中川翔子「夢は絶対に叶うもの」ポケモンが繋ぐ縁と記憶
INTERVIEW

中川翔子「夢は絶対に叶うもの」ポケモンが繋ぐ縁と記憶


記者:村上順一

撮影:

掲載:19年07月10日

読了時間:約13分

夢は絶対に叶うもの

中川翔子

――カップリングには「タイプ:ワイルド」が収録されていますが、この曲も相当聴き込んでいたんですよね。

 沢山あるポケモンの曲の中でも私が一番好きな曲なんです。好きすぎて以前からライブで歌わせて頂いたり、この曲を歌唱する松本梨香さんとも一緒に歌わせていただいたこともあります。「タイプ:ワイルド」は、もうエンディングのクレジットまで頭に焼き付いています。

 この曲は10歳のサトシが歌っているイメージなんですけど、今回『ポケットモンスター サン&ムーン』で私が歌わせていただけると聞いて困惑しました。この曲はサトシが歌うべき曲だと思っていたので…。好き過ぎて恐れ多いといった感じでした。なので、この曲も「風といっしょに」と同じくすごく悩みました。

――思い入れとこの曲のイメージがありますからね。プロデューサーはヒャダインさんですね。

 絶対ヒャダインさんがいいなと思っていました。今までもヒャダインさんには楽曲を提供して頂いていましたが、アップチューンよりも聴かせる系の曲が多かったんです。ヒャダインさんからは「タオル曲にするからね」と仰って下さいました。あと、感動したのが松本梨香さんやサトシのマネではなくて、大人のお姉さんが届けるアニソンというスタンスで、ハピナス(ポケモン)のような感じで歌って欲しいと言って頂けました。それを聞いて「あっ、そうか!」とすぐに理解出来ました。今の子どもたちは新曲として聴くんだからと話して頂きました。

――レコーディングでのエピソードはありますか。

 レコーディングの日は、1時間半ぐらいしか時間がなかったので、歌うことにすごくプレッシャーを感じてしまって…。でも、ヒャダインさんのその説明のおかげでスムーズに歌うことが出来ました。そして、嬉しかったことがあって、出来れば私1人ではなくて、他の人の声も欲しいなと思っていたら、『ポケんち』で一緒に出演している、あばれる君や大谷凜香ちゃんがレコーディングに駆けつけてくれて、さらにヒャダインさんも加わって、みんなで歌う「タイプ:ワイルド」になりました。今の私が歌う意味がすごく出た一曲になって、早く子どもたちとタオルを一緒に振り回したいです。

――その光景が浮かびますね。

 自分も大好き過ぎて毎日聴いています。今までの私のことや『ポケんち』など色んなことがわかってくれた上で作って下さるヒャダインさんはやっぱり天才だなと、この曲で改めて思いました。ただ歌うというだけじゃなく、歌う意味をもたらしてくれました。絶対に歌う意味というのは必要なんです。もう、この曲で<タイプ:ワイルド>と叫んでいる子どもたちの姿も目に浮かびます。

――色んな想いが詰まった作品になりましたね。中川さんにとって「夢」とは何だと思いますか。

 夢は絶対に叶うものです。『めざせポケモンマスター』でサトシ(松本梨香)が<ユメは いつか ホントになるって>と歌っていて、そこで断言されているのって子どもたちへの予言だと思います。私もその予言通りアニソンを歌いたい、子どもたちに夢を届けたいとその夢が全て結びつきました。今までも友達が出来たとか色々ありましたけど、今が最高の形で叶っている瞬間です。

――最後に8月に開催されるコンサートへの意気込みをお願いします。

 8月16日にファミリーコンサート『中川翔子ファミリーコンサート2019~えほんとうたのせかい~』略して“ファミコン”をやるんですけど、“スーパーファミコン”を目指して親子で楽しめる時間を作れたらなと思います。歌えることが一番幸せで、歌い続けられる未来を支えてくれたのが、ファンの方や出会ってくれた全ての人なんです。まだまだ夢は見つかるし、書いたり話したり、考えたりする事が大事何だということを、これからも伝えていきたいです。みんな明確に夢を話してくれるので、未来の地球が楽しみです。

(おわり)

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