「地球親善大使」に就任した小林幸子

「地球親善大使」に就任した小林幸子

 歌手の小林幸子が15日、東京・UDX THEATERで『PSO2「地球親善大使」就任式』に出席した。8月中旬にオンラインゲームの中で本人として登場、「地球親善大使」としてオリジナル曲を披露する。式では委任状が小林に授与され、ゲーム映像とともにオリジナル曲も公開された。式後の囲み取材で小林は、15日に辞意を表明した、舛添要一東京都知事について「色んな意味で残念の一言です」とコメントした。

 小林は、株式会社セガゲームス コンシューマ・オンライン カンパニーがサービスと運営をおこなうオンラインRPG『ファンタシースターオンライン2(PSO2)』の中で地球の歌姫、兼「地球親善大使」の“小林幸子”として本人役で登場。その「地球親善大使」の就任式が開催された。8月中旬のアップデートとともにゲーム内で、オリジナル曲「ヨーコソ・アークス」のステージライブをおこなうという。

 式では『PSO2』のプロデューサーである酒井智史氏が、小林に地球親善大使の委任状とタスキを贈呈した。今回の委任について酒井氏は「私も小林さんは子供の頃から知っていて、知名度が高いと思う。更にテレビだけではなく、ニコニコ動画やコミケ(コミックマーケット準備会が主催する世界最大規模の同人誌即売会)に参加されたり、境界を越えた活躍をなさっている。老若男女、世代を超えた1人のキャラクターではないかと考えました。PSO2は境界を超える物語なので、彼女以上の適任はいない」と小林への委任理由を説明した。

 ここで、「ヨーコソ・アークス」を制作した作曲家のビートまりおが登場し、楽曲のレコーディングエピソードなどについて語った。小林とビートまりおは、2年前にコミケのブースで隣同士だったことから親交を持ったという。小林は「ビートまりおはレコーディングの時はしつこい(笑)。私はいつもレコーディングに向けて仕上げていくから早く終わる方なんです。まず最初に歌入れして、OKもらったんです。そしたら今度は悪女のようにお願いしますって言われて、それもOKもらったら、また違う感じでって。もう何十回歌って、結局起用されたのは最初のでした」とレコーディング時の苦労を明かした。

 会場では実際にバーチャルライブの映像が公開され、フルコーラスで「ヨーコソ・アークス」が披露された。小林幸子をモデルにした地球の歌姫“小林幸子”が、ダンサブルな電子ビートと祭り囃子の融合した楽曲に乗せて、唯一無二の歌声を会場に響かせた。映像では巨大な“メガ幸子”が背後でうごめき、“小林幸子”がフェニックスを象ったステージで飛び回りながら歌唱するという、迫力満点の仕上がりを見せた。

 小林は「実年齢の半分以下に綺麗に可愛く再現して頂いて、驚いています」とキャラクターのルックスについて、照れながらコメントした。また、楽曲について「いい歌でしょ? 日本人のベースにあるものを分かって作ってくれていますね」と機械音の中にも、祭り囃子のような民族的な音が合わさった音像を称賛。ビートまりおは「現実ではできない、セガらしさが出てましたね」とオリジナリティー溢れる映像を賛美した。

 式のあとには囲み取材がおこなわれた。今回の「ヨーコソ・アークス」を音源化する予定はないのかという質問に小林は「今のところはないんですが」と答えたが、居合わせた酒井氏が「もし希望の声の反響が大きければ」と音源化にも含みを持たせた。小林は「本当ですか? セガさん、頑張りましょう!」と音源化に前向きな発言も飛び出した。

 また、15日に政治資金流用をはじめとする公私混同問題の責任を取り、辞職する意向を固めたと報道された舛添都知事について尋ねられると「色んな意味で残念の一言です。あとは私がお話しすることはないですけど」とコメントした。13日に俳優の青木崇高と結婚を発表した女優の優香について「私、メールしようと思ってたんだ。そういう嬉しいことがたくさんあるのが、地球親善大使として良いと思います」と優香と親交があることも明かして、会見を締めた。(取材・松尾模糊)

『PSO2』:小林幸子ゲーム内ライブPV

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