ブラッド・ピット「常にバランス考えた」最も挑戦的だった「アド・アストラ」
ブラッド・ピットが、主演映画『アド・アストラ』(9月20日公開、20世紀フォックス映画)でキャリア初の宇宙飛行士役に挑戦。これまで自身が手掛けてきた作品の中で最もチャレンジングな作品であったことを明かした。また、映画出演の決め手は「将来子供達が大人になってからも楽しむ事が出来るような映画に出演出来ればと考えている」と明かした。
日本でも絶大な人気を誇る世界的ハリウッド・スターブラッド・ピットが主演、「メン・イン・ブラック」シリーズや日本のCMもお馴染みのトミー・リー・ジョーンズをはじめとする超豪華な共演陣が話題となっている『アド・アストラ』。第76回ベネチア国際映画祭のコンペ部門にも正式出品されるなど、今注目の話題作だ。
これまで数々のヒット作を生み出し、世界的人気俳優として知らぬ者はいないブラッド・ピット。本作でピットはキャリア史上初めて宇宙飛行士役に挑戦している。本作についてピットは、「本作はこれまで自分が携わってきた作品の中でも最もチャレンジングな作品だったと言わざるを得ないよ」と振り返る。
その理由について「ジェームズ・グレイ監督が考案した物語は非常に繊細で、映像と音楽やセリフのタイミング次第で簡単にバランスが崩れたり、過剰な演出になったりしてしまう。常にバランスを考えて、監督が意図したようにゆっくりと繊細に演じるように注力しなければならなかったんだ」と、撮影裏での苦労を明かす。
「僕個人としては、将来子供達が大人になってからも楽しむ事が出来るような映画に出演出来ればと考えているんだ」と、映画出演の決め手を明かすピットは『オーシャンズ』シリーズでは詐欺チームのリーダーの右腕、『Mr.&Mrs.スミス』(05)ではプロの暗殺者を演じ、熱い演技とアクションで人々を虜にしてきた。そんなピットが今回演じるのは、主人公のエリート宇宙飛行士ロイ・マグブライド。
ロイは、太陽系の彼方で行方不明となった人類の英雄である父の失踪の謎を明かすべく、宇宙へと冒険に出ることになるキャラクター。ピットが「ロイは、宇宙飛行士としてはとても有能だけど、日常では人と親しくなるために努力が必要な人物なんだ」と語るように、人として完璧ではない繊細な人物のようだ。多彩な役どころを演じてきた彼が一体どんな宇宙飛行士を演じるのか? 期待が高まる。
また、ピットは本作について「チーム全員で全力投球したチャレンジングな映画だ。自分は何の為に生きるのか? なぜ人は頑張ろうとするのか? 大切なことを考えさせてくれる作品なので、観客の皆さんにどのように受け止められるのか興味深いよ」と、特別な想いを語る。
『ムーンライト』(16)や『それでも夜は明ける』(13)など数々の上質なオスカー作品を輩出し続けている製作会社プランB がプロデュースを手掛ける『アド・アストラ』。太陽系の彼方で消息を絶った父はなぜ生きていたのか? そして、なぜ危険な実験を抱えたまま彼は姿を消したのか?──父の謎を追い、宇宙の彼方でロイ・マグブライドが見たものとは? 隠された秘密が今、明らかになる壮大なスペース・アドベンチャー大作が幕を開ける。