若井おさむ×矢部昌暉:異色舞台に期待感、アニメキャラと俳優の化学変化
INTERVIEW

若井おさむ×矢部昌暉:異色舞台に期待感、アニメキャラと俳優の化学変化


記者:木村武雄

撮影:

掲載:19年07月23日

読了時間:約11分

ものまねではなく再現ごっこ――、若井おさむ

――先ほどキャラクターの経験が生かされていく、という話がありましたが、キャラの背景が重要になりそうですね。アムロの魅力は何でしょうか?

若井おさむ 戦うことに無縁だったけど、目の前で友達の親が殺されて感情的になってたまたま目の前にあったガンダムに乗って敵と戦う。その時は感情的だったけど、「乗ったからにはお前はガンダムのパイロットだ」と言われ、でもアムロは「戦うのなんて怖い」と。それで徐々に成長していって何のために戦うのかということを学んでいって戦争を終わらす、という普通の弱い男の子の成長していく、我々とそんな変わらない普通の少年が戦士になっていくところがアムロの魅力ですかね。

――そもそも、なぜアムロのものまねをされるようになったんですか?

若井おさむ 実は僕、ものまねはやっていないんですよ。再現ごっこなんですよね。子供の時から再現ごっこをずっとやっていたので、今もそれをただやっているだけなんですよ。とにかくアムロへの思い入れが強くて。アムロの声優は古谷徹さんですが、古谷さんはいろんなキャラクターの声をやられているんですよね。だから、周りからは『古谷さんの声できるから、ほかのキャラの声もできるだろう?』と言われるんですけど、僕はほかのキャラクターには思い入れがないので一切やらないんですよ。

矢部昌暉 そうなんですか!

若井おさむ そうなんですよ。本当は売れるために、ほかのキャラも勉強してやらないといけないんですけど、どうも気持ちが入らないというか、不器用といいますか、一つのことしかできなくて。

――それだけアムロに魅了されているわけですが、何か伝えたいメッセージはあるんですか?

若井おさむ もう、ただただ好きなことをやっているだけです。たくさんの人を笑わせたいと思ってお笑いの世界に入ったんですけど、一部の人しか刺さらなくて…(笑)。でも自分が好きなお笑いとガンダムを融合させて。それこそ、お笑いとガンダムのハイブリッドじゃないですけど、それをただただやっているだけで、それを広めようとは思っていないんですよ。まさかアムロで芸をやったときに仕事になると思っていなかったので、当時は「どうせ仕事もないし、舞台にも出られないだろうし、ましてやテレビにも出られるわけがないだろう」と思っていたんですけど、奇跡が起きて仕事が頂けるようになって。今はその日その日をアムロとして生きているだけですね。

――ガンダム40周年という節目の年ですが、こうしてアムロに会えるのは嬉しいです。

若井おさむ いやいや、とは言っても本物ではないですからね…(笑)。

――俳優さんが参加されることで、何か引き出されるものはありますか?

若井おさむ 我々だけでやる稽古は台本を持ちながら、というものを2回ぐらいしかやらなくて、「あとは覚えてきてね」という感じで、なかばぶつけ本番なんですよ。そのやり方だと俳優さんをつぶしてしまうので、『ハイブリッド』ではきっちりやろうと。稽古をやることによって生まれるものもあると思っていて、それができるというのは僕らにとって得るものは大きいと思います。

――矢部さんは今回出ているキャラクターで好きだったものはありますか?

矢部昌暉 やっぱり『進撃の巨人』は好きなので、アルミン・アルレルトと共演できると思うと嬉しいですね。それに限らず、テレビのバラエティ番組で見ていた方ばっかりなので皆さん嬉しいですね。

若井おさむ 『進撃の巨人』は新しいアニメですけど、それ以外はものすごく古くて、40代とか、古いところに巻き込んでしまって申し訳ない気持ちはあるんですけど…(笑)。

矢部昌暉 ハハハ! でもどれも有名な作品ですからね(笑)。

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