会見に出席した阿部寛(NHK提供)

 2023年NHK大河ドラマ『どうする家康』の出演者発表会見が29日、都内であり、松本潤演じる主人公・徳川家康に大きな影響を与える織田信長に岡田准一、正室・瀬名に有村架純、豊臣秀吉にムロツヨシ、武田信玄に阿部寛、今川義元に野村萬斎が決まった。

 武田信玄を演じる阿部寛は、2009年放送の『天地人』以来の大河。「気づいたら14年が経って、今の大河は技術的な面も変わってきています」と時代の流れを感じているよう。武田信玄はこれまでに多くの名俳優が演じてきた。「一生懸命に掴んで演じているというのに魅力を感じていました」

 その武田信玄を、『天地人』では上杉謙信を見事に演じ切った阿部が挑む。「まさか武田信玄をやらせて頂くとは思ってもいませんでした」と驚きつつも「上杉との戦いのなかでいろんな兵法を学び、山の中で鍛えられた。それを徳川、彼に地響きのように影響を与えられたら」と早くも信玄を彷彿させるかのような言葉で意気込み。

 それを受け、徳川家康を演じる主演の松本潤は「ピリッとします。阿部さんの大きな壁を感じながら精一杯あらがっていきたい」と気を引き締めた。

 その阿部が注目している合戦として挙げたのが、三方ヶ原の戦い。武田軍が、織田・徳川の連合軍に圧勝した戦いで、敗走する家康は恐怖のあまりにもらし、慢心の自戒として肖像画「徳川家康三方ヶ原戦役画像」を描かせたという逸話がある。

 阿部は「徳川家康に惨敗をさせたい。戦いのなかで色んなことを教えたと思います。ですので三方ヶ原に全勢力を注ぎ込みたい」と並々ならぬ思いを明かした。

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