紀尾中正樹を演じる向井理©WOWOW

 向井理が、WOWOWで今秋放送・配信スタートする『連続ドラマW MR -医薬情報担当者-』で主演を務める。“患者ファースト”という自らの信念を貫こうとするMR・紀尾中正樹を演じる。

 作家・医師として活躍する医療ミステリーの名手・久坂部羊による小説「MR」。医師や薬剤師などの医療従事者を訪問し、医療用医薬品の情報を提供、収集して適正使用を推進する製薬会社のいわば営業職・MR(=Medical Representative)を主人公に、医療現場と製薬業界の裏側、そして命に向き合う人々の葛藤を描いた新しい「医療ドラマ」が、WOWOWにて放送・配信されることが決定した。

 日本の製薬業界は市場規模が約10兆円。1つの新薬が発売されるまでには10年から15年の年月、そして数千億円という研究開発費が費やされるが、販売にまで至る確率はおよそ25,000分の1。製薬会社はその狭き門を突破するために、日々研究を重ねている。本ドラマでは一つの薬を巡って、製薬会社・大学病院・医師・学会・ガイドライン選定など多くの組織や関係者が関わる医療業界のリアルが垣間見え、“命を扱う仕事”に携わる人々の信念と、営業競争や医療倫理の間で葛藤する様を重厚に描き出す。原作の痛快な人間ドラマを活かしながら、製薬監修を入れることで業界の今を映し出し、現代医療を取り巻く問題も取り入れながらドラマ化。医療従事者のみならず、誰にとっても身近な“薬”を巡るドラマとして、幅広い視聴者層に深い共感と問いを届ける。

 主演を務めるのは、知性と繊細さを併せ持つ演技によって、数々の映画・ドラマ・舞台などで高い評価を受けている向井理。患者、医師、製薬会社の狭間で揺れ動きながら、“患者ファースト”という自らの信念を貫こうとするMR・紀尾中正樹役を熱演。自社の新薬のために奔走する中、外資系ライバル企業による妨害や不正疑惑など、巨大な医療ビジネスの渦に巻き込まれ、やがて自身の過去と向き合いながら、社内とも対立していくことに。売上至上主義の業界構造と現実の狭間で葛藤しながらも、冷静な判断力と熱い信念を併せ持つ難役に挑む。

 現在公開中の映画『廃用身』も大きな話題を集める久坂部作品のWOWOWでの映像化は、医療ミスをテーマに現代医療の闇を暴き出す衝撃のサスペンス「ドラマW 第三のミス~まず石を投げよ~」(2009年)、“終末期医療における安楽死の是非”という重大な社会問題を真正面から取り上げた「連続ドラマW 神の手」(2019年)に続き3作目。現役医師としての豊富な経験を持つ著者ならではのリアリティと人間の生死に向き合う重厚なテーマ性が高く評価され、多くの読者の支持を集めている。 

 脚本は「ハヤブサ消防団」(2023年)や「エンジェルフライト 国際霊柩送還士」(2023年)の香坂隆史、監督は「スキャンダルイブ」(2025年)や「キャスター」(2025年)に続き、映画『殺人の門』の公開が控える、WOWOWドラマ初監督となる実力派・金井紘が務める。

 「患者ファーストのMR」VS「ビジネス至上主義のMR」VS「会社を守る製薬会社上層部」VS「利益に群がる医療関係者」 …医療業界の裏側で繰り広げられる「利益」を巡る人々のそれぞれの立場や対立を描く本作。医療の理想とビジネスの現実の狭間で葛藤する人々の姿を通して、「命」と「医療」の本質に迫る重厚な社会派ヒューマンドラマは、観る者に容赦なく “決して他人事ではない現実”を突き付ける――

向井理(紀尾中正樹役)コメント

――本作のオファーを受けた際のお気持ち

 非常にデリケートな題材だと思いました。MRという職業はあまり世間に知られていないかもしれませんが、私の大学時代の同期の多くがMRに就いていました。だからこそ、その重要性や職業上の秘匿性は理解しているつもりです。大学時代の経験が少しでも生きればなと、少し運命めいたものを感じました。

――脚本を読まれた際のご感想

 ドラマチックな部分や感情的な部分、話の展開などとてもスピード感がありました。ただ、やはり薬害問題などセンシティブなことが多いので、演じる上でも細心の注意が必要と思いました。

――今回演じられた紀尾中正樹という役について役作りで心がけたことや、撮影を終えての感想・撮影現場の印象

 あまり感情を表に出さず、淡々と目の前の仕事に取り組む人のイメージと、過去の出来事に向き合う際の少しのギャップを意識しました。プライベートなシーンがほとんどなく、何を考えているのかわかりづらい。でもMRという職業に対する内なる情熱は人一倍あるキャラクターだと思います。現場は、シリアスな作品とは裏腹に、笑いの絶えない現場でした。監督も久し振りに仕事をする方でしたし、撮影初期からコミュニケーションが取れる現場でした。

――視聴者の皆様へメッセージ

 難しい専門用語や展開もありますが、今どういう状況なのか。それが伝わるお芝居を心がけたつもりです。あまり馴染みのない職業かもしれませんが、MRがいることで多くの命が救われていることも事実です。医療を影で支える新たな医療モノを、是非ご覧ください。

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