(C)2022映画「 TANG 」製作委員会

 俳優・二宮和也を主演に迎え、新作映画『TANG タング』の製作を決定した。二宮にとって、昨年の国民的アーティストグループ「嵐」の活動休止以降、初の主演映画となる。

 原作はベルリン国際映画祭で「映画化したい一冊」に選ばれた、イギリスのハートウォーミング小説「ロボット・イン・ザ・ガーデン」。日本国内でもベストセラーシリーズとなっている。製作と配給は、二宮がハリウッドデビューを果たした、クリント・イーストウッド監督作『硫黄島からの手紙』のワーナー・ブラザース映画。公開は2022年を予定している。

 今年、日本アカデミー賞にて優秀主演男優賞(『浅田家』)の受賞が記憶に新しい二宮和也。数々の映画賞を受賞し、人気・実力ともに日本映画界には欠かせない存在である。2016年、吉永小百合とW主演の『母と暮せば』では日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞。2019年、木村拓哉と共演した『検察側の罪人』では日本アカデミー賞優秀助演男優賞にノミネート。

 そんな二宮が2022年共演を果たすのは、まさかの不良品ロボット“タング”。本作で二宮が演じるのは、ゲーム三昧で妻に捨てられ、人生に迷うダメ男・春日井健(かすがい・けん)。突然、健の家の庭に迷い込んだのは、記憶を無くした不良品ロボット“タング”だった。この迷子同士の運命の出会いが、まさかの驚きにみちた壮大な冒険の幕開けだったのだ。

 二宮にとって初めての共演となるロボットと異色のタッグを組む本作は、演技プランや撮影スタイルを含めて挑戦尽くしの映画となった。二宮から「タングというロボットを通じて、ダメ人間が社会と向き合う。一見、特殊な形に見えますが、普遍的な友情物語だと思っています。引き続き、世の中が大変な状況下ではありますが、無事に撮影が終わり、ホッとしています。個人的には監督の演出に応えられる様に必死についていった印象的な作品となりました。公開を楽しみに待っていただけたら嬉しいです」とコメントが届いてる。

 監督は、『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』『フォルトゥナの瞳』の三木孝浩。三木監督からは「昨今の邦画では類を見ない実写とCGキャラクターの融合した世界は、とてもチャレンジングな企画であり、新たな可能性を感じる作品でもあります。他者への不寛容が肥大しつつある今だからこそこの荒唐無稽で大胆な物語が、どこかおおらかで 他者そして自分自身を受け入れる勇気をちょっとだけ与えてくれるような映画になってくれればと願っています」とコメントが届いた。また脚本にはドラマ『着飾る恋には理由があって』『恋はつづくよどこまでも』の金子ありさが務める。

主演・二宮和也:コメント

 タングというロボットを通じて、ダメ人間が社会と向き合う。

 一見、特殊な形に見えますが、普遍的な友情物語だと思っています。

 引き続き、世の中が大変な状況下ではありますが、無事に撮影が終わり、ホッとしています。

 個人的には監督の演出に応えられる様に必死についていった印象的な作品となりました。

 公開を楽しみに待っていただけたら嬉しいです。

原作=デボラ・インストール:コメント

 ワーナー ブラザース ジャパンによる『ロボット・イン・ザ・ガーデン』の実写映画化は私にとって大きな喜びです。彼らがこの企画に向ける誠実さと熱意を感じ、私はこの映画が素晴らしい作品になることを確信しています。

 特に楽しみなのは、『硫黄島からの手紙』で西郷を演じた二宮和也さんが健を演じるということです。繊細さとユーモアを持った彼は、まさに健を演じるのにぴったりな方だと思います。

 長年日本映画を見てきたファンの1人として、タングの物語がスクリーンで見られる喜びを、日本の映画ファンと共有できることを非常に楽しみにしています。

監督=三木孝浩:コメント

 10万馬力があるわけでもなく4次元ポケットを持っているわけでもない何にもできないポンコツロボットのタング。

 でもそんなタングだからこそ、その眼差しから見える人間の世界の滑稽さ愛おしさを、二宮和也くん演じる同じく何にもできないダメ男・健との旅の中で感じられる様な作品にしたい。

 昨今の邦画では類を見ない実写とCGキャラクターの融合した世界は、とてもチャレンジングな企画であり、新たな可能性を感じる作品でもあります。

 他者への不寛容が肥大しつつある今だからこそこの荒唐無稽で大胆な物語が、どこかおおらかで他者そして自分自身を受け入れる勇気をちょっとだけ与えてくれるような映画になってくれればと願っています。健とタングの珍道中、ぜひお楽しみに!

プロデューサー・田口生己:コメント

――実写化の理由

 2016年に原作小説「ロボット・イン・ザ・ガーデン」に出会い、この愛おしい物語に強く強く惹かれました。

 そして、ポンコツだけど、無限の可能性を秘めたタングがスクリーンで活躍する姿を誰よりも観てみたいと思いました。

 笑いあり、冒険あり、涙あり、宝箱のような映画にしたいと考えています。

 この映画で健とタングの間に起こったような友情や、つながりの価値について考えてもらえれば嬉しいです。

――二宮和也さんの起用理由

 どんな難役とも向き合い、数々の作品で観客を魅了してきた、まさに日本を代表する俳優二宮さん。

 そんな二宮さんが未来の世界でロボットを相手に冒険に出るという、主人公の健を演じていただけたら、とんでもない化学反応が起きるのではないか、そんな期待を持ってオファーさせていただきました。

 今作品を一緒に作れるこの機会にとても興奮しています。

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