事を投稿されていました。大変ですよね。

 そうなんです。首がすわっていないから凄く怖いんですよね。しかも、バタバタと動くようになるとヒヤヒヤしますよね。それでも、ようやく慣れてきてスムーズに時間をかけずにできるようにはなっています。大変ではありますけど、幸せな時間です。

――今回の写真集は、妊娠が分かってから臨月を迎えるまでの姿を収めています。私感ですが、写真集を見たときに、千晃さんの心境の変化を感じました。写真集にも「特別な時期に作りたかった」と書かれていますが、なぜでしょうか。

 一人の女性としてまた新たに生きていくという決断をしたときに「何か形として残したい」という想いがありました。

 自分の素顔をここまで出した作品は今までなかったんですね。今回の作品で沢山の素顔を出したのは「本当の私はこんな感じなんだけれども、皆さん受け入れてくれますか」というメッセージも込めているんです。素顔を見てもらい「こんな私だけれども、これからも着いて来て欲しいな」という思いを届けたかったので、それでこのタイミングで“形”にしました。

――妊娠するというのは女性にとっては特別な事であり、家族にとっても重要な事ですよね。妊娠されてから臨月を迎えるまで、心境はどう変化していったのでしょうか。

伊藤千晃

伊藤千晃

 実は撮影毎に心境は全く違っていました。凄くワクワクして楽しい想いで臨む時もあれば、突然と寂しくなったり、心配になったり。色んな感情が日によって出てくる、そんななかでの撮影でした。それは母になることへのプレッシャーもあったんだと思うんです。

 今までグループでしかやったことがなかった私が、これから一人で歩んでいく、そして母になるというなかで「私で大丈夫かな」と想像すると一気に不安になったり、心配になる事がありました。でも「経験したことのない人生にこれから進んでいくわけだから」と思うとどこかワクワクしてくる、楽しみと思える自分もいて。そういった感情が日によって出ていました。

――様々な感情を抱いていた千晃さんの素顔がこの写真集には収められています。改めて写真集でご自身を客観的に見て感じたものはありますか。

 ありました。私の中にあった心配や不安、楽しい感情やワクワクとした思いは、全て表情に表れているんだなと。この瞬間、強い目線を送っていたつもりなのに、瞳のなかにウルッとした不安な気持ちが表れていたり…。そうした心は表情として残っているんです。やっぱり写真はバレてしまうんですよね。

 私は、私自身を強がりだと思っています。そうした強がった表情を物凄くストレートに出したつもりなのに、写真を客観的に見た時、自分の素顔というか、素直な部分が出ていて。この写真集はそうした素顔さがお物凄く出た作品になったと思います。
した。

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伊藤千晃
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