第30回日本映画批評家大賞で新人女優賞を受賞した吉本実憂。感無量の様子で喜びを伝えた(撮影・木村武雄)

 映画批評家が優れた俳優などを表彰する『第30回日本映画批評家大賞』の授賞式が31日、都内で開かれ、吉本実憂が、服部樹咲、佳山明とともに新人女優賞(小森和子賞)を受賞した。

 6年ぶり主演作『瞽女GOZE』で実在する盲目の女旅芸人・小林ハルの成人期を演じた。壮絶な人生を歩んだ主人公を演じ切るため、三味線、唄など稽古を重ね、一切の吹き替えを使わず全てやり遂げた。役に憑依しているかのようで、それらの演技が高く評価された。

 トロフィーを手に吉本は「壮絶な人生を演じさせて頂き、精神的にも強くさせて頂きました。役を生きる時間は自分のなかでは大切。そのなかで今回のように役とともに弱ったり、幸せな気持ちになったり、そういう体験が出来たらいいなと思っていて、その一歩になったと思います。この賞を頂けて嬉しく思います」と喜びを伝えた。

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