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女優の高梨臨が、MBSドラマ特区枠(毎週 木曜24:59~) 『バツイチがモテるなんて聞いてません』(2月23日より放送開始)に出演。35歳バツイチの主人公・小野和葉を演じる。2022年よりスマートフォン・PC向けマンガ配信サービス「サイコミ」で連載中、累計100万DLを突破している人気マンガ『バツイチがモテるなんて聞いてません』(亀奈ゆう/COMIC ROOM)が、2月23日より MBS ドラマ特区枠(毎週 木曜24:59〜)で、高梨臨主演で実写ドラマ化。年下の新入社員”満井絢斗は、ドラマ「君の花になる」で話題を呼んだ綱啓永夫が演じる。不倫が原因でバツイチになった主人公の小野和葉。離婚したてで失意の中の和葉はどういう道を選ぶのか? という年の差ラブストーリーとなっている。インタビューでは、バツイチである小野和葉をどう感じているのか、夫婦円満の秘訣まで、本作で主演を務める高梨臨に話を聞いた。
バツイチをネガティブには感じていない
――出演のお話を聞いたときのお気持ちは?
正直「バツイチかあ」と思ったのですが、若い男の子に言い寄られる役だったので、ワクワクしながら、脚本を読んでいました。和葉は35歳で私と年齢も近く、旦那さんも自分も仕事をしているというところで、和葉がバツイチになるまでは、私と境遇も近いなと感じたので、同じような生活を送ってきたのかなと想像したりしていました。
――重なる部分もあったんですね。
そうですね。等身大と言いますか、そのまま役にスッと入っていけるような感覚はありました。
――役にアプローチするにあたって事前に準備されたことは?
台本を読んですごく等身大だったので、特に事前に準備したことはなかったんです。ただ、若い子から言い寄られるというところで、照れ臭さみたいなものはあったのですが、そういう気持ちは持っていた方がいいなと思いました。それは、和葉が年齢的に引け目を感じているところとか、世間や親からどう思われるのか、という気持ちはそこにリンクする部分があると思うので、そのときに生まれた感情を、忘れないようにしようと思いました。
――和葉はファッション誌の編集部に所属していますが、どんなイメージがありますか?
夜遅くまでお仕事をされていて、すごくハードワーカーだなと思っています。ファッション誌の編集部というところは、普段からそういう方と接する機会もあり、知り合いも多いですし、想像しやすかったので、すんなりできたと思います。
――ストーリーの最初の方に、会社でバツイチになったことを宣言するシーンがあります。強がっている面もあると思ったのですが、高梨さんはどう感じました?
たぶん、私が和葉と同じ境遇になったら同じようにするんじゃないかなと思いました。どうせいずれバレてしまうことですし、そういうことは早く済ませてしまいたいですから。暗い感じで「実は...」と切り出してしまうと周りから重く捉えられてしまう。そうすると自分も辛くなってしまいます。
――その中でアプローチしてくるお相手が10歳以上年下なんですよね。
そこが一番想像できなかった部分なんです。台本を読みながらどうな感じなんだろう? とドキドキしていました。撮影はまだ序盤を撮っているんですけど、和葉に対して好意を抱いてアプローチしてくれるのを見ていると、キュンとしますし、年下から言い寄られるというのは、こういう気持ちなのかと、少しずつわかってきたところもあります。若さがあるからこその真っすぐさ、純粋な気持ちが自分に刺さるところもあります。
――“年下の新入社員”満井絢斗を演じる綱啓永さんは初共演ですが、どんな印象を持っていますか。
すごくかわいいです。現場でお話したんですけど、綱くんが演じる満井くんと被るんです。朝、撮影でお会いするときもすごく元気に「おはようございます!」とハキハキと挨拶してくれるので、そこも含めてかわいいなと思っています。
――そういえば、綱さんは『騎士竜戦隊リュウソウジャー』、高梨さんは『侍戦隊シンケンジャー』と戦隊モノ繋がりもありますよね。
そうなんです。あと、速水蓮介を演じている塩野瑛久くんも『獣電戦隊キョウリュウジャー』に出演していたので、この前、撮影の時に3人で「戦隊、やってたよね」と、オーディションの話で盛り上がってました。
――夢の共演ですよね! さて、高梨さんはバツイチ自体はどう感じていますか。
私はあまりネガティブには感じていないです。バツイチであることが割と当たり前になってきていますし、結婚された半分くらいの人が離婚している現状なので。私の中では「まだバツイチでしょ?」みたいな感覚もあります。しかも、パートナーでも籍を入れない人もいますし、色んなカタチがあるなと思っています。もし、自分がバツイチになったら引け目を感じるのか、というのはわからないんですけど、少なくとも私はバツイチであることに対してネガティブなことはないです。
夫婦円満の秘訣はリスペクト
――このドラマに出演が決まって、一歩踏み出す勇気に気づいたとコメントされていたのが印象的でした。
和葉をやると決めたことも自分の中の勇気でした。まず、結婚している私がバツイチをやるということ、若い子に言い寄られてラブコメ的なこともやることは勇気がいることだと、自分の中にありました。こういう機会を頂けることは多くないですし、「やってみたい」という気持ちが大きかったです。周りから何か言われるかもしれないですけど、自分がやってみたいと思って踏み出してみたら、和葉のように何か見えることもあると思います。そして、やらなければ感じられなかったことが沢山あるなと思いました。すごく和葉の気持ちと自分の気持ちがリンクするんですよね。
――役との向き合い方も変わってきそうですね。
そうですね。撮影が進むにつれてだんだん馴染(なじ)んできていますし、自然体、等身大でできているので、すごく楽しいです。
――ちなみに新たに踏み出したい一歩はありますか。
なんでもやってみたいです。誘われるとスカイダイビングとかでも「やっちゃえ」みたいな感じになれます。
――思い切りがいいんですね。とはいえ、やってみて後悔したことはないんですか?
些細なことだと、酸素カプセルに入ったことがなかったので、入ってみたのですが、私耳抜きができなくてプチパニックになったことがあり、それはちょっと後悔しましたね(笑)。自分がそういうのダメだって知らなかったので、わかって良かったんですけど、やっぱり体験してみないとわからないですよね。
――そういう様々な経験が、お芝居などに反映されますよね。
そうですね。お芝居以外でも絶対何かに繋がると思うので、挑戦することは無駄にはならないと思っています。
――最後に、高梨さんが思うパートナー、夫婦円満の秘訣は?
お子さんがいたり、人によって円満のカタチは違うと思うのですが、私のようにお互いが働いているようタイプだと、パートナーへのリスペクトが重要かなと思います。仕事を尊重して尊敬して支え合えることが、一番のベースになると思います。それが最大限ある中で、どれだけ自由にいられるか。お互いが気を使わずにリラックスできるか、というのも大切なことです。それは、リスペクトする部分があるからだと思います。
――お互い、高めあっていくことも重要ですか?
重要だと思いますが、それがプレッシャーにならない程度と言いますか、あっちが頑張っているから私も頑張んなきゃと焦るのではなくて、勇気をもらえるから、私も頑張ろうかなくらいのライトな感じでいいと思います。励まされるくらいの存在でいることが大事だと、勝手に思ってます。
(おわり)
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