今が青春、妄想キャリブレーション グループでこそ引き立つ個性
INTERVIEW

今が青春、妄想キャリブレーション グループでこそ引き立つ個性


記者:榑林史章

撮影:

掲載:17年06月14日

読了時間:約14分

妄想キャリブレーションにとってディアステはどんな場所なのか

 5人組アイドルグループの妄想キャリブレーションが6月14日に、5thシングル「桜色ダイアリー」をリリースした。2013年に結成され、現在は胡桃沢まひる(くるみざわ・まひる)、桜野羽咲(さくらの・うさ)、星野にぁ、雨宮伊織、水城夢子のメンバーで活動している。2016年にシングル「ちちんぷいぷい♪」でメジャーデビュー。今年3月にリリースしたシングル「激ヤバ∞ボッカーン!!」は『タイムボカン24』のエンディング曲に起用され、彼女たちの初アニメタイアップ曲として話題を集めた。今作「桜色ダイアリー」は、アニメ『冴えない彼女の育てかた♭』エンディング曲で、カップリングには「青春プロローグ」、でんぱ組.incのメンバーとのユニット曲を収録。でんぱ組と妄キャリが所属する秋葉原ディアステージについて、結成からのメンバーである胡桃沢は「セルフプロデュース精神が根付いている」と話す。5人にとってディアステはどんな場所なのか? 楽曲の話とともに、“ディアステ”に入ったきっかけなどを聞いた。

イントロだけで泣きそうでした

初回盤

――『冴えない彼女の育てかた♭』のエンディングテーマ「桜色ダイアリー」が、好評ですね。水城夢子さんは、普段は深夜アニメをあまり観ていないと聞きましたが。

水城夢子 メンバーの中で唯一の非オタクなのですが…。今回作詞をするために、1期を全部観て勉強しました!

桜野羽咲 でも夢子は、間違えてお風呂シーンのある0話のサービス回から観てしまったよね。深夜アニメを見ない子が、いきなり名前も分からないキャラクターの裸体を見るというのは、刺激が強かったのでは(笑)?

水城夢子 最初は「観てはいけないアニメなんじゃないか?」って、ビックリしたけど(笑)。でも、かわいい女の子がたくさん出て来たし、個性とかの部分でメンバーとも共通するところを感じて、すごく勉強になったと言うか。

雨宮伊織 私は、今回の2期を、ファンの方と一緒にTwitterでつぶやきながら観ていたのですが。ファンの方のタグ付けを見て、「男の人はこういうところが好きなんだな〜、なるほどね〜」って勉強になりました(笑)。私がかわいいと思うポイントと、男の人が好きなシーンが違っていて、面白かったです。

星野にぁ 私は、男の人と同じ目線でニヤついてました(笑)。

桜野羽咲 私も同じ。「太ももだ!」と思ったら、ファンのみんなも「太もも」ってつぶやいてて(笑)。

胡桃沢まひる 私もアニメは好きだけど、『最遊記』(峰倉かずや氏原作による漫画作品)のアニメシリーズとか、格好いい男性がたくさん出てくる作品が好きで、男の人が見る深夜アニメはあまり見たことがなくて。でも、すごく面白かったし、この機会に新たなジャンルが開拓出来ました。

――「桜色ダイアリー」は、『冴えカノ(冴えない彼女の育てかた♭)』のEDにぴったりでしたね。曲調も歌詞もすごくマッチしていました。

星野にぁ 私は、純粋にアニメファンとして、2期もすごく楽しみにしていたくらいなので、EDテーマを歌わせてもらえること自体、思ってもみなかったことだったんです。だから、評判が良くてすごく嬉しかったです。

桜野羽咲 私たちはアニソンばかりを歌うグループではないけど、オタクはオタクですからね(笑)。そういう部分を認めてもらえたこともそうだし、作詞とかいろいろな面で関わった楽曲だから、余計に胸に込み上げてくるものがあったと言うか。

胡桃沢まひる 私たちのオタク気質が、『冴えカノ』と絶対に親和性があると思って制作した楽曲なので、頑張って良かったな、と心底思いました。

――楽曲制作には、みなさんがいろいろな面で参加されているんですよね。まず雨宮伊織さんが、ピアノを演奏していますね。

雨宮伊織 そうなんです! ピアニストさんでも、みんながCDを出せる時代ではないのに、自分の演奏がCDに収録されて、それがテレビで全国に流れているなんて奇跡としか思えません。身が引き締まる想いだし、1話の放送で、イントロのピアノの音が流れただけで泣きそうでした。

――そして作詞を、みなさんでやられたそうですね。

胡桃沢まひる 1期のEDテーマ「カラフル。」を歌った、沢井美空さんと共作させていただきました。『冴えカノ』の印象や好きなシーンなどをお話しながら、メンバーで言葉をどんどん出していって。それを、沢井さんが歌詞にまとめてくださるという形でした。

桜野羽咲 沢井さんが「カラフル。」を書いたときは、アニメのキャラクター達が出会って人生が色づいていくイメージで書かれたそうです。それで私たちは、主人公たちのその後の成長をテーマに作っていきました。私たちが出した言葉は、オタク用語みたいな言葉ばかりでしたけど、女の子の気持ち的な、胸がキュッとなる部分は、沢井さんがつけてくださって。すごくかわいい曲になりました。

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