INTERVIEW

吉田美月喜×井頭愛海×神谷天音×菊地姫奈

4人が手に入れたい能力とは


記者:村上順一

写真:

掲載:22年11月30日

読了時間:約6分

 吉田美月喜、井頭愛海、神谷天音、菊地姫奈の4人が、青春サイキック・エンターテインメント『メイヘムガールズ』(11月25日公開)に出演。吉田は主人公の山崎瑞穂(崎はたつさき)、井頭は大森あかね、神谷は岡本環、菊地はケイを演じる。本作『メイヘムガールズ』は、『闇金クイーン』などを手がけた藤田真一氏が監督を務めた。同作品は感染症が充満する社会で、制限だらけの毎日にストレスを抱える女子高生たちのイラ立ちが、突如超能力となって彼女たちの元に舞い降りたことで始まる。手に入れた超能力によって、窮屈な日常からサスペンスと恋に満ちた非日常に変わってゆくというストーリー。インタビューでは、撮影で印象的だったことから、もし超能力が使えたらどんな能力がほしいか、それぞれの目標を4人に聞いた。

照れくさい壁になってました(笑)

――撮影で皆さんが印象に残っていることは?

吉田美月喜 私がすごく印象に残っているのが、神社で階段を駆け上がるシーンです。けっこう急な階段だったのですが、3回くらい全力で走ったので、次の日に足がプルプルしていたのを覚えています。大変でしたが楽しかったです。

井頭愛海 まだ若いのに(笑)。私が印象的だったのは40階くらいあるビルの屋上での撮影です。そこからの夜景がすごくキレイでした。極寒の中での撮影だったのですが、こんな高いところで撮影するんだと興奮を覚え、めちゃくちゃ写真を撮りまくりました。

――高所は得意なんですか?

井頭愛海 けっこう好きです。こんなに高いところは中々上がれないですから。ただ、12月だったので寒すぎました(笑)。

――神谷さんの印象的だった撮影は?

神谷天音 私が演じる岡本環は写真部に所属しているので、その部室シーンは印象に残っています。部室には美月喜ちゃん演じる瑞穂の写真がたくさん貼ってあるのですが、私の想像していたものを超えていて(笑)。でも、その空間で4人でワイワイするのも楽しかったです。

――吉田さん、ご自身のお写真がたくさんある、あの空間はどう感じていたのでしょうか。

吉田美月喜 怖かったですね(笑)。台本には「写真が貼られている」とト書きがありましたが、あんな感じだとは私も想像していなくて。なかなか照れくさい壁になってました(笑)。でも、瑞穂は割とそれをすんなり受け入れているんですよね。対応能力が高いなと思いました。

――菊地さんの印象的なシーンは?

菊地姫奈 私はワイヤーアクションに初挑戦したことです。実は私、運動神経があまり良くないので、ワイヤーで吊るされた時もなかなか上手くできなかったんです。それで愛海ちゃんがサポートしてくれて。

井頭愛海 ずっと叫んでたよね(笑)。姫奈のワイヤーアクションの時は私も一緒にやっていたので「頑張って!」という感じで応援してました。映像ではいい感じになっていたので、流石だなと思いました。

菊地姫奈 基本的にはずっとひっくり返ってました(笑)。

――大変だったんですね。皆さんワイヤーアクションはどのくらいの期間、撮影していたのでしょうか。

吉田美月喜 撮影最後の2日間で撮影しました。

井頭愛海 たぶん合計6時間くらい、ワイヤーで吊られていたと思います。

吉田美月喜 だんだんアクションは慣れていくのですが、器具が身体に当たっている部分が痛くなってきて。

井頭愛海 でも、美月喜ちゃん、ワイヤーアクションすごく上手かったよね。動きが格好よくてすごくシュッとしてました。

吉田美月喜 私は撮る時間が長かったから。特に瞬間移動のシーンはけっこうシュールでしたね。完成した映像を観て、良い感じになっていたので良かったです。

それぞれが欲しい超能力とは?

――さて、今回「超能力」というのが作品の中で印象的ですが、皆さんが手に入れたい能力は?

