CUBERS「流動的に進化していきたい」未来を見据えたこれから
INTERVIEW

CUBERS「流動的に進化していきたい」未来を見据えたこれから


記者:村上順一

撮影:

掲載:20年03月04日

読了時間:約14分

 5人組ボーイズグループのCUBERS(キューバーズ)が3月4日に、メジャー3rdシングル「WOW」をリリース。2020年1発目のシングルは、春という季節に合うポップで心弾ませる1曲で、歌もダンスも今まで以上に5人の息があったナンバーに仕上がった。インタビューではレコーディングのエピソードから、「WOW」のタイトルにちなんで、メンバーが最近驚いた出来事、末吉9太郎のソロデビューについてなど5人に話を聞いた。【取材=村上順一/撮影=片山拓】

CUBERS初の女性目線の楽曲

――今回、チーフマネージャーの堀切裕真さんが作詞・作曲されていますね。

綾介 インディーズ時代から作ってもらっていました。今回は初めての女性目線の曲になっていて、僕らにとっても新鮮な一曲になりました。

綾介

――タイトルの「WOW」にはどんな意味が込められているんですか。

TAKA “驚くような日々を”という意味で「WOW」とつけられました。

――この楽曲のおすすめポイントをそれぞれにお聞きしたいです。

綾介 僕は振り付けなんですけど、サビの振り付けが“WOWダンス”といって、手で“W”と“O”を作って、タイトルの「WOW」を表現しているんですけど、それがとてもキャッチーでお客さんも一緒に出来るものになっています。今回、CRE8BOYさんというダンスチームに振り付けを考えていただいたんですけど、振り入れの段階から4人ぐらいで来ていただいて、立ち位置を縦だけではなく横のラインまでキッチリ揃えていただきました。

――MVを拝見させて頂いたんですけど、すごくキレイでした。

綾介 ありがとうございます。今までの中でも揃えるのに苦労しました。歌詞に寄り添いつつ、カッコいいところや、かわいいところなど新しい一面を見せられたと思っています。

――春斗さんはいかがですか。

春斗 CUBERS初の女性目線の曲というところで、僕らも歌詞を見ていて女性の気持ちを想像しながら歌ってみました。歌詞の中に心境の変化も入っているんですけど、そこは曲が進むにつれて楽しめるポイントの一つです。

春斗

――レコーディングはいかがでしたか。

春斗 今回、ファルセットが多かったので、そこは難しかったです。地声からファルセットに急に変化すると力が抜けたみたいになってしまうので、そうならないように気をつけながら歌いました。

――TAKAさんのオススメポイントは?

TAKA 聴けば聴くほどクセになる一曲で、同じメロディが繰り返されるんですけど、歌詞によってニュアンスが変わったりするので、何度も聴いてもらえると味わいが変わってくると思います。レコーディングではリズムの良さが魅力的な曲でもあると思うので、その良さを消さないようにというのを大事にしました。

 5人で歌うので、統一感がないと良さが半減してしまうので気を遣ったところでもあります。それはダンスもそうで、そんなに難しいことはやっていないんですけど、揃えるというところではすごくシビアにやらないと少しずれただけでも目立ってしまうんです。どの曲もそれはあるんですけど、この「WOW」は特にそれが強いかもしれないです。

――優さんはいかがですか。

優 歌詞にある<君の瞳の奥>とか、歌い回しがすごく難しい曲でした。今回はみんなとの調和に気をつけて歌いました。2番のAメロはどんどんリレーのように歌う人が変わっていくんですけど、そこのテンション感を合わせています。そこはレコーディングしていてこだわったところなので聴きどころです。

 個人的に難しかったのは<ドラマだけの幻でも>の“けの”の部分が春斗くんの歌に合わせたんですけど、ニュアンスが難しくて。<アップダウンの人生>の部分は堀切さんのこだわりの部分で、上がっていくテンションを5人で揃えて歌いました。微妙なニュアンスの作業で大変でした。

――レコーディングをする順番は決まっているんですか。

TAKA 基本的には春斗くんが一番最初に録ります。

――春斗さんは一番手ということでプレッシャーはありますか。

春斗 逆にないです(笑)。誰にも合わせることがないので楽なんです。ディレクターさんの指示に応えながらも、自分なりに歌うので。

TAKA たまになんですけど、僕らは仮歌が入ったデモを聴いてメロディを覚えてレコーディングに臨むんですが、春斗くんはそれを結構変えて歌う時があるんです。レコーディングの時にディレクターさんから「春斗はこんな風に歌っちゃってるんだよね」と。

一同 あるある!

TAKA 心の中で「春斗くん、やってくれたな」と思いながら、世話の焼ける子だと踏ん切りをつけて僕はレコーディングしています(笑)。

TAKA

春斗 マジか(笑)。でも僕は確かにクセが強い方なので、今回のサビはかなりフラットに歌っています。

――9太郎さんはどのようにこの曲を捉えましたか。

末吉9太郎 今回、すごく共感ポイントが多かったんです。例えば<ベースメイクを済ませたら 艶めく朝が来た>とか、自分もベースメイクをすると気分が上がるんです。あと、<しゅんとなった時は そっと抱いて欲しいよ>というところを歌うたびに、「最近人に抱きしめられていないな…」と感傷的になっちゃうんです。

TAKA 一体、何を思って歌っているんだ(笑)。抱きしめられていないってなんなの?

末吉9太郎 やっぱり人って抱きしめられたいじゃん。人は抱きしめられるとストレスが解消されると科学的にも解明されているんです。

末吉9太郎

――あまり聞きたくないですけど、誰に抱きしめられたいんですか…。

末吉9太郎 メンバーの中だったら優かな…。実際それは難しいので、この箇所を歌うときはファンの方が僕を抱きしめてくれたらいいなと思っています。

綾介 皆さん抱きしめてあげてください(笑)。

末吉9太郎 あと、Dメロの<サプライズも ヒロインにも 私には似合わない>と歌っているんですけど、自分に自信がない女の子も、この主人公のように一歩踏み出せることを感じさせてくれるDメロになっていてお気に入りなんです。

――卒業、入学で心機一転する季節にいいですね。さて、この曲はどんな時に聴いてもらえたら嬉しいですか。

TAKA 季節の変わり目は心境の変化も多いと思います。大変なことも多いと思うんですけど、この1曲で日々の生活を後押しするような曲になればいいなと思って歌いました。みなさんの生活の中にこの歌詞を落とし込んでいただいて、一歩踏み出す1曲になってくれたら嬉しいです。男性女性問わずメッセージ性のある楽曲だと思うので。<艶めく朝が来た>と歌詞にもあるので、時間帯は朝がオススメです!

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