オシャレな女の子を踊らせる――、活動コンセプトにそう掲げているロックバンドがいる。I Don't Like Mondays.だ。ライブハウスよりもパーティーを好み、結成地は表参道と、ロックバンドとしてはどうも似つかわしくない。4人全てがイケメンで、その出で立ちはまさにチャラい。しかし、彼らの音楽にはどこか品があり、際立つのは甘い歌声に、心地良い音色とグルーヴ感だ。チャラいでは片づけられない確かな音楽性。そこには、悠(Vo)、兆志(G)、謙二(B)、秋気(Dr)4人それぞれにそれを裏付ける活動のバックボーンがあった。
公私ともに仲が良い4人
――写真などを見た限り皆さんコワモテかと思っていました。
兆志 よく言われますね。「怖い人ですか?」と。
――接してみるととても優しい感じで。
悠 ほのぼの系男子です!
――見ていて感じるのですが、みなさん仲が良いですよね。
秋気 毎日一緒に居るので。
悠 1人でも何か違う奴がいたらこうはならなかったですね。プライベートでも皆で遊びに行くんで、仲良しですね。本当に家族みたいな感じで。
――ちなみに家族に例えるとお父さん的な役割は?
一同 お父さん…兆志お父さんじゃん?
悠 見た目でしょそれ?(笑)まあどっちかというと兄弟みたいな感じですね。
――長男は?
兆志 秋気かな? 性格キッチリしてますよね。冷静に物事を分析しているイメージですね。
謙二 そう聞くと、まさしくドラマーの性に合っていますね。
――次男は?
秋気 謙二じゃない?
悠 僕が末っ子じゃないかな!?
――次男は長男とよくケンカする、みたいな。
謙二 俺はもう自分の道を歩んでるんで、あまり干渉しない(笑)
兆志 次男はそういうところあるね。実際に次男だし。
影響を受けたアメリカ生活、悠
――さて、改めて皆さん、それぞれの経歴を教えてください。
悠 僕はもともと音楽の道は目指してなくて、小学校中学年までは医者になろうと思っていました。普通に受験をして、そういう道を目指そうかなと思っていたんですけど、途中から刺激を求めて海外に行ったんです。
向こうでは音楽とかアートとかファッションとかに触れる機会が多くて、帰国後、たまたま友達が集まったバンドでマネージャーをやり始めたんですが、それが実はこのバンドの原型なんです。
――元は違うメンバーだった?
悠 はい、全然違いました。総入れ替えになって、その時のリーダーに「お前、ボーカルやれよ」と言われたんです。当時、僕はマネージャーだったんですけど、無理矢理に誘われて入ったんです。
――当時リーダーだった方も辞めた?
悠 辞めました。それで僕、謙二、秋気の3人が残って、兆志と出会って入ってもらって、「ちゃんとやろう」となったんです。
――当時は軽いノリだった?
悠 この4人になってちゃんとやろうと思いました。自分の中でしっくりきて。
――「しっくりきた」は具体的に。
悠 感覚的に「この4人ならイケるかも!」みたいな感じですね。
謙二 それは僕も思ったので。皆もそう思ってるかと。
悠 今、もし誰かがいなくなって、替わりに1万人から選ぶオーディションがあったとしても選べないと思います。
――運命的なものがあるんですね。
悠 そうですね。