まちゃあき×川上千尋が語る不思議体験、舞台の鍵握る「ちっひーのゾーン」
INTERVIEW

まちゃあき×川上千尋が語る不思議体験、舞台の鍵握る「ちっひーのゾーン」


記者:木村武雄

撮影:

掲載:20年02月12日

読了時間:約11分

不思議な体験、ちっひーにゾーン到来か

――本作の物語に絡めて「絶望を感じた事」あるいは「不思議な体験」はありますか。

まちゃあき あります! 東京に来ていた母親が、おじいちゃんがもう危ないかもしれないからと実家に帰らないといけなくなってしまって。僕も仕事があるので向かえなくて。それで、音を流してダンスの練習をしていたら、急に普段聴かないようなノイズが入って音が止まったんです。あれっと思って、巻き戻して再び聴いたけど問題なくて。何事もなくぱっと時計を見て、その時間は覚えていて。それでその日の夜に実家に着いた母親に電話したら「おじいちゃん、看取れなかった」と。「何時ごろ亡くなったの」と聞いたら、その覚えていた時間で…。虫の知らせってあるんだなと不思議な経験でした。

――霊感はあるんですか。

まちゃあき 幽霊は見たことありますよ。普通の人間の形でしたね。相方(おばらよしお)と渋谷のスクランブル交差点を話しながら歩いていたら、目の前におじさんがいて、アッて思ったら、すり抜けたんですよ。左半身だけ鳥肌が立って、気持ちもズドンって。承認は相方です。

――すごいですね。私は大阪に赴任していたことはありますが、大阪はいるって言いますよね。

川上千尋 難波はいると思いますね。居残りレッスンをしていたときに、窓も閉まっていたのに、ペットボトルが急に落ちて。ドアの音がしたから、ドアを開けて外を見ても誰も居なくて。幽霊は見てはいないけど、いるのかなって。他のメンバーもそういう経験あるらしくて。

――怖いですね…。心霊現象以外で川上さんの不思議体験は?

川上千尋 小学生の時に、ドッジボールをしていて、男子が投げてきたボールを風のように避けられたのは不思議な体験でした。その時はスローで見えたんですよ。ゾーンに入ったんです(笑)。

――ゾーンに入ったと言えば、ステージに立っている時もゾーンに入っているんですか。入っている時は周りがゆっくり動いているように見えるとも言いますが。

まちゃあき そうそう。音がゆっくり聞こえる時もありますよね。

川上千尋 えー!

まちゃあき ないかー。ダンサーは割りとあるって言います。いつも聴いている音の速さと全然違く感じて。

川上千尋 あっ! あります!

――それは練習やレッスンを重ねた先に到達できるものですか。

まちゃあき 説明できないですけど、本番ですごく集中しているからかな。

――この舞台でもそういうゾーンは出てくるかも?

まちゃあき ちっひーの役は、ゾーンがあるんじゃないですかね。感情が高ぶるシーンがあるので。

――そういった意味で役作りとして感情を出すようにしていると話していたんですね。

川上千尋 そうです!

――では役として見どころは?

川上千尋 全部です!

まちゃあき ヒカリという女の子のお話なので、観ている人も、ヒカリの気持ちになって観ると思うんです。ヒカリにとって記憶を思い出していくというのは、お客さんからすれば、新しい情報が入ってくることになりますが、行き着く先のヒカリの感情は見どころになると思います。

この記事の写真

記事タグ 

コメントを書く(ユーザー登録不要)

関連する記事