INTERVIEW

NMB48上西怜・青原和花

卒業を控えた渋谷凪咲との感動的な“凪咲サイコー”エピソードを語る


記者:ポッター平井

写真:ポッター平井

掲載:23年10月15日

読了時間:約11分

 NMB48が28枚目のシングル『渚サイコー!』を10月4日にリリースした。今作は、12月に卒業コンサートを行う渋谷凪咲の卒業シングルとなり、彼女自身が表題曲のセンターを務める。今回は9月27日、NMB48劇場にて5期生の上西怜と、初選抜の9期研究生・青原和花にインタビューを敢行!『渚サイコー!』の推しポイントはもちろん、9月に行われた東名阪ツアー&13周年ライブについても語ってもらった。【取材・撮影=ポッター平井】

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上西怜と青原和花の共通点は「姉妹でNMB48」

――れーちゃん(上西怜)と、わかたん(青原和花)は「姉妹でNMB48」という共通点があります。れーちゃんは、お姉さんが1期生の上西恵さんですが、お姉さんがNMB48のメンバーとして活動している姿を見て、どう思っていましたか?

上西怜 お姉ちゃんがNMB48のオーディションを受けた時は、家族みんなが「受かるわけがない」と思っていたんですけど(笑)、合格して、毎日夜遅くに帰宅して、朝早くに家を出て行く姿を見て、かっこいいなぁと思っていました。

――その後、れーちゃん自身もNMB48の5期生として加入しました。

上西怜 もともとモデルさんになりたくて、色々なオーディションを受けていたんですけど、高校受験の時期が近づいてきて、あきらめようかなと思っていた時に、お姉ちゃんが「5期生のオーディションがあるから受けてみたら?」と教えてくれて、合格することができました。今までよりももっと近くでお姉ちゃんのことを見て、アイドルもすごく素敵やなぁと思いました。

上西怜

――わかたんは、妹の「ゆかたん」こと青原優花さんとともに9期生して加入しました。姉妹で一緒にオーディションを受けることになった経緯を教えて下さい。

青原和花 もともと私がNMB48の大ファンで、劇場公演を観に行く時に妹も一緒に連れて行っていました。私が6期生から8期生までオーディションを受けていたんですけど、合格には至らなくて、妹がオーディションを受けられる年齢になったので、「9期生のオーディションを受けてみて!」と妹にお願いしたら、「一緒に受けようよ」と、あきらめかけていた私の背中を押してくれて、最終日ギリギリに応募したら一緒に合格できました。

――いざ、姉妹で一緒に活動してみて、いかがですか?

青原和花 家の中と関係性は変わらないです。でも、やっぱりライバルとして意識する時もあったりするんですけど、家族が近くにいると安心感があるので、心強い存在です。

青原和花

――れーちゃんが、お姉さんと一緒に活動していた時はいかがでしたか?

上西怜 私は1年ぐらい一緒に活動していたんですけど、NMB48としてのあり方から、人としての礼儀のことまで全部教えてもらったので、アイドルとしての私は、お姉ちゃんが作ってくれたと思っています。

――れーちゃんから見た青原姉妹は、どう映っていますか?

上西怜 本当に仲良しなんですけど、わかたんが、ゆかたんに「こうしないとダメだよ」とか、お姉さんらしく教えていたり、わかたんが不安になっている時は、ゆかたんが声をかけていたり、お互いに助け合っているところが素敵やなと思っています。

東名阪ツアーを振り返る!小嶋花梨から暴露返しされたことを知った上西怜は…

――東名阪ツアーの初日(9月14日)の名古屋公演を振り返って下さい。

上西怜 SKE48さんの『パレオはエメラルド』を1曲目で披露させていただいたんですけど、イントロが流れた瞬間、ファンの皆さんの歓声がすごくて、よりテンションが上がりました。ご当地のグルメを食べられることもツアーの醍醐味だと思っているんですけど、名古屋では手羽先がすごく美味しかったです。1人5本ずつあったんですけど、いつの間にか無くなっていました(笑)

青原和花 私は選抜メンバーとして初めてのライブで、すごく緊張していたんですけど、本番前に先輩方が「一緒に頑張ろう!」と声をかけてくださって、緊張がほぐれました。私も『パレオはエメラルド』の大歓声でテンションが上がって、不安が一気に楽しさに変わりました。

――東京公演(9月22日)では、AKB48さんの『僕たちは戦わない』を披露しましたが、多数のメンバーから「振付が難しくて大苦戦した」という話をよく聞きます。

上西怜 こんなに難しい曲がこの世にあるんだって(笑)。振り入れした後に動画を録るんですけど、初めて誰一人最後まで踊れていなくて、「ダンスが上手なメンバーでも踊れないんやったら、絶対無理やん!」と思って、絶望していました(笑)。でも、頑張って練習して、なんとか無事に披露できました。スタッフさんから「NMB48が成長するために、この曲を入れた」と聞いて、本当に私自身も成長できたんじゃないかなと思うので、今は挑戦して良かったなと思います(笑)

