パチスロ界の女神ホームランなみち、引きの強さで歌手でも“万枚”獲りへ
INTERVIEW

パチスロ界の女神ホームランなみち、引きの強さで歌手でも“万枚”獲りへ


記者:編集部

撮影:[写真]ホームランなみちインタビューに笑顔で答える

掲載:14年11月11日

読了時間:約6分

[写真]ホームランなみちインタビューに笑顔で答える

 遊技業界に舞い降りた勝利の女神―。彼女の事をそう呼ぶそうだ。握手すれば二週間負けなし。強烈な勝ち方も経験できる。彼女が歌う曲もまた勝利を呼び込む歌として人気を集める。いわゆるパチンコ、パチスロ界に突如として現れたアイドル。これまで縁のなかった人も彼女の登場でアイドルにハマってしまったとか。ソロアイドルのホームランなみち(24)。テレビ局のパチンコ番組『パチFUN!』(全国9局ネット)にレギュラー出演するなど、業界では有名なアイドルだ。その彼女が歌手活動を本格化させる。遊技場でみせた数多くの幸運。今後は楽曲に乗せて届けていく。

歌詞に散りばめた業界用語で言葉遊び

 「私自身、運が強いと思ったことはなかったんです。ファンの皆さんから『2週間負けなし』とか『1万点達成した』とか言われるようになって『そっか自分は運が強いんだ』って気づいたんです。だけど、そのエネルギーを与えすぎているのか、私自身はさっぱり。でも尻の引きはいいですよ!」

 尻の引きとは業界用語で、朝一番の勝負強さを意味するようだ。この業界用語は歌詞にもところどころ出てくる。例えば「ロングフリーズ」や「リールがかかる」「パンク」。ロングフリーズは操作が出来ない状態で大当たりがほぼ確定している状態を指すという。歌詞ではこれを恋心にかけた。

 「作詞家の先生との共作も一部でありますが殆どの楽曲の歌詞は私が書いています。聴いているファンに知っている用語を散りばめることで打っている時に『あ、この用語知ってる』って楽しんで欲しかったんです。でもこうした言葉遊びも面白なって次第に思って。けっこう恋心に重なるフレーズが多いんですよ。楽曲の『Real Love』の歌詞には『ガクンと恋に落ちている』とありますが、あれは業界用語の『リールがかかる』から来ていて、『指先が感じる鼓動』はスロットのボタンを押すイメージで、好きな人に例えました」

 それは振り付けにも反映されている。ファンとの一体感を得たいという思いからだ。

 「例えば楽曲の『月波数↑-Luna Hertz』にある、月の方向に指さす振り付けはスロットのレバーを上げる仕草を取り入れていて、盛り上がりをイメージしています。どのように歌に表現すればファンの皆さんが喜んでもらえるか、ファンと楽しんでいることを思い浮かべながら音楽づくりをしています」

突如と現れたパチスロのアイドル、戸惑いも

 ファンの9割がパチンコ、パチスロを嗜む人々だ。番組収録や単独営業で店舗に訪れることが多く、そこではライブを行ったり握手会を開いたりしている。パンチコにはこれまでキャンペーンガールやコンパニオンと言われる来客などを促進するモデルはいたものの、アイドルは見られなかった。それだけに、なみちが登場した時はファンも戸惑ったという。

 「アイドルに興味がない人が多かった。初めて見るその姿に戸惑っていた方もいました。なかには応援してくれようとしても、応援や乗り方が分からない、ペンライトの使い方も分からない―といった状態で。でもそれがまた健気で。一生懸命に応援してくれるその姿が嬉しかった。いつも会う場所がパチンコなのでファンとの距離感も近くて。悩みを相談しに来られる方もいて。『なみちのおかげで元気が出た』と言ってくれます。お年寄りも応援してくれます。番組収録の時は1日5本で5店舗回ることもありますが、全ての店に応援に駆け付けてくれて。最後のロケバスまで見送ってくれるんです」

