テンポ感が良かった、芝居と音楽は表現では一緒
――お二人とも俳優でありながらアーティストとしても活動されています。演じるのと歌うのとそれぞれ違いはありますか?
知英 ステージでやっている自分とカメラの前で演じている自分というのは完全に違いますが、何かを表現するのは一緒だと思います。
草川拓弥 僕も同じ意見です。やっていることは違っても表現者として応援してくれる人に見てもらうという形は変わらないので、「芝居はこう」、「グループはこう」みたいなことはないと思います。
――演技が音楽に、音楽が演技に活かされる部分はありますか?
知英 あります。音楽をやっていたから動きがすごく大きく見せることもできますし、いろんな表現で活かされています。
――テンポ感も大事?
草川拓弥 それは大事だと思います。
――りゅうちぇるさんも「RUCHELL」として歌手活動されていて、結構、歌手活動をされている方が多い現場ですよね。やっぱりテンポ感は違いますか?
知英 違いはあります。草川さんとも呼吸は合っていました。そもそも監督自身が面白いお方で!
草川拓弥 監督がテンポを大事にされている方で、それもあってスピーディーな映画になりました。
――監督のアドバイスで印象に残っているものは?
知英 監督が繊細な方で、わざと笑わせるのではなく、ちょっとしたところに作り上げる方で。わざと表情をそうしてではなく、綾音のまま演じていたら自然と笑えるといういか、わざとらしくないコメディを作りあげてくれました。
草川拓弥 状況が似ていることもあったので、視線の位置など細かいところは1つ2つぐらいは言われた感じだったかなと。