ダニースミス・プロジェクト2年ぶり新作、1907年北欧の情景を映す“短編集”
新作『Happy Old Man』を発売することが決まったダニースミス・プロジェクト
サマソニへの出演経験があり、京都及び東京に店舗を置くレコード店での売上チャートで過去に1位を獲得したことのあるバンド、ダニースミス・プロジェクトが、8月6日に2年ぶりとなる新作『Happy Old Man』を発売することが決まった。
ダニースミス・プロジェクトは、ブリティッシュ・フォークの伝説とも謡われる英歌手のヴァシュティ・バニヤンをはじめ、数多くのミュージシャンから評価を得ているバンド。英米伝統音楽とポストロックをベースとしたスタイルで、2011年にはサマーソニックに出演。
2012年にはレコードショップ『JET SET』の24h全体チャートで1位を記録。完全アナログレコーディングのLPのみでリリースされた2ndアルバム『Heartland Revisited』などでも大きな話題を呼び、Predawn・Turntable Films・KONCOS・ミツメ・TheKeys・中村まり等シーンを彩る様々なアーティストとの共演を重ねている。
そんな彼らが2年ぶりに発表する作品は、1907年にアイルランドで発行された4枚のポストカードをきっかけに制作。「My Irish Rosie」という当時の流行歌にちなんで作られたそのカードに収められている1組の男女の写真から着想を得た4曲を収録し、ダウンロードカード付7インチでのリリースとなる。
レコーディング・ミックス・マスタリング全てをアナログ作業で行い、弦楽四重奏やイーリアンパイプス等のゲストを迎えて綴られた、1世紀前のある恋人達に捧げる短編集のような作品に仕上がっているという。
ジャケットには、米国Library of Congressの許諾を得て、きっかけとなったポストカードの写真を使用。手に取りつつレコードに針を落とせば、妻を亡くした老人、異国での成功を夢想する若者、頑迷な男女の喧嘩といったありふれた情景が色褪せながら浮かび上がる。
「現代のフォークロア」と形容され、独特のサウンドを発信し続けるダニースミス・プロジェクト。その独創溢れる世界観を確固たる物としたバンド初となるEPとなる。