井頭愛海 私、『ハリーポッター』が大好きなんですけど、呪文を唱えると電気が消えたり、火が出たり、鍵を開けたりする能力が欲しいです。

――アレ○サじゃだめですか?

井頭愛海 確かにそれでいいかも(笑)。言ったことが叶ってしまう、そんな能力ですね。

――吉田さんはどんな能力がいいですか。

吉田美月喜 私はあまりそういうことを考えたことはなかったんですけど、今回この作品で瑞穂を演じていて、空を飛びながらデートとか羨ましいなと思うところがたくさんありました。やっぱり空を飛ぶことやテレポートというのはみんな憧れると思います。それによって時短に繋がると思うので、自分の時間が増えていいなと思いました。

――神谷さんはいかがですか。

神谷天音 私はみんなと比べると飛ぶシーンはそんなに多くなかったのですが、飛んで瞬間移動できる能力を手に入れたいです。実用的なところでは、旅行に行くときについ荷物を詰め込みすぎてしまうんです。なので、その荷物を送れる能力も欲しいなと思います。

――荷物がパンパンになるほど何を持っていくんですか。

神谷天音 特に多いのは洋服なんですけど、着回せばいいところを、寒かった場合これがあったらいいな、暑かったらこれも必要かもしれないとか、色々考えてしまいます。ただ、持っていっても使わないものも多いんですけど(笑)。

――きっと、それが安心につながるんですよね。菊地さんはどんな能力がいいですか。

菊地姫奈 私は、『ドラえもん』の「もしもボックス」のような能力です。「空を飛びたい!」と話せば空を飛べる世界線に行けたり、発想は愛海ちゃんと似ているかも。

――空は飛んでみたいんですね。

菊地姫奈 ただ運動神経が悪いので、空を飛べたとしてもすごい体勢になってしまうんじゃないかと不安な部分はあります(笑)。

――超能力が使えてもそこは変わらないんですね(笑)。最後に、皆さんが追求していることはありますか。

神谷天音 私の年齢だと学生役が多いというのもあって、学校が舞台になった映画をよく観ています。最近は自分が興味があるものはもちろん、それ以外のジャンルの映画や舞台をしっかり自分の目で見るということ心掛けています。将来的には私が演じた役を通して、観た方が何かを始めるきっかけになったり、元気を与えられるような女優になれたらいいなと思っています。そのために色んなものをちゃんと自分の目で見るということを追求しています。

井頭愛海 追求していることは闘える格好いい女性です。今年はアクションシーンが多い時代劇ものの作品に参加したので、アクション教室にも通いましたし、殺陣や技斗の「アクションライセンス」を持っているんですけど、それを受験したのも過去に上手くできなくてすごく悔しい思いをしたのがきっかけでした。

 こういった自分の武器になりそうなものを極めて、いろんなジャンルで活躍できる幅の広い女優さんになれたらと思っています。将来的には息の長い俳優といいますか、どんなシーンでも深み出せる、一つのセリフやワンシーンでも、今まで歩んできた人生を投影できる説得力のある女優になれるように、いま目の前にあるものを一つひとつ頑張っていきたいと思っています。

菊地姫奈 一つの物事に対して疑問をもつようにしています。当たり前のことを当たり前だと思いながら過ごしていくのではなくて、そういった物事にもしっかり目を向けて、疑問をもつことで演技をする上で鍵になってくれたらいいなと思っています。将来的には作品を見てくれた方の何かを変えられる、人生の中できっかけになれるような作品を届けられるように追求していきたいです。

吉田美月喜 私は追求していることが2つあります。まず芯のある女性になりたいと思っています。それは、両親からずっと「芯のある人になりなさい」と言われてきたからなんです。もうひとつは、、役者として「唯一無二の女優だよね」と言ってもらえることが夢です。そうなるためにはいろんな自分を知らないといけないと思うので、今はどんな役でも経験してみたいと思っています。そう考えると今回の『メイヘムガールズ』も超能力を持った女子高生を演じるというのは、あまりないことだと思うので、すごくいい経験になったと感じています。

(おわり)

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