 “ホームランなみち”のデビューは2年前になる。それまでは役者を夢見てパチンコなどでアルバイトをやっていた。

 「小さい時はセーラームーンに憧れて。『セーラームーンになるためにはお芝居の勉強をしなきゃだめだよ』と言われて、それがきっかけで小学生の時に劇団に入りました。それから年を重ねて俳優の道を目指していて、トークの勉強になればいいかなって思ってパチンコホールのコンパニオンの仕事を始めました。ある程度、喋ることもできるようになったときに『トークもできるならアイドルになってみたら』と今の事務所に声を掛けてもらってデビューすることになりました」

国歌斉唱でホームチームの勝利を呼び込む

[写真]ホームランなみち得意のモノマネは本塁打打法

プロ野球の種田元選手のバッティングホームを真似するホームランなみち(撮影・編集部)

 ところで、なぜ「ホームランなみち」なのか。

 「ある方に『ホームラン』はどうかと言われて。昔から皆に『なみちゃん』って呼ばれていてそれでホームランなみちに。特に理由はないんです。ホームランと聞くと皆さん野球を想像されますが、パチンコ業界にも劇的な勝利を収める『万点』というものがあります。これが狙える縁起の良い名前だなと思っています」

 なみちは2012年9月26日に、京セラドームで行われたプロ野球のソフトバンクーオリックス戦で国歌斉唱を行い、ホームのオリックスに勝利を呼び込んだ。名前にホームランと付くだけに、野球選手のバッティングホームのモノマネも得意とする。

 「モノマネできるのは、種田仁元選手(横浜など)、落合博満元選手(中日元監督)、張本勲元選手(巨人など)、八重樫幸雄元選手(ヤクルト)、クロマティ元選手(巨人など)、駒田徳広元選手(横浜など)、原辰徳元選手(巨人監督)、元木大介元選手(巨人)などですね。特に種田選手は皆さんお気に入りみたいです。がに股ポーズなので(笑い)」

 遊技場では実績、知名度ともに高い。ホールでのミニライブは30回の経験はある。だが、単独公演は1回と乏しい。今後本格展開する音楽はまだこれからだ。

 「色々な人に助けられて今があります。感謝の気持ちをエネルギーに変えて、ファンの皆さんの運を上げていきたいと思っています。私の気持ちを込めた音楽と楽曲、歌詞はパチンコ、パチスロを知らない方でも共感頂けると思います。女性の恋心や女性の強さも歌に込めていますので、ぜひ聴いてい欲しいと思います」

 取材中も終始笑顔の遊技界の女神。遊技場では負けなしに、尻の引きが良い。更にプロ野球でもホーム戦で勝利を呼び込むなどその運の強さは本物のようだ。ホームランなみち、歌手活動でも値千金のホームランを放てるか、期待される。  【紀村了】

 ◆ホームランなみち 1989年11月20日生まれ。24歳。福島県郡山市出身。サイズ89cm、63cm、86cm。パチンコ、パチスロ界のカリスマアイドル。全国9局ネットで放送中のテレビ番組『パチFUN!』の人気コーナー「ルンルンスロットメジャーリーグ』で注目を集める。ホールでは行列できるほどで、営業・出演オファーが止まない。2013年12月から音楽活動を開始。2014年7月に実施した初の単 独公演ではチケットを売り切れの250人を動員。現在、サンケイスポーツ新聞(西日本エリア)で毎月第3金曜日に「ホームランなみちの狙い打ち!」を連載している。

 ◆ジャケットをファンと共作へ 12月12日、来年1月1日、2月2日、3月3日、4月4日のゾロ目に5カ月連続新曲リリースが決定。これに合わせてジャケットデザインをファンと共に創る企画「なみちとみんなで、リリースに向けて縁起を担いだジャケットを作ろう」を11月11日から12月11日まで展開する。その内容は<1>ホームランなみちのブログで毎日22時22分に、なみち本人が見つけた「縁起のよいもの」を写メールでアップ。コレクションされた写メを元に、第1弾~第4弾のジャケットをデザインする。<2>ホームランなみち、レギュラー出演テレビ番組『パチFUN!』との連動企画で、期間内の11月11日11時11分~12月11日12時11分まで番組サイト内で特設投稿ページ「ホームランなみち、新曲リリースバックアップ企画、おもしろ縁起物写メを投稿してみんなで縁起を担いだジャケットを製作に参加しよう!」を実施する。

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