FlowBack「新しいアプローチをしたい」新譜で見せた“大人”への一歩

「Starry Christmas」が人生で一番の思い出のクリスマスソング

『WINTER TRIP』初回生産限定盤B ジャケ写

――今作にはSEKAI NO OWARIの「スターライトパレード」と、槇原敬之の「冬がはじまるよ」のカバーも収録。選曲は大変でしたか？

TATSUKI　たくさん候補が挙がって、選ぶのが大変でした。

JUDAI　定番もあれば意外性があるものまで、たくさん挙がって。

――やはり求めたのは、意外性ですか？

MARK　夏の時もそうでしたけど、意外性は大事でした。

TATSUKI　「スターライトパレード」は、JUDAIが提案してくれたんです。せっかくカバーするなら、これくらい世界観が出来上がっているもののほうが、自分たちが挑戦したときによりFlowBack色が出せるんじゃないか、と。槇原敬之さんの「冬がはじまるよ」は、満場一致で決まりました。曲を覚えるのにMVを改めて見たんですけど、やっぱりすごく時代を感じましたね。

MARK　ハッピーで軽やかな気持ちで歌うように心がけました。ディレクションもそうだったんですけど、ずっと笑っているようなイメージで。

JUDAI　槇原さんの曲は、歌詞が可愛くてすごく好きです。

――カバーでは、ラップが入ってくるのがFlowBackらしいですね。

JUDAI良い意味で気持ち悪くしたかったんです（笑）。きれいで可愛い歌詞だから、FlowBackらしさを出せるラップのパートでは、異質感を出したかったんです。

TATSUKI　でもこの曲って、僕らの世代はみんな知っているけど、僕らより少し下の年代にはあまり知られていないんです。カバーをすることを話したら、曲を知らないというファンの子もけっこういて。こういう曲があるということを、知ってもらうことも、僕らのやるべきことなのかなと思いました。これを機会に、ぜひ槇原さんの原曲も聴いてほしいですね。

――すごくチャレンジの詰まった、濃い１枚になりましたね。ところで、クリスマスの思い出ってありますか？

TATSUKI　デビュー前に、ちょうどクリスマスの日にライブがあって。そのまま帰るのもアレだしってことで、REIJIはいなかったんだけど、みんなでネットカフェに行ったことがあります。個室の壁を開けると部屋が繋がるので、メンバーが横一列に並んで座っていて、変な感じでした（笑）。

JUDAI　思い切り横を向いてみんなでしゃべってたよね。

MARK　「クリスマスに俺たち何やってるんだろうね」って、みんなで笑ってた（笑）。

REIJI　あとは、TV-CMで竹内まりやさんの「すてきなホリデイ」が聴こえてくると、クリスマスシーズンが来たなって感じます。こういう活動をしていると季節感が失われがちですけど、TV-CMや街中で流れる曲を聴くと、季節を実感するところがあります。

MARK　「すてきなホリデイ」は、毎日聴きたいくらい好きな曲です。ふと聴きたくなって、どこかで流れていないかと思って、チャンネルを回して探したことがあったくらいです（笑）。

REIJI　新幹線のCMで流れていた、山下達郎さんの「クリスマス・イブ」は、CMの映像も込みで好きですね。

――当時は、まだ生まれていないんじゃ？

MASAHARU　音楽番組のクリスマス特集で紹介されることも多いから、それで見たことがあるんだと思います。

――JUDAIさんは？

JUDAI　僕はクリスマスとは無縁の人生で、思い出があまりなくて。それにFlowBackに入るまでは、そこまで音楽を真剣に聴いていなかったから、FlowBackに入って以降はどんな音楽でも、全部が新鮮に聴こえるんです。そういう意味では、自分たちで作ったこの「Starry Christmas」が、僕の人生で一番の思い出のクリスマスソングになりました！

（おわり）