吉本実憂、自分に嘘をつかない生き方を――髪を切ったことで見つけた自分らしさ
INTERVIEW

吉本実憂、自分に嘘をつかない生き方を――髪を切ったことで見つけた自分らしさ


記者:木村武雄

撮影:

掲載:18年11月18日

読了時間:約16分

 女優の吉本実憂が主演を務める映画『レディ in ホワイト』が11月23日に公開される。全日本国民的美少女コンテストでグランプリに輝き、X21では結成時から卒業するまでリーダーを務めた。その吉本は女優としての頭角を現している。それが顕著に表れたのは15年公開の映画『罪の余白』。人の心を巧みに操る残忍な女子高生役を熱演。その鬼気迫る演技は高い評価を受けた。それらを経ての本作は、上司のパワハラなどにも屈しない新人社員を演じる。監督は『罪の余白』でメガホンを握った大塚祐吉氏で、同作以来のタッグ。役どころとしては同作と比べ振り幅は大きいがそれも見事に演じ「女優・吉本実憂」としての価値を一層高めている。そんな彼女が第二のターニングポイントとして挙げたのが「髪を30センチ切った」とき。自分に嘘をつかない生き方をしようと決めた瞬間だったという。「自分に自信がないことが成長に繋がっている」とも語る彼女。作品への思いとともにその胸中を聞いた。【取材=木村陽仁/撮影=冨田味我】

 映画は、クズな新入社員とパワハラなゲス上司が社内でバトルを繰り広げるフレッシャーズ・コメディ。親の資産で何不自由ない生活を送ってきた主人公の如月彩花。新卒で入社したホワイト企業は、まさかのパワハラ全開ゲスエリート上司が在籍するブラック企業。体育会系で部下は全員奴隷化。一方の如月は、敬語は使えず、指示には従わず、キメキメの白スーツと社内でも完全に厄介者と噂される始末。そんな時に父の会社が倒産、さらにゲス上司からの嫌がらせに加え、会社の命運を担うプロジェクトまで任され…。 猛毒フレッシャーズ女子・如月の奮闘を描く。

 吉本実憂はその如月彩花役を演じる。彼女の前に立ちはだかる企画部のパワハラ上司・松山翔平役を波岡一喜、如月の教育係に任命され嫌々サポートすることになる頼りない従属性社員・猪瀬康太役を矢本悠馬、如月を毛嫌いする高圧的社員・相川來未役は元・モーニング娘。の久住小春、如月の採用を独断で決めて周りを困惑させる放置性社員・酒田稔部長を吹越満が演じ、脇を固める。ほかキャストに笛木優子、宮川浩明、國本鍾建、中島広稀、小山田サユリ、いとうまい子、利重剛、佐藤ミケーラ、川添野愛、本多章一、黒澤はるか、矢野浩二らも出演する。

 吉本演じる如月はプライドが高いうえに大口を叩き、天真爛漫な印象を受けるが、吉本曰く「孤独」を抱えているという。本作ではその背景までは描かれていないが、吉本はそこもしっかりと意識し、落とし込んだ演技に臨んだという。彼女はどう向き合ったのか。

吉本実憂

<INDEX>
○如月彩花をどう演じたのか、描かれないキャラの背景も心に
○第二のターニングポイント、自分らしさを見つけた瞬間
○撮り下ろしカット
(約6400文字)

この記事の写真
吉本実憂
吉本実憂
吉本実憂
吉本実憂
吉本実憂
吉本実憂

記事タグ 

コメントを書く(ユーザー登録不要)

関連する記事