Lucky Kilimanjaro「少し社会が良くなったと思える音楽を」6人で描く未来
INTERVIEW

Lucky Kilimanjaro「少し社会が良くなったと思える音楽を」6人で描く未来


記者:平吉賢治

撮影:

掲載:20年03月06日

読了時間:約12分

 6人組エレクトロポップ・バンドのLucky Kilimanjaroが4日、メジャー1stフルアルバム『!magination』をリリース。2014年に熊木幸丸(Vo)を中心に結成され、大瀧真央(Syn)、山浦聖司(Ba)、松崎浩二(Gt)、柴田昌輝(Dr)、ラミ(Per)の6人で活動する。2018年11月に1st.EP「HUG」でメジャーデビュー。昨年8月には『ROCK IN JAPAN FES.』に出演し、11月に渋谷WWWで初のワンマンライブ「FRESH」を成功させるなど今勢いのあるバンドだ。全曲が新録の『!magination』はこれまでのエレクトロポップ色を引き継ぎつつも新たな彼らの側面が表現されている。「世界中の毎日をおどらせる」をコンセプトに活動する彼らに本作について聞くとともに、音楽以外の趣味や現在の心境、今後の展望などを語ってもらった。【取材=平吉賢治/撮影=村上順一】

地続きコンセプトがありつつ2020年の作品

Lucky Kilimanjaro

――昨年は多くのリリースがありましたが、メジャーでのフルアルバムというのは初ですね。

熊木幸丸 インディーズ時代に『Favorite Fantasy』というアルバムを出しているんですけど、メジャーでは初めてです。

――本作が仕上がった心境はいかがでしょう。

山浦聖司 今まではリズムを主体とした楽曲が多かった中で、今作はゆったりめの曲が多いという印象があり、シンセベースの曲も多くなったと思います。

松崎浩二 去年11月に初ワンマンライブをやって、今までやったことがないくらいのロングセットを経験して、長い尺のライブが楽しめるアルバムが出来たと思っています。幅も広がって、楽しみどころやワンマンライブで表現したいことが増えた1枚になったと思います。

――そんなバンド自身初となるワンマン、昨年11月の「FRESH」渋谷WWW公演の感触はいかがでしたか。

大瀧真央 自分達を見に来るお客さんしかいないライブというのが初めてで、その時点で幸せな環境だと思いました。私達の色んな表情を観てもらえたと思います。曲によってはVJで映像を映したり、色んなことを試して反響も大きくて、一発目にしては大成功だったと感じます。

――メジャーデビューしてちょうど1年というタイミングでのワンマンでしたね。感慨深いところもあった?

熊木幸丸 ワンマンもそうですけど2019年そのものが感慨深い年でした。メジャーデビュー当初はそんなにお客さんがついている感じではなかったけど、2019年の活動を通してたくさんの人に知ってもらって、ワンマンもソールドアウトで、COUNTDOWN JAPANもあって「2019年の活動がうまくいったんだな」という風に実感しました。

――結成から6年目、メジャー2年目になりますが、周囲の反応や自身の心境の変化は?

柴田昌輝 ライブに対する気持ちが一番変わりました。昔はLucky Kilimanjaroをお客さんにぶつけるような気持ちで、ちょっと戦いに行くような気持ちでライブに臨んでいましたが、メジャーデビューをしていろいろなフェスに出たりワンマンをやったり、自分が想像していた以上にお客さんがLucky Kilimanjaroを楽しんでくれているなという印象があります。僕達がライブをしている楽しさと、お客さんがライブを観ている楽しさが一致しているという充実感が感じられるようになりました。より自然体で表現できるようになって、ライブに自信が持てるようになってきました。

ラミ メンバーはずっと楽しくやっているということは変わらないと感じるんです。関わってくれる方々やお客さんが増えるのは凄く嬉しいことです。引き続き6人が楽しくやれたらいいなと思っています。

――確かに引き続きという点は、前作までの作風から今作でガラリと変わったというわけでなく、より良くなったと感じる点にも繋がる気がします。

熊木幸丸 地続きに僕らのコンセプトがありつつも、2020年のLucky Kilimanjaroの作品というイメージで制作させて頂きました。

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