5人のバンドとしての音楽を示せた、DISH// 新体制のグルーヴ
INTERVIEW

5人のバンドとしての音楽を示せた、DISH// 新体制のグルーヴ


記者:榑林史章

撮影:

掲載:17年06月12日

読了時間:約12分

横浜スタジアムライブを想像しながら

初回盤A ジャケ写

――カップリングには「コトダマ」という曲を収録しています。みなさんの音楽に対する想いやファンとの向き合い方が、感じられるような曲だと思いました。

北村匠海 武道館公演という夢を叶えられたのは、やっぱり言霊の力もあるんじゃないかと思いました。実際に僕ら自身、「武道館」という言葉をずっと口にしていたし。

 そういう経験があった上で、今僕らが伝えられることは、僕らが信じる夢をみんなにも信じて欲しいという意志とか、言葉に込める魂だったりとかで。そういうものを、スラッシャー(DISH//ファンの呼称)に伝えたいと思って書きました。

 僕自身、聴いて背中を押してもらえる曲になったし、明るい空をイメージしながら作りました。

――スケールの大きなミディアムバラードですが、ポイントでラップがあったり、壮大なミクスチャーロックになっていますね。

小林龍二 歌詞に<等身大の言葉>というフレーズがあって、ここがすごく良いなと思っています。僕らはまだ19歳〜22歳という若さだけど、伝えたいことがたくさんあって。背伸びをしていない、僕らの本音が詰まっていると思います。

 それに、5人が順番に歌っていくところもあるので、そこからも5人になったということが、すごく感じられる曲です。

矢部昌暉 やさしく包み込みながらも、すごく力を感じる曲です。いろんな人にたくさん聴いてもらって、歌ってもらって、言葉の力を信じて欲しいと思いますね。

橘柊生 僕は単純に、小説を読んでいるみたいな歌詞だと思いました。表題の「I’m FISH//」とのギャップも良くて、こういう曲もやるんだよと、また別の一面を見せることができていると思います。

泉大智 心が揺さぶられる曲と言うか。ライブでは、こういう見せ方をしたいとか、今から想像が膨らんでいます。個人的には、最初の匠海の英語の歌がすごく好きです。

北村匠海 英語詞は入れたいと思って。それで、いちばんインパクトがあるところはどこかと考えて、ど頭に入れました。

――タイトルを「コトダマ」と、カタカナにしたのは?

北村匠海 漢字だと堅苦しい気がして。僕は、カタカナを使うことが多くて、「モノクロ」という曲もあるし、心を「ココロ」と書いたりとか。自分の中で、引っかかりを持たせたい言葉は、カタカナにする傾向があるかもしれないです。ある意味、こういう表現が「僕らしさ」なのかなと思っています。

――こういうゆったりとした曲調はどうですか?

小林龍二 野外ライブでやったら、すごく気持ち良さそうですね。ライブでやるのが、楽しみになる曲です。オチサビのところは、5人でユニゾンを歌っているんですけど、ここはきっとスラッシャーも一緒に歌ってくれると思います。

北村匠海 僕らは今、横浜スタジアムでのワンマンライブを目指しているので、そこで演奏している自分たちの姿も想像しながら作りました。

――「求愛ラブダンス」は、疾走感があって格好良いですね。

北村匠海 2ndアルバム『召し上がれのガトリング』に収録している「愛の導火線」の路線にある曲で、大人への成長過程にある僕らだからこそ歌える曲だと思っています。

矢部昌暉 ライブで絶対盛り上がる曲ですね。でも、作曲をしてくださったギタリストの新井弘毅さんが天才過ぎて、ギターがすごく難しいです。「愛の導火線」も難しかったけど、今回はさらにその上を行く難しさなので、頑張らないと!

――「求愛ラブダンス」というのは、どういうダンス?

北村匠海 まあ、真夜中に男女でおこなうダンスです。いろいろ含みを持たせながら書いているので、そこは聴いた人それぞれで感じてもらえたらと。

泉大智 あと、サビが耳にすごく残るなと思いました。仮歌を聴いたとき、「お!」と思って、すぐ鼻歌を歌っちゃったくらいです。

橘柊生 曲自体は以前からあって、「早く曲として完成させようよ!」と、ずっと思っていました。それが、今回ようやくみんなに聴いてもらえるので、すごく嬉しいですね。

小林龍二 去年の春くらいからあったのかな。当時はラララで歌ってて。でもそのときは、もっと激しいロックになると思っていました。それが、こういう歌詞がのったことで、大人っぽさと爽快さが入り交じった雰囲気になって、面白いなと思いました。

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