英国のロックバンド「XTC」が、熊本地震の災禍に見舞われた熊本市の大西一史市長に激励のメッセージを寄せている。「XTC」は「Thinking of your plight」などと英文で綴り、苦境の中で舵を取る大西市長にエールを送った。音楽家の高橋幸宏も「今回の困難を乗り越えられますことをお祈りします」などとメッセージを寄せており、かつてミュージシャンを志し、音楽に造詣が深いことで知られる大西市長にとって心強い便りが続々と届いている。

 大西市長は連日ツイッターで、熊本市民へのメッセージや最新の情報を更新し、被災地の現状などを報告している。国内外のツイッター・アカウントからは多くの激励のメッセージが届けられているが、英ロックバンド「XTC」も英文のリプライを届けた。

 かつてミュージシャンを志すなど、“音楽好き”で知られる大西市長。震災が発生する前まで「朝の目覚めに聞く音楽」との趣旨でツイートをしているが、3月18日には、「今朝の目覚めは私に色んな意味で影響を与えたバンドXTC。その中でも名盤BlackSeaからスタート」と綴って「XTC」を取り上げ、アルバム「BlackSea」に収録された「Respectable Street」を紹介している。

 すると、震災発生後の4月19日になり、「XTC」が上述のツイートをリプライする形でメッセージを寄せた。「XTC」は1977年にデビューし、スピッツなどの日本の多くのミュージシャンに影響を与えたといわれるバンドだ。ツイートは英文で、「Hello sir.Be strong and try to make as much happiness around you that you can,in such a time of such pain.Thinking of your plight.」と綴られ、難しいかじ取りを担っている大西市長を慮った内容になっている。

 さらに、大西市長は3月5日のツイートで、「僕はYMOの高橋幸宏さんには音楽を通して最も影響を受けたと思います」ともコメントしているが、これを知った音楽家の高橋は4月17日に自らのツイッターにコメントを寄せている。

 高橋は「確かに今までのtweetを読むと凄い音楽好きな方ですね」と大西市長の印象を綴り、「今はとてもそれどころじゃないでしょう。が、どうかお身体に気をつけて今回の困難を乗り越えられますことをお祈りします。精一杯応援しています、、、」とエールを送っている。

 敬愛するミュージシャンから続々と届いたメッセージ。自ら陣頭指揮をとりながら震災からの復旧のため身を粉にして働く大西市長にとって、かけがえのないエールといえそうだ。

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