わーすた「ここで勝負」結成５周年に向け見せる新たな魅力とそれぞれの決意

勝負と決意の「遮二無二 生きる！」

――結成５周年に向けての勝負作とのことなのですが、この「遮二無二 生きる！」が勝負作になったのには、どのような経緯があったのでしょうか。

廣川奈々聖　この曲を作るにあたって、作詞をして下さった鈴木まなかさんとメンバーが一人ひとりお話をさせていただきました。

松田美里　それぞれ個別でお話ししたので、みんながまなかさんにどんな話をしたのかはわからないんですけど、これまでのことや、今の心境などお話させていただいて作っていったので、私達の思っていることや、伝えたい気持ちや決意が詰まっている曲になりました。

廣川奈々聖　なので、歌詞の中に私達の話したことが散りばめられています。５人で歩んできたことなので、みんなも同じ気持ちなんじゃないかなと思います。私の話したことが上手くオブラートに包まれて、歌詞の中で表現されているところもあって、まなかさんの力がすごいなと思いました。私達が５年目に突入した節目ということで、10月8日に初めてフリーライブをやることや、初の両A面シングルと色んな初めてが重なったのもあって、ここで勝負しようとなりました。

――シングル自体がわーすたでは珍しいですよね。

「遮二無二 生きる！/バスタブ・アロマティック」

三品瑠香　（ミニ）アルバムでやってきたわーすたなんです（笑）。

――「遮二無二 生きる！」というタイトルもすごく良いですよね。

廣川奈々聖　このタイトルは、けっこうみんなで揉めたところなんです。

三品瑠香　平仮名の方が良いんじゃないかとか、遮二無二と生きるの間に読点を付ける付けない、表記をどうするかなど細かいところにこだわったんです。

小玉梨々華　漢字がタイトルに入っているのは珍しいです。今まで可愛さにこだわっていた部分もあったからこそ、平仮名にした方が可愛い、漢字のほうが強い意志を持ってる感じがあるなとか、色んな意見が出ました。

坂元葉月　あと、ビックリマークを入れるか入れないかも（笑）。

――すごく細かいところまで詰めたんですね。さて、MV撮影はいかがでしたか。

廣川奈々聖　日が落ちる前までに撮影が完了しなければいけないという、ヒヤヒヤ感がずっとあったので、いつもよりはピリピリした感じがありました。

――タイトな撮影だったんですね。葉月さんは自転車に乗っているシーンが印象的でした。

坂元葉月　レトロな感じでお花のシールとか貼ってあって、可愛い自転車でした。でも私にはちょっと高すぎました…。なのでサドルを目一杯下げたんですけど、それでも足が届かなくて、スタッフさんに協力して頂いて、何とか自転車に乗っていました。

――軽快に乗ってましたが、裏では大変だったんですね。さて、美里さんはほうきを持った女の子役でしたけど、どういう役柄なんですか。

松田美里　お店の店番をやっている役なんです。天気が良い日に外に出て、気分が良くてほうきを持って踊ってしまうという女の子で（笑）。陽気な役だったので私はすごくやりやすかったです。

小玉梨々華　私はわーすたが好きな女の子役で、海でわーすたの振りを真似して踊っているんです。

――わーすたのファンという設定なんですね。瑠香さんは港でギターを弾いていましたね。孤独なシンガーソングライターを感じました。

三品瑠香　黄昏れていました（笑）。

――それぞれの撮影シーンは皆さんも観ていたんですか。

廣川奈々聖　それが衣装チェンジなど準備をしなければいけなかったので、メンバーの撮影は見れていないんです。なので、こういった取材でみんなの話を聞いて「そうだったんだ！」みたいな（笑）。

――改めてわかることもあって。浜辺で海に向かって叫ぶシーンは青春を感じさせますね。

坂元葉月　あのシーンが一番最後に撮影したんです。もう風が強くて…。

三品瑠香　前髪を何度直してもすぐに崩れてしまって大変でした。もう、ダメだからこのまま行こうということになって。

――映像からも風の強さは感じます。美里さんが何か叫んでいますけど、何と叫んでいるんですか。

松田美里　アイドルファンの方なら口の動きでわかる人もいると思うんですけど、「ガチ恋口上」というのがあって、それを海に向かって叫んでいるんです。曲の間奏とかでファンの方が叫んでいる言葉なんです。

廣川奈々聖　それで、役の中でわーすたのファンである私達も「ガチ恋口上」を叫んでいます。

小玉梨々華　そこから徐々に私達も参加していく感じなんです。あのシーンは本当に青春でした（笑）。

廣川奈々聖　プライベートでも海に行って、青春してみたいです。