“ラッキリらしさ”、伝えたいことがブレていない今作
――今作はバンドのエレクトロなスタイルがパッケージされたという感じもあるのでしょうか?
バンドを始めた時にやっていた音よりも、Lucky Kilimanjaroの新しい面が入っている作品だと思います。2018年まではやってこなかったものをやっているなという感覚はあります。
――むしろ新しいスタイルなのですね。
そういうイメージはあります。ラッキリらしさというか、僕達が伝えたいことはブレないようにしよう、というラインを大事にして作った作品です。
――今作で初めて知った方は、「これがLucky Kilimanjaroのサウンド」という認識でも大丈夫でしょうか?
大丈夫です。
――収録曲「FRESH」―はどんな楽曲になっていますか?
人は知らないことを怖がるらしいんですけど、新しいことに対して挑戦しないことは凄くもったいないというか、例えば全人類がそういうことになったら誰も何もしなくなっちゃうと思うんです。
――人類の進化や発展が止まってしまいそうですね。
想像力もなくなってしまうから、それは嫌だなと思って。みんなが新しいことにチャレンジすることは良いことだし、そうしてほしいなという想いを込めて「FRESH」というタイトルにしました。
――その想いは音像にも表れていると感じます。
朝っぽい感じを出そうかなと思って爽やかな音にしました。
――この曲に限ったことではないのですが、音数が最小限に絞られていると思いました。そこは意識されている点でしょうか?
入れ過ぎないようにはしています。何の為にあるのか分からない音はできるだけ入れないです。でも、音数を少なくしようとは思っていなくて。最小限で足していったら「ここで終わりだな」という。やっぱり海外の音を聴いているので、自然にそういう塩梅になっているのかなとも思います。
――「HOUSE」では「インドア派に革命を」と良く仰っていますが?
僕が子どもの頃は、インドア派というのはあまり格好良くないイメージがあったんです。でも、いまはあらゆる表現が家でできるし見られると思うんです。YouTuberだって作曲だって家でできるし。いまはもっと「インドア派ってカッコ良いんじゃない?」という、意識の再定義をしたいなと思ったんです。家にいてめっちゃ熱くなっている人っていっぱいいるよな、と思って。最初はゆるい感じで歌詞を書いていったんですけど、だんだんまとまってきてこの形になりました。
――ちなみに<BPM125>という歌詞がありますが、実際にテンポは125?
本当にBPM125です。ライブでは126でやってますけど(笑)。