INTERVIEW

SKE48

新曲「心にFlower」インタビュー、野村実代、末永桜花、浅井裕華、大場美奈、江籠裕奈


記者:木村武雄

写真:木村武雄

掲載:22年03月17日

読了時間:約13分

 SKE48が29thシングル「心にFlower」をリリースした。林美澪が2作連続でセンターを務める。前作「あの頃の君を見つけた」は原点回帰のアイドルソングだったが、今作ではもともと定評のあったダンスパフォーマンスを呼び起こすように“バブリーダンス”振付師のakane氏が振付を担当。手を花のように回転させる“デフラワー”を取り入れた「"でら"フラワーダンス」を始め、激しさやシンクロ、女性の美しさをより際立たせる細部にこだわった振りを付けた。MVでは初の本格的なアクションにも挑戦した。カップリングには卒業を控える大場美奈の卒業ソング「生まれ変わっても」も収録される。そんなSKE48から今回は、野村実代、末永桜花、浅井裕華、大場美奈、江籠裕奈にインタビューした。なかでも大場と江籠は、大場がAKB48から完全移籍したときに江籠がチームKIIに異動。以来同じチームで活動してきた特別な存在だ。先輩の卒業を目前にして涙を浮かべる江籠。いまどう思うのか。本作と共にその気持ちを聞く。【取材・撮影=木村武雄】

背中を押してくれる

――新曲の印象はいかがですか。

野村実代 SKE48は人に元気を与える曲が似合うグループだと思うのでSKE48にぴったりな曲だと思います。ダンスが特徴的で「ダンスのSKE48」ということを印象づけているので注目してほしいです。

――相変わらず声がセクシーですね。

野村実代 前にも言われた! ありがとうございます。(メンバーに向かい)声がセクシーらしいです。

大場美奈 そうなんだ。それは男性しか分からないのかも。いつも聞いてるから分からない(笑)

――末永さんはいかがですか?

末永桜花 今までの曲は、伝えたい事を何かに例えて歌詞にしていることが多い印象ですけど、今回はダイレクトに「自分らしく行け!」というのが歌詞に書かれていて、元気や勇気をもらえると思いますし、落ち込んでいる時に聴いたらすごく心に染みる曲だと思うので、この曲を聴いて自信を持って前向きに毎日生きてほしいなって思います。

――ご自身は前向きですか?

末永桜花 前向きに生きています! でもわりとネガティブなところもあって、この曲が染みるので、より自分の事として届けられるんじゃないかなって思います。

――浅井さんは?

浅井裕華 悩みごとや自分の見えない壁とかがある方にこの曲を聴いていただいてぶち壊していただきたいです! MVでもメンバーが戦って勝つみたいなシーンもあるので、そういうところを観て元気になってもらえたらいいなと思います。

――これまでにぶち壊したことは?

浅井裕華 まだぶち壊せていないところはあります。恥じらいとかはこれからもっとぶち壊していきたいです!

――大場さんは?

大場美奈 いろんな悩みを抱えてしまう時代になってしまったけど、怒ったり悲しんだりしている時間を過ごすよりかは前向きになった方がいいと思うんです。寝たら明日になるし、生きているだけですごく幸せっていうことをみんなが感じられる世の中だと思うので、自分自身をしっかり持ってほしいです。いろんな人がいるけど自分は自分で前を向いてしっかり生きていればいいんだよって寄り添って背中を押してくれるような一曲だと思います。

――江籠さんは?

江籠裕奈 ダンスが激しいので「ダンスの曲」っていうイメージだったんですけど、歌詞を読むとみんなが言ってたように生きていく上で大事にしたいことが書かれているので、辛い時とかイライラしている時こそ、この曲を頭に浮かべてもらえたら力になれるんじゃないかなって思います。

末永桜花

江籠裕奈

大場美奈

浅井裕華

野村実代

手先も美しく

――ダンスといえばSKE48ですが、このタイミングでこういう曲がきたということと、振付がakaneさんということを踏まえ、MV撮影はどうだったのかお聞かせください。

野村実代 今私たちが表現できるSKE48のダンスというものをakane先生が一生懸命に振付してくださって、レッスン中も先生が引っ張ってくださったので、私たちもついていくのが楽しかったですし、すごく頼れる先生で大好きです。

――アクションとかもあったみたいですね。

野村実代 私はアクションというか演技をしたんですけど、脱出スイッチを破壊しようとする美澪ちゃんにハンマーで叩かれそうになりながらも必死に押さえたり(笑)。そんな演技シーンも見どころです!

――末永さんは?

末永桜花 今までのSKE48らしさとかダンスのSKE48っていう部分は変わらず、今までの良さと新しい部分の組み合わせで、前作もそうなんですけど、今回もダンスをアピールするのには十分というか、すごいダンスなので、そういったところにも注目していただいて、キラキラしている私たちをお届けできたらなと思います。

――撮影中は大変でしたか?

