中川翔子「夢は絶対に叶うもの」ポケモンが繋ぐ縁と記憶
INTERVIEW

中川翔子「夢は絶対に叶うもの」ポケモンが繋ぐ縁と記憶


記者:村上順一

撮影:

掲載:19年07月10日

読了時間:約13分

 “しょこたん”こと中川翔子が7月10日、小林幸子とのコラボレーションで、ニューシングル「風といっしょに」をリリースする。表題曲は7月12日に公開される映画『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』の主題歌。同曲は1998年に公開された『劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』で小林幸子が歌唱した、ポケモンファンには名曲として知られている1曲。今回リリースされる「風といっしょに」は亀田誠治がプロデュースし、小林幸子とデュエットという、しょこたんにとっても夢のような1曲となった。インタビューでは同曲とポケモンへの想い、小林幸子とのデュエットについて、夢をテーマに話を聞いた。【取材=村上順一/撮影=片山 拓】

夢を持って育っていく子どもたちをみれる日々は最高

中川翔子

――5月5日に豊洲PITでおこなわれたライブ『Shoko Nakagawa Birthday Live 2019 ~Dream Note~』はいかがでしたか。

 子どもたちをステージに招く企画は歌で夢の扉だったり、未来の思い出を届けたいなという思いがありました。そうしたら、明確に夢を話せる子たちがいっぱい集まってくれて、それぞれが色んなワクワクを持って来てくれたんだと思うと、胸がいっぱいになるような時間でした。ちょっと最初はどうなるのかなと不安な部分もあったんですけど。

――中川さんは、集まってくれた子どもたちと同じくらいの年齢の時は明確に夢はありました?

 明確には言えなかったと思います。マンガ家になりたいとか、アニメソングを歌いたいというのはありましたけど、照れちゃって何も言えない感じでした。

――そうだったんですね。でも、それらの夢は叶っていっていますね。

 嬉しい事に叶ってますね。書いたり、話したりすることで夢は叶うんだということが、後の世代の子どもたちに伝えられるような、大人って楽しいんだなと思ってもらえるようなということは、お仕事をしながら意識しているかもしれないです。

――当時、中川さんにとって大人になるというのはどのような感覚でしたか。

 大人になるなんて考えてもいなかったです(笑)。毎日が長くて学生時代なんか夏休みが果てしなく感じていました。今なんて時間が過ぎるのが当時の100倍くらいのスピードで感じています(笑)。

――経験を重ねて来ているのと、毎日が充実しているんですよね。今、リリースイベント『ポケだちツアー』で様々なところを回っていますが、子ども達がたくさん来てくれているみたいですね。

 そうなんです。先日も埼玉のレイクタウンでイベントをやったんですけど、本当に沢山の子ども達が来てくれました。もう、楽しみの限界だった子ども達が「しょこたん」コールをしてくれたんです。そして「風といっしょに」もみんなと歌えて、昔から描いていた夢が叶っている幸せを感じながら歌いました。まだまだ『ポケだちツアー』は続くので、この夏はその幸せを噛み締めないとと思っています。過去の全てがこんな素敵な未来に繋がるとは思ってもいなかったです。

――いま活動していて一番嬉しいことは何ですか。

 子ども達に夢を届けられるのが一番嬉しいことで、自分にとって歌うことが一番幸せなんです。あと、懐かしいという概念が大好きなんです。忘れないように思い返すことも好きなんですけど、21年前に『劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』を観に行った時に感じたおじいちゃんの手の温もりや風の匂い、星の輝きとか、懐かしいという気持ちが未来への夢の種まきで思い出の宝石なんです。きっとレイクタウンに来てくれた子ども達も良い思い出になってくれたと思うんです。忘れかけていた時、その日と同じ気温や風が吹いた時、その日のことが蘇ってくると思うと、それを妄想してまた幸せになってる自分がいて。

――ふとしたきっかけで蘇る記憶、いいですね。

 いいですよね。あと嬉しかったのが「子ども達に何になりたい?」と聞いたら、「しょこたんみたいになりたい」と言ってくれた子もいて。この前も豊洲PITのステージに上がってくれた子の中に以前(テレビ東京系)『ポケんち(ポケモンの家あつまる?)』に来て、私をゲームでコテンパンにした子がたまたま来ていたんですけど、本当にゲームが強いので、きっと「プロゲーマーになりたい」と言うのかなと思ったら、歌手になりたいと話してくれて。

――歌手になりたいと話していた子が、今回の小林幸子さんのように、いずれ中川さんとコラボする可能性もありますよね。

 そうなったら嬉しいです。この前、『ポケんち』に出演してくれた吉田凛音ちゃんという、いまシンガーとして活躍している北海道出身の女の子がいるんですけど、「8歳の頃に私とステージで一緒に踊ったんです」と話してくれて。ずっと私を好きで今回『ポケんち』に出れて嬉しいと言ってくれたんです。その時の事は私も覚えていて、あの子がこんな美女に育ったんだと、母性が出てきてしまって(笑)。ポケモンと出会って夢を持って育っていく子どもたちを見れる日々は最高です。

――そういえば中川さんはポケモンとの出会いはどんな感じだったんですか。

 私が初めて買ったのが『ポケットモンスター 緑』でした。そこから沢山のポケだちが出来て、それを漫画に描いたことがあるんですけど、それが元になって今回の「風といっしょに」のMVが出来ています。ポケモンとの初めての出会いは皆さんの中にすごく残るんです。世の中にはたくさんのゲームや娯楽があるけど、私の中でポケモンはまた特別で、その中で『ポケットモンスター 緑』を買って、初めてのポケモンがゼニガメで「最終メンバーはこうだった!」とか、すごく覚えています。皆さんそれぞれにエピソードがあります。

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