復帰後初イベントに出席したMISIA

 歌手のMISIAが20日、都内でおこなわれた、Blue-ray&DVD『THE TOUR OF MISIA LOVE BEBOP all roads lead to you in YOKOHAMA ARENA Final』(24日発売)の先行上映イベントに出席した。今年3月に体調を崩し、一時休養していたMISIAは、4月に放送された自身のレギュラーラジオ番組『MISIA 星空のラジオ』(NHK FM)出演で復帰していたが、公の場に立ったのは復帰後初めて。「もう元気に歌っております。ご心配をおかけしました」と挨拶し、元気な姿を見せた。

 『THE TOUR OF MISIA』は1999年にスタートしたライブツアー。会場全体がダンスフロアのように化したセットや、マジック、イリュージョンなどの演出で音楽だけでなくエンターテインメントショーとしても定評があったという。しかしながら、映像作品に収録されている、今年2月5日に神奈川・横浜アリーナでの最終公演をもってこのツアーは終幕を迎えた。

 今回は映像作品の初回限定盤予約購入者・150組300人を対象にシアターで作品を上映後、『THE TOUR OF MISIA』のスタート時からツアーに参加しているドラァグクイーンのHOSSYとMARGARETTEがMCを務め、MISIAがライブ当時の裏話などをおこなうトークショーがおこなわれた。

 MISIAは「もう元気に歌っております。ご心配をおかけしました」と会場のファンに向かって挨拶。彼女の登場にファンは「ミーシャ―!」と声援と拍手を送って出迎えた。

 今回の作品について「凄く臨場感ありましたね」とそのカメラワークや音像についてコメント。さらに公演で見せた、羽をスティックに変えるというマジックでは「マジックとかイリュージョンは、全部自主練習だったんですね。本番まで上手くいかなくて。リハーサルでも、スティックが客席の方にポーンと飛んで行ったりして(笑)。本番上手くいってよかったですけど」と本番に行き着くまでの苦労を語った。

 MISIAは喉のケアのため、定期的に病院に通っているという。そこで医師から「ライブ前に緊張したりしないんですか?」と問われ「私は、生まれてこのかた緊張したことないんです。ただ、ライブの前には手が震えたり、胸が苦しくなったりするんですけど…」と答え、医師から「それを医学的に緊張と言います」と突っ込まれたエピソードを紹介。会場が笑いに包まれた。

復帰後初イベントに出席したMISIA

 2月に終幕した『THE TOUR OF MISIA』について「18年分の音楽の歴史と、みんなで作り上げた時間…ある意味、集大成、一番いいライブがパッケージされたと思います。本当に皆さんのおかげです。ありがとうございます」とファンに向けてお礼を述べた。

 今ツアーについても「凄く楽しかった。全ての公演が充実していた」と振り返った。

 MISIAは公演でのイリュージョンについて「ステージが宙に浮く場面があるんですけど、その時は少しステージが不安定なんですね。大阪公演初日でHOSSYとMARGARETTEがそのステージをガシッと掴んで、ぐらついて冷や冷やしました」とツアーでの印象深かった出来事を明かした。

 また、今月27日・28日に『第33回JTB世界遺産劇場 Misia Candle Night 2017 ー鹿児島 仙巌園ー』がおこなわれる。同公演は3月のMISIAの体調不良による延期の振替公演。MISIAは「この2カ月間届けられなかった、歌いたかった気持ちを思い切りぶつけたい」とその想いを吐露。

 さらに「今、毎日レコーディングしています」と言い、去年、神奈川横浜赤レンガ倉庫で開催された『Blue Note Jazz Festival in Japan 2016』でコラボしたトランぺッター黒田卓也とともに新曲を含む自身初のSoul Jazzmミニアルバム『Misia Soul Jazz Session』をリリースする(7月26日)ことを告知。観客からも歓声が上がった。

 最後にMISIAは、訪れた観客とともに記念撮影をおこない「みんな、ありがとうございました。この(映像)作品を可愛がって下さい。(デビュー)20周年に向けてもいい音楽を届けていきたいと思います」とこれからの活動の意気込みを語った。(取材=松尾模糊)

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