末永桜花 ダンスの振り入れの時から太ももがすごい筋肉痛になってしまって、毎日大変だったんですけど、それぐらいダンスが激しいので注目してほしいです。

――MVではどんなことに挑戦していますか?

末永桜花 私は猫パンチで戦いました。最初はすごく心配だったんですけど、観てくださった方や、他のメンバーからも「すごくかわいかったよ」って言ってもらえたのでよかったです。

――浅井さんは?

浅井裕華 akane先生の振付はすごくハードだったんですけど、すごく楽しくて。私がSKE48に入る前に(SKE48を)見ていた時は結構ダンスが激しいイメージだったので、それにすごく近いものを感じて、踊っている時も「THE SKE48」だなって思えたんです。入る前はSKE48から元気をもらっていたし、こういうダンス曲で元気を与えられるというのはすごく嬉しいですし、曲も明るいので、見ている人に元気になってもらえるよう頑張りたいなと思いました。

――カチューシャもかわいらしいですね。

浅井裕華 MVでは一人だけしていたのですごく嬉しいです。衣装とかもそれぞれみんな違うし、セットもすごく華やかなので、そこにも注目してほしいです。

――末永さんと浅井さんは「FRUSTRATION」の時にインタビューさせていただいたんですが、浅井さんはその時に、目指していた女優を諦めて将来はスタイリストになりたいと言っていたんですが、今も変わっていないんですか。

浅井裕華 そうですね。女優はあきらめました(笑)

大場美奈 何があったんだ!?

浅井裕華 スタッフさんとか陰で支えてくださっている方は本当にたくさんいらっしゃるので、そっち側に回ってみたいなっていう気持ちもあります。衣裳さんはよく見てくれていて、その子に合ったスカート丈とか形とかアクセサリーとかいろいろ考えてくださって、私たちをすごくキラキラさせてくれます。私たちだけじゃ輝けない部分をたくさん引き出してくださるので感謝でいっぱいです。

――大場さんはいかがですか?

大場美奈 女性の先生に振付をシングル曲でやってもらうのはめちゃめちゃ久しぶりなんですけど、女性ならではのしなやかな綺麗さというのを重点的に教えてくださいました。特に角度だったり手の細かい感じとか。ここ数年は結構先生たちに優しく盛り上げてもらいながら、レッスンを受けてきたんですけど、akane先生はポイントポイントをしっかり教えてくださって、体に覚えさせようという感じでした。結構スパルタというか、延々と音を流してずっと踊り続けるっていう。レッスン時間もしっかり取ったので、こんなにダンスに挑めたのはシングルでは本当に久しぶりで。そういう意味では筋肉痛で踊れるかなとか不安もあったんですけど、たくさん教えてもらった中で撮影に臨めたので新しいSKE48を表現するにはすごくいい準備期間があったなって思います。

――akane先生は本当に厳しいというイメージですが、そのままなんですね。

大場美奈 その厳しさも絶対に意味がある厳しさだと思いました。それがいい引き締めというか、休憩中はどれだけ休んでもいいけど、始まった瞬間に全員スイッチ入れなさいっていう感じがすごくいいなと思いました。そういうことをしっかり体で教えてくれるというか、空気で教えてもらえたのはありがたかったです。

――メイキングを見てもすごくクオリティが高いなと思ったので、それが実を結んでいるなと感じました。

大場美奈 現場でもめちゃめちゃミリ単位で細かく指導いただきました。

――江籠さんは?

江籠裕奈 バブリーダンスもそうですけど、私はアイドルが好きで、ラストアイドルさんとかの振付をされているのも知っていたので、振付してもらえるのがすごく嬉しかったです。レッスンでは、誰か一人でも揃ってなかったらもう一回やり直すこともあって。akane先生が言わなくても、みんなの気持ち自体が振付が揃うまでは次に行かないという感じでしたし、気が引き締まるようなレッスンでした。今回ダンスが激しいし難しいのもあって、不安の中それぞれができる最大限のパフォーマンスをMVでしたと思うんですけど、それがひとつの映像として作品になったときに、すごくダンスが揃っていて、気持ちが一つになっていたんだなと感動しました。なので観てくださったファンの方や、偶然でもMVを見かけてくださった方に何か感じるものがあったらいいなと思います。

――ラストアイドルさんを見ていたら逆にakane先生の指導は怖いと思うんじゃないかと思うんですけど、嬉しかったんですね。

江籠裕奈 akane先生の振付がすごく好きだったので楽しみだったんですけど、イントロから音の取り方がめちゃくちゃ速くて。SKE48にとっては初めての先生だったので、これまでの感じとは違うなって最初は思ったんですけど、できたら楽しいし達成感がありました。

野村実代

大場美奈

江籠裕奈

浅井裕華

末永桜花

卒業・大場美奈

――大場さんは卒業ということで、AKB48から始まりSKE48と兼任したときから今のチームで。当時のことを覚えていますか?

