4日の公演でNMB48を卒業する“さや姉”こと山本彩が2日放送のテレビ朝日系『ミュージックステーション』に出演。今回の放送がメンバーとして最後のMステ出演となり、その山本とメンバーの絆を感じさせる演出にファンから感動の声が挙がった。

 10月27日に大阪・万博公園 東の広場で自らの卒業コンサートを開いた山本。4日には大阪・難波のNMB48劇場で自らの卒業公演を控えている。

 この日のNMB48はトリを飾った。歌唱したのは、AKB48の楽曲で山本がセンターを務めた「365日の紙飛行機」と、山本がセンターポジションを務める自身の卒業曲「僕だって泣いちゃうよ」の2曲だ。

 歌唱前からツイッター上には、「正座待機」「しっかり目に焼き付けなくては」などのファンの声が投稿され、山本のパフォーマンスへの強い関心がうかがえた。

 そして、「僕だって泣いちゃうよ」のイントロが流れ、センターの山本が綺麗な歌声を響かせる。軽快なメロディに合わせ、メンバーはいつもと変わらずパフォーマンスした。

 すると、楽曲が終わるのと同時にメンバーから一人離れて前に出た山本は、メンバーの方を振り返った。

 「みんな、今日までありがとう。楽しいことはもちろん、辛いことも一緒に乗り越えてくれるみんながいたから今日までやって来れました。これからのNMBも楽しみにしています。頑張ってね」

 メンバーにメッセージを届けた山本は、輪に加わり、今度はカメラに目を向けた。「応援してくださるファンの皆さん、8年間、ありがとうございました。これからもNMB48をよろしくお願いします」と言葉を寄せた。

 続く「365日の紙飛行機」を山本が歌い出し、その合い間にも山本が前に出てメンバーの方を振り返る。メンバーを笑顔で見つめ、一緒に歌唱した山本は、再びセンターポジションに移り、満面の笑みで歌唱を締めくくった。

 今回は通例とは異なる演出だった。セオリーで言えば、座りトークでMステのラスト出演であることや“卒業”について話されることが多いが、この日のNMB48の歌唱前は、タモリが「山本、最後なんだよね」と声をかけ、山本が「今日は最後の出演です」と返すのみだった。

 そのため、ツイッター上には、「あっさり」とした印象を持ったファンが多く見られ、その際には落胆するようなコメントも書き込まれた。

 ところが、用意されていたのは、歌唱中の山本からメンバーへ、そしてテレビの前のファンへの心からのメッセージ。山本とメンバー、そしてファンの“絆”を感じさせる粋な演出だった。

 ツイッター上には「演出に感動です」「さや姉!! あの演出はダメだよ。。 泣けてくるよ」「あの演出はやばいよ メンバーもファンも涙出るって」と感動の声が続々と挙がった。

 そして、「さや姉当人のこれから。ではなくNMBを!!って言うところがらしさを感じる」「さや姉最高すぎん?? 最後やからって派手な演出せずに 向かい合って歌うんやで?」」と、メンバーやファンに強い思いを届けた山本の姿に引き込まれ、話題を広げている。

 エンドロールで山本は「最後に出演させていただけて本当に光栄でした」とコメントし、タモリから花束を送られ、「ありがとうございます」と笑顔で感謝していた。

 2010年に1期生としてNMB48に加入した山本は、4日にNMB48劇場で開催される公演で正式に卒業する。

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