春奈るな・妄キャリ、「冴えカノ」ライブで３色アンコールを炸裂：【音楽】

『冴えない歌姫のスペシャルライブ♭』に出演した春奈るなと妄想キャリブレーション

　歌手の春奈るなと５人組アイドルグループ・妄想キャリブレーションが18日、東京・渋谷クラブクアトロで『冴えない歌姫のスペシャルライブ♭』を開催した。同公演は、フジテレビ系で放送中のTVアニメ『冴えない彼女の育てかた♭』のOPテーマ「ステラブリーズ」を歌う“春奈るな”と、EDテーマ「桜色ダイアリー」を歌う“妄想キャリブレーション”による豪華ライブ。この日は、２組の他に、本作のメインヒロイン加藤恵役の声優・安野希世乃も登壇しトークで盛り上がりをみせた。

　オープニングアクトとして「桜色ダイアリー」のカップリングに参加している“ニァピン”（でんぱ組.inc藤咲彩音×妄想キャリブレーション星野にぁ）と“LAVILITH”（でんぱ組.inc相沢梨紗×妄想キャリブレーション桜野羽咲）が登場。両アーティストは、５月におこなわれた『阿蘇ロックフェスティバル2017』以来のライブ出演となり、満員の客席の期待度も一気に最高潮となった。

　ステージ上には、イベントMCに吉田アナ（ニッポン放送アナウンサー）と、同アニメのヒロイン・加藤恵役の声優・安野希世乃、そして春奈と妄キャリも登場し、スペシャルトークショーのコーナーへ。

　妄キャリの桜野羽咲が「タイアップを勝ち取ろう！ということで、まずは第１期のEDを担当していた沢井美空さんを仲間にしました」と「桜色ダイアリー」の作詞に沢井を招いたことを話すと、吉田アナは「アニメオタクの妄キャリならではの、いわゆる“公式”を抱きかかえた二次創作作品だったんですね」と解釈される一幕もあった。

　さらに「安野希世乃さんに言ってほしいセリフは？」とのテーマでは、春奈の希望で、自身のファンの総称である“るな充”とアニメの名台詞にかけて「るなちゃん。私を誰もが羨むような幸せな“るな充”にしてね」とささやいてもらうと、ステージ上で悶絶するなど、主題歌アーティストでありながらアニメオタクならではの“冴えカノ”愛が爆発するトークになった。

妄想キャリブレーション

　そしてメインアクトである妄キャリのステージへ。１組目の妄キャリは、アニメ『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』の主題歌、ClariSの「irony」のカバーなどで会場を温めると「桜色ダイアリー」を歌唱。沢井美空と妄キャリメンバーの共同作詞の本楽曲は、歌いだしのフレーズ＜奇跡が降った坂道＞など、アニメファンなら誰もが同じシーンを思い浮かべる、まさに“冴えカノ”を知り尽くしたタッグだからこそ生み出された名曲に、会場のファンも酔いしれた。

　さらに「桜色ダイアリー」のカップリングで、エンディングの最終候補に残ったが、メンバーの雨宮伊織いわく“選ばれなかった方の曲”である「青春プロローグ」も披露。沢井美空が作詞・作曲し、妄キャリメンバーを“青春”の姿に照らしあわせた本楽曲で魅了した。

春奈るな

　２組目は春奈るなが登場。“冴えカノ”１期のOPテーマ「君色シグナル」や、TVアニメ『ハイスクールフリート』のEDテーマ「Ripple Effect」を立て続けに披露。「はじめましての方も多いと思いますが、最後までお付き合いよろしくお願いします！」と挨拶し、２期OPテーマ「ステラブリーズ」はもちろん、“冴えカノ”の世界観にぴったり寄り添った歌詞のカップリング曲「恋するポンパドール」なども熱唱した。

　「“冴えカノ”が繋いだ縁で、こんな素敵なステージに立つことができて本当に嬉しいです」と感謝の気持ちを話し、自身の代表曲「Overfly」（TVアニメ『ソードアート・オンライン』フェアリィ・ダンス編EDテーマ）、「アイヲウタエ」（TVアニメ『<物語>シリーズセカンドシーズン』EDテーマ）でオーディエンスを盛り上げ、自身のステージを締めくくった。

　アンコールでは春奈と妄キャリの豪華コラボが実現。1曲目は妄キャリ・雨宮伊織のピアノ演奏による「桜色ダイアリー」。春奈は「この曲、大好きで、振り付け練習してきた！」と話し、同楽曲のピアノのレコーディングにも参加した雨宮のピアノに、春奈の歌声も重なり合う、まさにこの日限りの特別な１曲に。

　続いて２曲目は“冴えカノ”第1期のOP曲である「君色シグナル」。第１期は、いちファンとしてアニメを見ていたという妄キャリ。夢を叶えて、春奈と同じステージで一緒にこの曲を歌う喜びをにじませた。

　そして最後は「好きなアニソンを歌いたい！」という春奈のたっての希望で、特別に１曲追加された中川翔子の楽曲「空色デイズ」へ。第１期で劇中歌として重要なポイントで出てくるなど、実は“冴えカノ”にも縁のあるアニソンで、ファンの熱気もクライマックスに。

　吉田アナの「『桜色』『君色』『空色』の最高の“三色”アンコールでしたね！」という興奮冷めやらぬエンディングトークで、２時間以上にわたる豪華コラボライブは幕を閉じた。