大場美奈 人数がめちゃくちゃ多いチームだったから、兼任していたときはえこぴ(江籠)は違うチームで話す機会もなかったんですけど、チームSの先輩たちに可愛がられている妹っていうイメージでした。少し前には高柳明音ちゃんとの「えごちゅり」みたいなのもあったけど、その当時はそういうイメージがなかったので、第一印象はチームSで可愛がられていた妹がKIIに来たみたいな印象でした。

――江籠さんは?

江籠裕奈 当時まだ中学生でした。そう思うともう長いこと一緒に活動してきたんだなって思います。

――卒業するのは悲しいと思うんですけど改めてどう思いますか。

江籠裕奈 やっぱりチームでもそうですし、選抜に私が入らせてもらうようになってからも一緒にいるのが当たり前だったので。最後って言われても実感があるようなないような感じだったけど、今回のMV撮影では積極的に後輩のところに行っていて、思い出作りにいってるんだなって。それですごく悲しくなったんですけど、最後まで一緒にいられる時間を共有できて良かったです。

――大場さんどうですか。

大場美奈 正直全然実感がないんですけど、半年という準備期間を用意してくださいってお願いしたのは私の方なので、たぶん誰よりも最後に寂しくなるのは私だと勝手に予想しているから、あとどれだけメンバーと思い出を作れるかなと思っていて。だから今は本当に実感が湧いていないので、むしろ毎日楽しく笑って1日が終わればそれだけで楽しい思い出ができるし、最後3日間の卒業コンサートでSKE48全員と一緒にしっかり思い出を作って終わりたいなって。最後に卒業曲もいただけてミュージックビデオもいただけたのでありがたいです。ミュージックビデオはとにかくファンの方が12年応援して良かったって泣いてくれるものを作りたいですとお願いしました。まだ完成は観ていないですが(※取材当時)、観たスタッフさんによると監督がその通りの仕上がりにしてくださったということなので、それを楽しみにしています。

――観たら泣いちゃうんじゃないですか。

大場美奈 大場美奈を知っている人は確実に泣けると思う。知らない方でもいろんな仕掛けが入っているので、フラットで観ても面白いミュージックビデオになっていると思います。

――そんな大場さんから残るメンバーに声をかけるなら。

大場美奈 アイドルは自由にやってこそ勝ちだなと思っていて、おりこうにしていれば勝ちではない世界というか。SKE48のファンのみなさんは人間的なところを見てくれる本当に温かい人たちなので、自分のやりたいこと好きなこと、嫌なこと辛かったこととかも全部吐き出せば吐き出すほど「それだけの想いを伝えてくれたんだ」と理解してくれる。むしろうまくさらけ出した方が勝ちだと私はやってきて思ったので、そういうファンの方たちとの絆を深く作って進んでいけたらいいですよね。あまり考えすぎずに自由に自分のやりたい姿でやっていってほしいなって思います。

それぞれのいま

――このタイミングでのこの曲、そして大場さんの卒業。3人はどのように受け止めていますか。

野村実代 前のシングルで初選抜に入って、今回はまだ2枚目なので、誰よりも全力でやらなきゃいけないなって思うし、パフォーマンスで人の心を動かすのはすごく難しいけど、そこを乗り越えないとシングルを出す意味がないと思うので、改めて気を引き締めて120%の力で歌もダンスもやっていきたいと思います。

――末永さんはどうですか。

末永桜花 私が初めて選抜に入った時と比べると、前にいた先輩方だったり、みなるん(大場)さんのように大きい存在の先輩方がどんどん卒業されていってグループが盛り下がるのはすごく嫌だなと思うので、グループを盛り上げていけるように私たちも頑張っていきたいですし、グループを支えられるメンバーになりたいと思うので、自分なりの活動方法を見つけていけたらいいなって思います。

――浅井さんはどうですか。

浅井裕華 選抜メンバーに入る前から先輩の存在はすごく大きくて。でも、先輩の背中を見ているだけでは前に進めないと思うので、先輩から教わった事も取り入れつつ、後輩もたくさん増えてきたので、かっこいい先輩になりたいし、私が見てきた先輩方みたいに堂々とできたらいいなと思います。

――江籠さん。最後に大場さんに声をかけるなら。

江籠裕奈 本当に今日もずっと寂しくて。話したら本当に泣いちゃうけど、SKE48に来てくれなかったらこんなに深く関わる事なかったし、最後にSKE48で活動して良かったって思ってほしいので。今、後輩のみんなも嬉しいことをたくさん言ってくれたので、この気持ちで春、みなるんさんを送り出したいです。

――目に涙が…今にも溢れそうですね。

江籠裕奈 今日、本当にヤバイ…。

末永桜花

浅井裕華

大場美奈

江籠裕奈

野村実代

(その表情を見て涙をためる大場)

(おわり)

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