青原和花 『僕たちは戦わない』の音を聴くだけで、練習をやめたくなるくらいトラウマでした(笑)。振付が難しすぎて、体が動かなくて…。東京公演の時は同期の芳賀礼ちゃんが一緒だったので、夜遅くまで2人で練習していました。

――そんな試練を乗り越えて、ツアーファイナルの大阪公演(9月23日)を迎えました。私もオリックス劇場で観させていただきましたが、ユニットコーナーで、れーちゃんとわかたんは同じユニットでしたね。

上西怜 『制服レジスタンス』という曲を田中雪乃ちゃんと3人で披露したんですけど、音を取るタイミングが難しい曲で、わかたんが教えてくれたり…

青原和花 いやいや、違いますよ(笑)。怜さんが優しく教えてくださったりして、怜さんからオーラというか存在感を感じて、私もそれに負けずについていこうと思って、本番では動きを大きくすることを意識していました。

――ユニットコーナーでは、渋谷凪咲さんと小嶋花梨さんが『スキャンダラスに行こう』を披露して、お互いのことを暴露するという流れがありました。「小嶋花梨はセクシーな下着を履いている」というネタは、渋谷凪咲さんが、れーちゃんから聞いた話だと…。

上西怜 そうです(笑)。笑いが起きていたから、よかったと思いました。

――それを暴露したために、こじりんから「れーちゃんはかわいいイチゴのパンツを履いています」という暴露返しをされていましたね(笑)

上西怜 えっ!?そうなんですか?全然知らなかったです(笑)
青原和花 (笑)

――わかたんは『オーマイガー!』のアコースティックver.に参加していました。ソロパートもありましたが、歌ってみて、いかがでしたか?

青原和花 歌は得意じゃないので、ソロパートがすごく不安だったんですけど、大きな会場で歌ってみると気持ち良くて、もっと歌を頑張りたいなと思いました。

上西怜・青原和花

13周年ライブで渋谷凪咲の涙のスピーチ&小嶋花梨の熱い思いを聞いて…

――13周年ライブ(9月24日)では、メンバー全員で『渚サイコー!』を披露しました。

上西怜 サビの「ルンルンダンス」をみんなで踊っている映像を観たら、簡単な振付でもそれぞれの個性が出ていて、すごくかわいいなと思いました。

青原和花 全員で踊れたことが嬉しかったですし、12月に開催する凪咲さんの卒業コンサートでも披露すると思うんですけど、もっとかわいさを極めた『渚サイコー!』を皆さんにお届けしたいなと思いました。

――新チームコーナーでは、各チームの新曲も披露!れーちゃんは新チームMの『職員室に行くべきか?』で、単独センターを務めていました。

上西怜 ずっと単独センターの曲が欲しいと思っていたので、すごく嬉しかったですし、歌詞がすごく自分に当てはまっているので、気持ちも入れやすいです。この曲の振付をAKIRA先生がしてくださっていて、ところどころにメンバーがよくやるポーズが隠れていたりするので、探してみてほしいです。

――13周年メドレーでは、青原姉妹で『ハートの独占権』を披露していました。

青原和花 ずっと2人で『ハートの独占権』をやりたいという話をしていたので、決まった時は嬉しすぎました。<目玉焼きにはケチャップ>という歌詞の部分で、相手を押し飛ばす振付があるんですけど、姉妹なので、ためらうことなく全力で押しました(笑)

――今回はメドレーだったのでワンコーラスでしたが、今度は間奏やアウトロでセリフもあるバージョンを観てみたいと思いました。

青原和花 いつかやってみたいです!

――れーちゃんは、お姉さんの卒業コンサートで、『ハートの独占権』を上西姉妹で披露していました(2017年4月)。青原姉妹の『ハートの独占権』はいかがでしたか?

上西怜 2人ともリハーサルの時から全力でかわいく踊って、全力で押し合っていて、かわいいなぁって。姉妹だからこそ、おもいきり押し飛ばすというのは、私たちも同じでした(笑)。10周年ライブでも、(山田)菜々さんと寿々ちゃんが姉妹でやっていたので、NMB48の姉妹によって、こうして受け継がれていることがエモいなと思いました。

――13周年ライブの夜公演では、渋谷凪咲さんの涙のスピーチがありました。

上西怜 凪咲さんが一番忙しくて、振り入れにも参加できなくて、大変なはずやのに、文句も何も言わずに、誰よりも朝早くレッスン場に来て、振りを確認していたりする姿が本当にかっこよくて…。凪咲さんがまっすぐに前を向いて、かっこいい背中を見せてくださっていたから、私ももっと頑張らないといけないなと思っていました。

