本髄?一癖も二癖もあるアレンジ

 MC明けから後半戦に突入。このバンドで一番最初にレコーディングし唯一の音源でもある「Uncontrollable」を演奏。やはり知っている曲が始まるとオーディエンスも聞き込んできているからか5拍子というのにも関わらず一段と盛り上がっていた。TAKUYA and the Cloud Collectorsにとってみれば、この曲から始まった重要ナンバーである。

[写真]TAKUYA and  the Cloud Collectors12・24公演<4>

かどしゅんたろう

 次の「L&P&R」ではオーディエンスにコールアンドレスポンスを要求。サビのフレーズに合わせ「Yeah」と観客も手を挙げ呼応していた。この曲はキャッチーで今までの曲調から比べるとPopな印象を受けたがそこはCloud Collectors、リズムチェンジもあり一癖も二癖もあるアレンジに仕上がっていた。

 そしてギター若菜のルーパー(リアルタイムで演奏したものをループさせる機材)を使用した幻想的なソロコーナーを挟みスローナンバーの「Last Days」に突入。どこか懐かしい感じのイントロの「ヘイアニマルズ」、4つ打ちRockナンバーの「G.T.B.T」、イントロでのギターのアルペジオが印象的であった「ローリングサンディー ローリングサム」など、ノリの良いナンバーが演奏されオーディエンスもヒートアップ。

 ラストはこれまたアップナンバーの「COME ON WAKE UP EVERYBODY」を演奏し本編を終了した。

 観客のアンコールに応え再びステージに戻ってきたメンバー達。ここでTAKUYAが「このバンドは本編でやりきった感が凄すぎて、クリスマスなのでアンコールの1曲は自分の為に演奏します」と語ると、TAKUYAがプロデュースする私立恵比寿中学の「ハイタテキ!」のカバーを含む2曲を演奏した。

 トータル全18曲を演奏しライブの幕を閉じた。アンコールではTAKUYAのギターがジュディマリ時代から使用していたテレキャスターだったことも印象に残る。ちなみに「ハイタテキ!」をカバーした際のメインVoはベースの千明が担当した。

[写真]TAKUYA and  the Cloud Collectors12・24公演<5>

千明

凄腕ミュージシャンによる極上ライブ

 とにかくメンバー全員が凄腕のミュージシャンだと改めて痛感したライブであった。下手な小細工など必要としない音で勝負出来る今となっては数少ないバンドのひとつだと思う。それほどまでにテンションの高いステージであった。

 そしてスローペースだが7月からレコーディングをしていること、88.2kHzの高解像度で録っていることなどアルバムに関する情報なども語ってくれた。発売日などはまだ未定だが今回のライブを観て音源への期待が更に高まる。来年は4月に京都のイベントに出演する予定もあるとのこと。

 今回のワンマンを観て感じた事は自分たちの表現したい音楽を純粋に楽しんでいる姿が印象に残るライブであった。このバンドを一口で形容するのは難しいが今巷に溢れている音楽に物足りないと感じている人がいたら是非このTAKUYA and the Cloud Collectorsの音楽を体感して欲しいと思う。新しい音楽をきっと感じられるであろう。

Xmas Special ONE MAN SHOW セットリスト

1.Let Ur Rock Set…
2.BIG APPLE
3.グレイプ
4.Bleaching Powder
5.THE EARTH
6.Apasionado
7.City is Burning
8.RAIN DROPS
9.レジスタンス
10.Uncontroollable
11.L&P&R
12.LastDays
13.ヘイアニマルズ
14.G.T.B.T.
15.ローリングサンディー ローリングサム
16.COME ON WAKE UP EVERYBODY

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[写真]TAKUYA and the Cloud Collectors12・24公演
[写真]TAKUYA and the Cloud Collectors12・24公演
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