ブラッド・ピット、多忙すぎて日本楽しめず「次こそは完全にオフで来たい」
米俳優のブラッド・ピットが13日、都内でおこなわれた主演映画『アド・アストラ』(20日公開)のジャパンプレミアムイベントに登場。カーテンコールのカーペットイベントで日本のファンの歓声に応えた。また、舞台挨拶では多忙な中での来日で日本を楽しめていないと漏らし「次こそは完全にオフで来たい」と願望を明かした。
『アド・アストラ』はブラッド・ピット演じる宇宙飛行士のロイ・マクブライドが海王星への宇宙飛行後に失踪した父親のトミー・リー・ジョーンズ演じる科学者クリフォードがある機密を抱えていたことを知らされ、その探索へと地球から43億キロ離れた場所へと旅立つ物語。ジェームズ・グレイ監督がメガホンを取った壮大な近未来映画となっている。
ブラッド・ピットがレッドならぬブルーカーペットの上に登場すると会場に集まった観客から大きな歓声が上がり、ブラッド・ピットは笑顔で手を振りながら声援に応えた。
会場を劇場に移し、おこなわれたトークセッションでブラッド・ピットは「ユニークで特別な映画なのでこういう大きなスクリーンで観てもらった方が良いと思います。今日は来て頂いてとても感謝しています」と観客への感謝の言葉を述べた。
今回の来日について聞かれると「いつも時間が足りないと思っています。毎回来るたびに次こそはと思っているんですがなかなか時間が取れてません。日本の文化は素晴らしいし、生活の仕方もリスペクトしています。次こそは完全にオフで来ようと思っています」と多忙な中での来日で自由に過ごせないことを嘆いた。
今作で初の宇宙飛行士役を演じた、ブラッド・ピットは「SFはずっとやりたかったのですが、なかなかこれだという作品に巡り合えなかったんです。今作は本当に誇りに思えるような特別な作品になったと思います」と今作への特別な想いを語った。
父と息子の関係性が主体に描かれた今作。「いくつかのテーマがあるとは思うのですが、親子の関係、自分自身を理解するということ、自分自身を探す、アドベンチャーではありますがそういう映画だと思っています」と今作の大きなテーマについても言及。
最後に「ただ人には優しくしましょう、これが言いたいことです」と呼びかけた。【取材・撮影=松尾模糊】