舞台挨拶に出席したHilcrhyme

 ヒップホップユニット、Hilcrhyme(ヒルクライム)のTOC、DJ KATSUが8日、都内でおこなわれた、映画『春夏秋冬物語』の公開初日舞台挨拶に、映画に出演した葉山奨之、山崎紘菜とともに登壇、映画への思いや、Hilcrhymeの楽曲「春夏秋冬」について語った。

 Hilcrhymeは2016年9月に最新音響システム“ドルビーアトモス”を使用した上映で話題を呼んだ音楽映画企画第一弾『Hilcrhyme 10th Anniversary Film PARALLEL WORLD 3D』を公開しており、今回の映画『春夏秋冬物語』はその第二弾作品となる。

 この作品はHilcrhymeの「春夏秋冬」をモチーフにした作品で、ライブ&ドラマという構成で制作されており、二人の主人公が見せるそれぞれの時代の物語を、ライブ映像に寄り添う形で表現している。

 ライブパートは、2016年に東京ドームシティホールで開催されたツアーファイナル公演の模様。この時のライブは、Hilcrhymeのファン投票により選ばれた楽曲をランキング順に披露していくという格好でおこなわれ、Hilcrhyme史上最多曲数の37曲が披露されている。

 今回の映画化に対してTOCは「昨晩、前夜祭があって、『映画が始まってから最後まで泣きっぱなしでした』という声なんかもいただいたし、みんなで作り上げたものが本当に今日公開出来て、感無量です」と現在の思いを述べ、「8年たった今、『春夏秋冬』の二人は今どうなったのか、というのを続編として今回の映画の主題歌『アフターストーリー』(未発表新曲)に落とし込んだので、ぜひエンドロールまで楽しみに見てください」と制作に向けた新たなチャレンジを語った。

山崎に花束をおくる

 また、DJ KATSUも「ライブとストーリーという、今までにない組み合わせによる作品になっているので、たぶん先にそれを知っていても、思っている以上に『あ、こんな作品があるんだな』と(驚くような)本当に新しい作品になっているので、楽しみにして見てもらえたらと思います」と作品をアピールした。

 「春夏秋冬」は今から約10年前にメンバーTOCが、結婚する友人夫妻に贈る曲として創り、2009年9月にHilcrhymeの2ndシングルとして発売された楽曲で、今ではHilcrhymeの代表的な曲としてファンに親しまれている。映画に出演した葉山と山崎は、ちょうど中学生時代にこの曲をリアルタイムで聴いていたことを明かし、山崎も同様に「ファンの方にどう受け取ってもらえるか、不安だった」と苦労の程を語った。

 また葉山も今回のこの企画に関して、新たな試みへの難しさとともにその親しんだ楽曲へのオマージュを自分が手掛けることに関して「僕で大丈夫か?」と心配をしていたことを語りながら「気合いで頑張って乗り切りました」と撮影を振り返り「どのタイミングで『春夏秋冬』が流れるかがすごく見どころだと思います。ここで来るか?っていうところで流れると思いますので、泣いてもらえたらこっちのもんだと思いますね。ぜひ泣いてください」と映画の見どころをアピールした。

 ちなみにHilcrhymeのメンバーの中学時代は?とたずねられると、TOCは「中学から高校まで、ずっと剣道をやっていました。頭も丸坊主で、ザ・スポーツ少年という感じ。剣道をやめたらその反動でメッチャ髪を伸ばしましたけど」と意外な過去を振り返った。

 DJ KATSUも「サッカーをやっていたんですが、そんな本格的なものでなく弱小チームで。練習が終わったらゲーセンに行ったり、釣りに行ったり、大体家にはいなかったですね」とのどかな青春時代を明かした。

 さらに4月25日に23歳の誕生日を迎える山崎に対し、サプライズとしてHilcrhymeの二人と葉山より花束がプレゼントされ、さらにこの日のイベントを一層華やいだものにしていた。(取材・撮影=桂 伸也)

この記事の写真

記事タグ 


コメントを書く(ユーザー登録不要)