田中圭と城定秀夫監督が「第36回東京国際映画祭」会期中の24日、都内で「OZU ~小津安二郎が描いた物語~『出来ごころ』『生れてはみたけれど』」の舞台挨拶に臨んだ。

 【動画】まさかの巡り合わせに興奮気味に話す田中圭。舞台挨拶ノーカット

 「小津調」と称される独特かつ唯一無二の映像世界で没後60年となる今もなお国内外問わず高い評価を受け続ける映画監督・小津安二郎が生誕から120年を迎えたことを記念して、若かりし頃に監督した初期サイレント映画群をオムニバスドラマ形式で現代リメイク。「連続ドラマW OZU ~小津安二郎が描いた物語~」としてWOWOWで11月から放送・配信が開始される。

 田中圭が出演するのはその第1話。90年前に公開され、1933年のキネマ旬報ベスト・テン第1位を獲得した小津安二郎監督の人情喜劇『出来ごころ』。喜八という庶民の生活を描いた「喜八もの」シリーズの第一作で、下町の軽妙なユーモアと人情を描いた傑作。田中は主人公・喜八役を演じる。

 リメイク版で監督を務めるのは城定秀夫監督。田中と城定監督は『女子高生に殺されたい』以来のタッグとなるが、城定監督は「今回の企画は『監督やりたい方どなたかいませんか』と言われて、田中さんの名前があったんですけど、役的にどうかなと。そんななか夜中に『死神さん』の再放送を見て、変な田中さんがいるなと。こういうキャラも行けるんだと。勢いで松竹さんとWOWOWさんに『田中圭さんでどうですかね』と提案して」とオファーの舞台裏を明かした。

 Huluオリジナル作品の『死神さん』で『死神』と呼ばれ警視庁で最も疎まれ嫌われている冤罪事件の再捜査に挑む刑事、儀藤堅忍を演じた田中。その演技が評価されての起用に驚きつつ「城定さんとまたやりたいと思っていたら、城定さんから『圭でって話が来ているけど』と聞いて『本当か?』と言いつつも二つ返事ですよね。『やったー!』と思いながら、まさか儀藤が繋げてくれたとは思わず、いろいろな作品やってみるもんだなと。テンション上がっております」と興奮気味に話した。

田中圭

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