音楽は救世主――、縄田かのん×中神円 女優としての殻を破った作品
INTERVIEW

音楽は救世主――、縄田かのん×中神円 女優としての殻を破った作品


記者:桂 伸也

撮影:

掲載:19年02月22日

読了時間:約17分

 女優の縄田かのん(なわた・かのん)と中神円(なかがみ・えん)が共演した映画『空の瞳とカタツムリ』が2月23日に全国公開となる。本作は、ある心にわだかまりや傷を持つ二人の女性が、互いを求めながらも傷つけ合うさまを描く。今回は縄田と中神に、本作出演に向けて抱いていた意気込みや、作品のストーリーから感じた印象などを、自身にとっての音楽という存在、その思いなどを交えて語ってもらった。【取材・撮影=桂 伸也】

 本作は俳優ワークショップのアクターズ・ヴィジョンが制作したオリジナル作品で、高校生時代の経験がきっかけで潔癖症となってしまった女性と、不特定多数の男性と行きずりの行為を繰り返す女性が、互いを求めながらも傷つけ合うさまを、二人を取り巻く人々を交えて描く。映画『Wの悲劇』『さよなら歌舞伎町』で脚本を担当した荒井晴彦氏が企画、その娘でテレビドラマ『深夜食堂2』で脚本家デビューを果たした荒井美早氏が脚本を担当、『サンデイドライブ』『フレンチドレッシング』を手掛けた斎藤久志監督がメガホンをとる。

 キャストには、自由奔放に生きる反面、様々なわだかまりを心に持つ女性・岡崎夢鹿役を縄田、潔癖症の女性・高野十百子を中神が担当する。またその二人と大学生時代から友人として付き合う男性・吉田貴也役を三浦貴大、出会いによって十百子の性格に大きな変化を与える男性・大友鏡一役を藤原隆介が務めるほか利重剛、内田春菊、クノ真季子、柄本明ら個性派役者陣が脇を固めている。

 17歳からモデルとして活躍していた縄田は、映画『女が眠る時』、『ハッピーサッド』、『鈴木家の嘘』、舞台『安部公房の冒険』、ドラマ『歴史秘話ヒストリア「龍馬が愛した女」』、『KBOYS』などと幅広い活動を展開。一方の中神は2015年よりスカウトを経て、芸能活動を開始し、本作が正式な長編映画の初出演作となる。対照的なキャリアの二人だが、人間の奥底にある感情の変化などを繊細に描く一方で、鑑賞した人からは“ロマンポルノみたいだ”との評価を受けるほどにエロチックな要素もあるこの作品だが、二人は体当たりで撮影に挑戦している。

(c)そらひとフィルムパートナーズ

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<INDEX>
○女優としての殻をまた一つ破った作品
○「荒井さんの映画であれば、何が何でもやろう」覚悟を決めた出演
○音楽は救世主「傷ついた心に薬を塗ってくれる」

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中神円
中神円
縄田かのん
縄田かのん
(c)そらひとフィルムパートナーズ
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