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 名古屋・栄を拠点に活動するSKE48の2期生 高柳明音が、4月10日に、名古屋・日本ガイシホールにて卒業コンサートを開催いたしました。高柳は、2009年に2期生としてSKE48に加入。以降、グループの中心メンバーとして活動してまいりました。2019年10月に卒業を発表し、2020年3月に横浜アリーナで卒業コンサートを行う予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で延期に。その卒業コンサートが1年越しでようやく実現した。

 SKE48が大型コンサートホールでコンサート開催するのも2020年2月15日の静岡エコパアリーナ以来のものとなった。

 白いドレスを纏った高柳が「愛の数」を優しく歌い始めると、場内には高柳のメンバーカラー黄色と緑のペンライトが一面に広がり、優しい空気に包まれた。続き、全メンバーが各所から行進して入場。10期生が勇ましく旗を振り、コンサートタイトルにもある「兆し」をパフォーマンスした。「私の兆し、皆の兆し ~あかねまちゅりだ!~ in 日本ガイシホール 行くぞー!」と煽りを得意とする高柳の声に、メンバーの赤い衣装に合わせた客席も真っ赤に燃える。

 「1年半、この景色が見たかったです。今日は思い切り楽しんでいきましょう!」と、「青空片想い」「1!2!3!4!ヨロシク!」とSKE48の代表曲に続き、「あかねちゃん!あかねまちゅりはどこでやってんだい?」と斉藤真木子が飛び出し、「恋のお縄」がスタート。背中に高柳の顔が大きくプリントされたオリジナルの法被を着て「あーかねまちゅりだ、ちゅりちゅりちゅりちゅり!」という掛け声に変え、元気いっぱいにオープニングブロックを駆け抜けた。

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 次のブロックでは、9期生+10期生と高柳、8期生+ドラフト3期生と高柳など、どのメンバーとどの曲をやりたいか、曲を通してどういうことを伝えていきたいかを高柳が考えて選んだという曲が次々と披露されました。チームKIIで特に高柳を慕っていた江籠裕奈と2人でのパフォーマンス後に江籠は、「ちゅりさんがいてくれたからここまで頑張れました!」と感謝の気持ちを伝える。

 可愛らしいパフォーマンスをすることが多かった8期生とドラフト3期生はハードなダンスナンバー「Escape」に挑戦。古畑奈和は「予想外のストーリー」でサックスを披露し、共に「AKB48グループ歌唱力No.1決定戦」で上位にランクインする高柳と息の合った歌声を響かせた。「光と影の日々」では、6期生とドラフト1期生が、これから自分たちがグループを牽引していかなければという決意を込めて歌い、高柳と卒業を発表している竹内彩姫からは新たな道を行く覚悟が表れていた。

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 須田亜香里と大場美奈、高柳の3人が同じチームKⅡだった時のシングル「美しい稲妻」のカップリング曲「2人だけのパレード」を披露。MVで3人が並んで歩く姿がステージ上のモニターに映しだされ、歩んできた日々が懐かしく思い出された。

 ハードな映像が流れ、ステージ上の黒い格子状のボックスの周りから火柱が上がり、「クロス」がスタート。「ラムネの飲み方公演」のユニット曲で高柳の代表曲ともいえる「クロス」をおなじみのチームKIIの北野瑠華、日高優月の3人が披露。客席はペンライトで真っ赤に染まり、見納めとなる3人に大きな拍手が送られました。2期生最後の2人となった斉藤真木子とは2人で「背中から抱きしめて」を披露。

 そして「ちゅり、卒業おめでとう!」と松井珠理奈が登場し、高柳は「ちゅりじゅりといえば、この歌を歌わないわけにいきません!」と「コスモスの記憶」を卒業する2人で披露した。