青原和花 凪咲さんは毎日のスケジュールがぎっしり詰まっている中で、夜も本当に遅くまでずっとレッスン場にいらっしゃって、すごくお忙しいから、自分のことでいっぱいいっぱいのはずなのに、私に振りを教えてくださったりして、本当に優しくて…。ステージで凪咲さんの話を聞いていると、涙が止まらなくなりました。それだけの思い、強い気持ちで挑まれていることを、練習の時から近くで感じていたからこそ、凪咲さんの胸の内を聞いて、私も弱音を吐いている場合じゃないなと思いました。

――小嶋花梨キャプテンは「大阪城ホールに立ちたい」という新たな目標を掲げて、「大阪から世界へ」という14年目のテーマも発表しました。

上西怜 花梨ちゃんの「大阪城ホールに立ちたい」という言葉は、本人が夢の大きさ、言葉の重さを知っているから、みんなの前で言うのが怖いというのが、一番近くで見てきたからこそ、すごくわかります。みんながそう思っているけど言えないことを花梨ちゃんが代表して言ってくれて、「キャプテンに頼りっぱなしで、ごめんね」という悔しい気持ちもあって、私も泣いちゃったりしたんですけど、一人一人が同じラインに立って、グループを引っ張っていきたいなと思いました。

青原和花 私はまだ大阪城ホールに立ったことがないんですけど、お話しされているのを聞いていると、それがどれほど大きなことなのかが身に染みてわかって、私たち後輩も、先輩の後ろをただついて行くだけじゃなくて、後輩だからこそもっとNMB48の外に発信していって、新しいファンの方を増やしたり、NMB48の魅力をたくさんの方に届けられるように頑張りたいなと思いました。

12月に開催される「渋谷凪咲卒業コンサート」に向けて

――渋谷凪咲さんの卒業シングル『渚サイコー!』を10月4日にリリース!わかたんは初選抜おめでとうございます!

青原和花 ありがとうございます!

――『渚サイコー!』の推しポイントや、MVの見どころは? 

青原和花 私の推しポイントは、間奏で凪咲さんとアーチの中をくぐる振付があるんですけど、凪咲さんと手を繋げる機会はもうないと思いますし、ひとつの見せ場を作っていただけたことがすごく嬉しかったです。あと何回『渚サイコー!』ができるのか、わからないですけど、1回1回、凪咲さんと踊れるのを大切にしていきたいと思っています。

上西怜 私の推しポイントは、サビ前でみんながそれぞれのギャグをしている振付です。普段はそういうキャラじゃない子も殻を破ってやっているので(笑)。個人的には、凪咲さんと手を振るシーンがあるんですけど、そこが唯一、凪咲さんと目が合うので、見どころです。MVは6年ぶりに水着のシーンがあったり、みんなの素の笑顔が散りばめられていて、笑顔が溢れるサヨナラするシーンが逆にせつなくて、凪咲さんらしさ、卒業シングルらしさがあって、世界一明るい卒業ソングだなと思います。

――そして、渋谷凪咲さんの卒業コンサートが12月16日(昼公演)と17日の2日間、Asueアリーナ大阪で開催されます。

上西怜 凪咲さんの思い出の曲の中には、あまり披露したことがない曲も多いんじゃないかなと思うので、それが楽しみです。もちろん寂しいですけど、卒業コンサートでしっかりと、パフォーマンスでも気持ちでも凪咲さんを見送りたいなと思っています。

青原和花 凪咲さんは笑顔も素敵ですし、面白いし、表現力も豊かなので、それを2日間、ファンの皆さんに観ていただけることが楽しみです。でも、卒業の日が来てしまうのかと思うと寂しさもあって、すごく複雑な気持ちです。

――12月16日の夜公演では、NMB48初のクリスマスコンサートが開催されます。

上西怜 クリスマスなので、メンバー全員がサンタのかわいいコスプレをしたり、普段はあまり歌う機会がない冬曲も歌えたらいいなと思います。NMB48らしいカオスな企画もあるんじゃないかなと思います(笑)

青原和花 ファン目線からすると、推しメンと一緒にクリスマスを過ごせることがすごく楽しみです。まだ何も決まってないですけど、いろいろ考えたらワクワクします!

――最後に読者の皆さんにメッセージをお願いします!

上西怜 凪咲さんは卒業されるんですけど、凪咲さんが抜けた穴を埋めるというより、その穴が見えなくなるくらい、みんなでNMB48を盛り上げていきますので、これからも応援していただけたら嬉しいです!

青原和花 これからもファンの皆さんと一緒に楽しい思い出をたくさん作っていきたいと思っています。14年目のNMB48もよろしくお願いします!

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