氷室京介、特番で赤裸々に本心をさらけ出す「毎回落ち込んでますよ」

　氷室京介（53）のミュージシャンとしての真の姿が明らかとなる特番が６月29日にWOWOWで放送される。

　「コンサートが終わってから今日もたどり着けなかったと毎回ホテルに帰って落ち込んでますよ」―。氷室は、６月３日・４日に開催された東京国際フォーラム公演の１週間後に、インタビューに答え、そう語った。

　80年代以降の日本のポップミュージックのシーンで最も影響力を持つ１人が氷室である。1982年にデビューしたBOΦWYは、それまでの日本のバンドの概念を覆し、80年代後半のバンドブームの立役者となった。

　全国のアマチュアバンドコンテストの出場者の大半がBOΦWYのコピーだったというエピソードは決して誇張ではない。その絶頂を前にした88年、東京ドーム二日間を最後に解散。

　88年７月21日、記念すべきシングル『ANGEL』でソロ活動をスタートした。“裸の俺を見つめなよANGEL”という歌詞は、彼の決意と覚悟の表れのようだった。

　それから25年。今年の３月11日の仙台での震災復興チャリテイライブを前哨戦に３月15日の市原市文化会館からスタートしたツアー『25th ANNIVERSARY TOUR GREATEST ANTHOLGY –NAKED-』は、そんな記念すべき区切りのツアーだ。そのタイトルにつけられた“NAKED”に、『ANGEL』の歌詞を思い浮かべたファンも多かったようだ。

　氷室の25年は、他のどのアーティストにもない孤高の軌跡を描いている。男性ソロとして史上３位の“アルバムチャート１位獲得数”や“最多東京ドーム公演数”などの実績だけではない。90年代半ばからそうした栄光を捨て去るようにアメリカに移住。自分の求めるビートとあるべき姿に向かって踏み出していった。

　今回のインタビューでも、彼は「日本で何も出来ないスター様でいたくなかった」と言った。自ら妥協を許さないストイックな生き方を象徴しているのが冒頭の言葉だろう。毎回、全ての力を使い果たすかのように見える緊張感溢れるパフォーマンス。研ぎすまされたビートと魂を揺さぶるようなバラード。そこには一点の淀みもない。

　６月29日に放送される、WOWOWの25周年特番の第１弾は、このツアーに密着。ミュージシャンやスタッフ、ファンなどの声も交えつつ、氷室の魅力に迫っている。内面をさらけ出すような赤裸々なインタビューに衝撃を受ける人もいるはずだ。

　こんなアーティストがかつて存在しただろうか。こんなライブをするアーティストが今、いるだろうか。その真の姿が、まもなく明らかになる。

　さらに、８月31日午後８時からは“氷室京介史上最強”と銘打たれたベストアルバムを引っ提げて遂行中のソロデビュー２５周年全国ツアー、ファイナル公演となる横浜スタジアムライブの模様を独占放送される。

【氷室京介×WOWOWスペシャルコラボレーション】
【第一弾番組】6月29日（日）夜8：30～
「氷室京介 25th Anniversary Special Part 1」
特設サイトhttp://www.wowow.co.jp/music/himuro/