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 高柳が7年目にして「AKB48 41thシングル選抜総選挙」で初の選抜入りした楽曲「ハロウィン・ナイト」では、トロッコで会場のアリーナを1周。続けて「涙のシーソーゲーム」、「抱きしめちゃいけない」、「#好きなんだ」と、高柳が総選挙でランクインした楽曲が披露されていきます。SKE48の1stアルバム『あの日のチャイムを忘れない』で高柳がイントロの掛け声「1234!」を担当し、いじられ続けたというAKB48の「ヘビーローテーション」は、「最後にやってやろうと思って!」と笑い、登場したメンバーには、歴代の選抜入りした曲の衣装を着てもらったとのことで、見応えのあるコーナーとなった。

 ラストは「片想いFinally」、「ごめんね、SUMMER」、「パレオはエメラルド」、「コケティッシュ渋滞中」、「僕は知っている」とSKE48の代表曲を一気に披露。「みんな、ペンライト天井に突き上げて、あーよっしゃいくぞー!」と、“煽りの神様 ちゅり”を受け継ぐかのように熊崎晴香が叫ぶと、客席を埋めつくしたペンライトが高く突き上げられた。

 「私にとって、とってもとっても思い入れのある楽曲です。辛いときとか寂しいときとか心に寄り添ってくれるような楽曲です」とグリーンとブルーのラムネ色に染まった中、「ラムネの飲み方」で本編を締めくくり、客席から温かな拍手が送られました。

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 アンコールでは高柳明音の加入からの軌跡の映像が映し出された後、和柄をあしらったドレスで登場。自身の卒業ソロ曲「青春の宝石」を心をこめてしっかりと届けた。「SKE48に入って12年、毎日大好きなアイドルをできて本当に幸せでした。それを教えてくれたのはメンバーのみんなとファンのみんなです。私はSKE48がずっとずっと大好きです」と、すっきりとした笑顔で歌を届けた。

 次の曲「バイクとサイドカー」の歌い出しで、高柳がずっと慕っている松井玲奈がサプライズで登場。実は1年前に予定されていた卒業コンサートの時に出演をお願いしていたが、その時開催できていたら来られなかったと明かされ、高柳は「玲奈さんがいてくれたからここまで来られたし、いっぱい感謝してるので、どうしても出てもらいたかった」と話した。

 松井玲奈は「1年越しで約束を果たすことができました。高柳明音の人生はまだまだ続くので、こんなにお祭り騒ぎしてる人間いないと思うんですよ。これからも高柳明音をよろしくお願いします」と呼びかけた。

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 「まだまださらにおまちゅり騒ぎしたいので、みんな出てきてー!」と高柳の呼びかけで「会いたかった」を披露。ラストのラビでは「会いたかったー、ちゅりにー!」とメンバーから高柳へのサプライズで締め、「ちゅりちゃん大好き!」と全員からメッセージを送った。

 コンサートの終わりを告げるチャイムが鳴り、「12年、本当にいろんなことがありました。楽しいこともあったし、つらいことや苦しいことも。アイドルは子供のころに描いた夢で、なれるわけないよってあきらめてたけど、運命なのかなー。お見送りをする側の時は寂しくて、なんで先に行っちゃうんだろうって思っていたけど、12年やったらちゃんと一人前のアイドルになれたかなと思います。完璧なアイドルではなかったですけど、本当に悔いのない最高に幸せなアイドル人生でした。私は本当にSKE48に出会えて幸せでした。こんなにニコニコ終わるって自分でも思ってなかったです。もっとわーってなるかなって自分でも思ったんですけど…。幸せだったんです。本当にありがとうございました!」と感謝の気持ちを述べ、「最後は羽ばたかせていただきます」と鳥かご型のゴンドラに乗り本当に高く羽ばたいていった。

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 「明音ちゃんが旅立って行ってしまいましたが、最後に私たちみんなで明音ちゃんのことを思って歌いたいと思います」と、在籍メンバー全員から「卒業式の忘れ物」を贈ったが、なんと天から「あかねまちゅりなんだからまだまだ終わんないよ!」との声が。高柳は鳥かごにつられたまま「オキドキ」を最後に披露し、卒業コンサートは幕を閉じた。

 「ABEMA PPV ONLINE LIVE」では、4月18日(日)23時59分までアーカイブ配信中。

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